太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

暑さもプラバーまで

2018-08-21 08:33:31 | 日記
8月の半ばを過ぎると家族内で

「見た?」

「まだ」

という会話が出てくる。

プラバーという渡り鳥が、ちょうどその頃アラスカから戻ってくるのである。

ハワイにいるプラバーは、PACIFIC GOLDEN PLOBERという種類であるらしい。

プラバーが車にはねられているのを見たことがない。彼らはとても利口なのだ。

彼らはけして群れず、いつも一羽だけでいて、自分のテリトリーを離れない。

しかし6月の、ある決まった日に、彼らは1箇所に集まってアラスカに向けて旅立つ。

羽根の模様か変わるので、旅立つ日が近いのがわかる。



普段はこんな模様



旅立つ時にはこんなタキシードになる。

こんな小さな体で、4800kmを3日から4日でノンストップで飛ぶという。

アラスカで繁殖したプラバーは、また4800kmを飛び続けて、以前とまったく同じ場所に戻ってくる。

群れない彼らが、どうやって旅立つ日時と場所を知るのか、

どうやって以前と同じ場所を正確に覚えているのか。

どんなにテクノロジーが進んだといえども、私達人間にわかっていることなど

宇宙全体からみたら、まったく塵にもならないほどではないかと思ってしまう。



おととい、ウォーキングに行こうとしたら、角にプラバーがたたずんでいた。

「帰ってきた!」

私は走って家に戻り、家族に知らせた。

日本では、暑さ寒さも彼岸まで、という言葉があるが、

ハワイでは、プラバーが帰って来る頃には、朝夕の空気が涼しいと感じる。

タキシードだった羽毛が、だんだん元の模様に戻ってゆく。

ハワイも少しずつ冬に向かっている。









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