太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

カイルアのハオレオババ連

2019-04-17 07:42:51 | 日記
カイルアのレストラン「BUZZ’S」は、月に1度は行く馴染みの場所だ。
元は民家だった建物をレストランにして、50年以上。
いつ行っても地元民で混んでいるので、ディナーなら予約は必ずしたほうがいい。
クリスマスイブに来た時、オバマ元大統領のグループと鉢合わせした。
オバマさんはハワイに来ると、必ずここに来る。
ディナーを頼むと、サラダバー(サラダバーだけだと$14)がついてくる。
20種類以上の野菜がふんだんにあって、これが目当てでもある。
ほぼ外のような、この開放感もいい。
今日は風が強いので、カイトサーファーがたくさんいた。

カイルア、といえば。

翌月曜、午前中はジュディスの家に行き、一緒に絵を描いた。
月に1度はジュディスと会うようにしているが、1ヶ月の早いこと。
ジュディスは水彩、私はコラージュをテーブルに広げてはいるけれど、
ほとんど喋ってばかりで、手はそれほど進まないのはいつものことだ。

ジュディスは、女性ばかり12人のグループに誘われたのだそうだ。
月に1度、持ち回りでひとりの家に集まり、ゲームをする。
賞品がでるので、1回につき7ドルを払う。
私は負けるのが嫌いなので、ゲームは好きじゃないのだが、
ゲームを楽しめる人にはいいのかもしれない。
「ゲームはまあ楽しいのよ、でもね、ほかのことが嫌になって2回で辞めたのよ」
メンバーのほとんどは、カイルア在住の白人で、
同じ白人といえどもイギリス人はジュディスだけ。

「入る前に、カイルア在住の白人の集まり、って聞いてたら、入らなかったんだけどねぇ」

カイルアにはミリタリー(軍)のベースがあるので、ミリタリー関係の人が多い。
若い人たちは転勤があって長くはいないが、リタイアした人たちが居つくことも多いし、ある程度出世してゆくと長くいたりするらしい。
ジュディスいわく、その奥方たちがクセモノだというのだ。

・小さなグループを作りたがる
・他のグループの誰かの悪口を言う
・なんか知らないけど考え方が高飛車
・必ず誰か攻撃する対象を常に探している
・攻撃する対象に対しては、他のグループと仲良しになる
・白人だということに優越感を持っている

と、まあ、女子校や女子ばかりの職場にいたことがある人には「なるほどね」と思うようなことが多い。
12人のグループは、全部がミリタリー奥方ではないのだが、なぜか似たような人が集まっているらしい。

どうして女という生き物は、いくつになってもこうなってしまうんだろう。
最初の結婚でしばらく住んでいたアパートでも、奥さん同士のいざこざが
唯一仕事をしていて留守がちな私のところに愚痴となって持ち込まれた。

「Aさんが私に内緒でBさんを誘ってランチに行ったのよぅ。ひどくない?」

と言われても困る。
ただそこにあなたがいなかっただけで、内緒とかいうんじゃないんじゃ・・

小学校の教師をしていた従姉妹が、生徒の母親同士のつまらないいざこざに呆れていたこともあった。
「Aちゃんのママに本を貸したんだけど、返してくれないんです、先生から言ってくれませんか」
ランチの主婦も、本を返して欲しい親も共に30代の、人の親である。


ジュディスに聞くまで、カイルアにそういうオババ連中がいることを、私は知らなかった。
カイルアに住む、ほとんどの白人たちは普通の人たちであるに違いなく、
彼らには大変申しわけないと思うのだが、
あぁ、カイルアのハオレ(白人という意味のハワイ語)オババ連よ・・・