太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

歯ぎしり

2018-08-31 19:28:52 | 日記
先日、歯医者に行った。

半年に1度、歯石取りと虫歯チェックに行っているが、今回はそうではない。

その10日ほど前から、上の奥歯に違和感があった。

痛くはなく、水がしみるのでもなく、違和感としかいいようがない感触がある。

その歯は昨年、歯根治療をし(好きな映画を観ながら治療できて楽しかった)、そのあとにクラウンを

入れたのと同じだと思う。

また歯根だったら厄介だ。(なにせ10万円かかったからなあ)

歯医者に行くのは好きではないが、歯に関しては自然治癒はありえないので、

渋々予約をとって出かけたのだった。


夫の父のオフィスだった歯医者は、今は二人の歯医者がまるごと買って、あとを引き継いでいる。

私の担当は、ドクター・ユガワ。

「ありがとう、さようなら」しか日本語は話せない日系の、ぬいぐるみのクマみたいな人だ。

ユガワはレントゲンを眺めて、奥歯をあれこれチェックして、言った。



「ここ半月ぐらい、ストレスあった?」


「へ?」


歯軋りしてるんだよねえ、どうもこれは」


「歯軋りぃぃぃーー??」


「虫歯もないし、歯根もきれい。夜中にぎりぎりやって歯茎が痛いんだよね」


ストレスねえ。

ないこともないが、歯をぎりぎりするほどのストレスあったかいな。

歯軋りなんて、誰かがしているのを聞いたこともないし、まさか私がすることになるとは。

夫に、私がギリギリやっているのを聞いたことがあるかと尋ねても、知らんと言う。


「クラウンも、ゆるんでる」


ゆるんだクラウンを元にもどし、私が削った歯をきれいにならして噛み合わせを直した。

「歯軋りは、自分が歯軋りをしていると気づくと、なぜかおさまることが多いから様子を見てみるといいよ」

「ありがとう、ユガワ」

「アリガトウ、サヨウナラ」

「さよならー」


翌日、夫が仕事の帰りにマウスピースを買ってきた。

寝ている間に口の中に入れるやつ。





これをお湯に入れて、レンジで温めると柔らかくなる。

柔らかくなったところで、口の中に入れて、歯型を取る。

力を入れて噛んで、3分待つ。

3分たつと、しっかり私の歯型がついたマウスピースができていた。

アメリカでは寝る時に使う、このマウスピースはポピュラーなものらしい。


さっそく、これを口に入れて寝た。

気になるなんてもんじゃない。プラスティックのこんな大きなものが口の中に入っているんだから。

最初の日は、寝ている間に自分で外したらしく、朝起きたら枕元のテーブルに置いてあった。

使うのは少しずつ慣れてきたと思うのだが、問題は使用後だ。

朝、外したら水でよく洗って、マウスウォッシュですすいでから、付属の専用のケースに入れる。

その一連の作業が、まるで 入れ歯 を洗っているような錯覚を起こさせて

背中が寒くなるのである。












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