太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

人間以外に生まれ変わるとしたら

2022-04-06 07:58:32 | 日記
もし、人間以外のものに生まれ変わるとしたら、私はハワイの小鳥がいい。
ハワイには鳥の天敵の蛇がいないし、鷹のような大きな鳥もいない。
敵といえばマングースぐらいではないか。
食べ物はふんだんにある。
野生のパパイヤもマウンテンアップルも、マンゴーも食べきれないほどある。
水もたっぷりある。
巣を作ったり、隠れる樹も多すぎるほどある。
1年を通して温暖で、暑くても木陰は涼しい。


早朝まだ暗いうちに、庭のどこかで1羽の鳥が「ぴぃーーー!!」と鋭く鳴くと、
一斉に ウワー!!! と団体が鳴き、パッと静かになる。
その儀式(?)が、あちらの樹、こちらの樹でおごそかに行われ、東の空がしらじらとしてくる頃、起きだした鳥たちがおしゃべりを始める。

うちの庭だけでもこれだけの樹がある。


隣家の向こうの山には、いったいどれだけの鳥がいるのだろう。
ハワイはまったく鳥天国であるのに、鳥の死骸を見かけないのは不思議だと思う。
巣から落ちたヒナ(過去に助けたことがあった)や、車に当たってしまった鳥ぐらいのものだ。

自由に飛び回り、食べたいものを食べて巣に戻り、今日あったことを一斉に報告しあって、羽を寄せ合って眠る。
寿命が尽きたら、ひっそりと土に落ちて自然に帰るのだろう。

「ハワイの小鳥がいいなあ」
私がそう言ったら、
「でもプラバーは毎年アラスカまで飛ばなくちゃならないよ」
と夫が言った。
そうだった。
プラバーという鳥は渡り鳥で、毎年3月から4月のどこかの日にアラスカまで3日間飛び続け、8月に同じ場所に戻って来る。
それは難儀なこっちゃ。
じゃ、プラバー以外のハワイの小鳥、ということに訂正しておく。