太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

小豆粒大の真相

2018-08-15 08:33:50 | 日記
毎朝、クリームタイプのファンデーションを使うたびに、頭をかすめることがある。

昔、乳液や、クリームファンデーションの使用法のところに、



 小豆粒大を手にとって



という書き方がされていた。

そこで私は小豆粒大ぐらいのファンデーションを手に出して、

それを顔に塗ってみるのだが、そんな量じゃ鼻の頭と頬骨しか塗れない。

いったい、どんだけ小さい顔の人なら小豆粒大で顔全体にゆきわたるというのだ。

そんなに私の顔が大きいのか。

この顔全体に塗るには、小豆どころか、ソラマメまではいかなくとも、水を吸った大豆ぐらいは必要だ。

最近のファンデーション類の使用法には、「適量を」と書かれていることが多く、

小豆粒にはなかなかお目にかかれない。

その話をして、「そうそう!」と賛同を得られたことはないのだけれど、

確かに昔は「小豆粒」と書かれていたのだ。


私は毎朝、ファンデーションを手の甲に出す時に、この「小豆粒大」が頭をかすめる。

そういうことが、ほかにもある。

職場でレジスターの係りの日、始業前にレジスターの中の現金を数える。

1ドル紙幣は100枚あり、数えながら、汚れたものや破れたりしているものをよけて、

引き出しに戻す時にその汚れた紙幣を1番下に入れる。

前の職場の本屋に勤めていた時、私にレジの使い方を教えてくれた人が

「こういう汚いお金はお客様に出したくないから、こうして1番下に入れるの」

と言いながら、やってみせてくれた。

あれから7年、私は今でも1ドル紙幣を数えるたびに、その人の口調までもが頭をかすめる。



小豆粒大にしても、1ドル紙幣にしても、その記憶自体には何の特別な意味はない。

ただ、ファンデーションというものに、あるいは紙幣を数えるという行為に、

もれなくついてくるオマケのようなもの。

邪魔というわけではないが、なぜ同じことを毎回毎回なぞっているのだろうと不思議に思う。



小豆粒大と書かれていた、というのは私の妄想だろうか。








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