久しぶりに、レイナのロミロミを受けた。
夫は時々来ているが、私は2年ぶりぐらい。
足が遠のいていたのには理由がある。
レイナは見えないものを感じる人で、エネルギーワークもするのだけれど、
私が言われたくないこと、つまり真実を見抜いて言われるのを、私のエゴが嫌がるのだ。
けれど、ちゃんと必要なタイミングで会えるようになっている。
レイナの家の庭
レイナとクリオ(猫)
レイナは長いことカハラホテルのスパで働いていたが、今年になって完全に独立した。
久しぶりー!のハグのあと、私の目を見たレイナが言った。
「今日は先にお話ししましょ。そのほうがいいみたい」
キタ!
だから今日、来ることになったんだ。
レイナの言うことは、単純明快だった。
グリーンカードの件でヤキモキしたことの理由も、わかった。
いつもの癖の、「不幸発生装置」だった。
平和になると、本質の私は飽きてきて、不幸発生装置のスイッチを押す。
生身の私はたまったものじゃないが、本質の私は楽しんでいる。
それは、以前に他の霊能の人にも言われていたことだ。
本質の私は、たとえホームレスになってもそれを楽しめちゃうらしいのだ。とんでもない話である。
日本での私は、沼の泥の中にいた。
夫に出会ったことで、私は泥の中からスックと水面に伸びた蓮の花になった。
ハワイに移住して、蓮の花が開花した。
夫に出会ったことで、私は泥の中からスックと水面に伸びた蓮の花になった。
ハワイに移住して、蓮の花が開花した。
「泥の中でのことはもう全部経験したんだから、いらないのよ。
だけど、つい、あのドキドキワクワクが懐かしくなってしまうのかも」
「どうしたらいいのさ?」
「強く、強く、もっと強く自分自身の輝きを増すの。眩しいぐらいに明るく。もう二度と沼の中に戻らない。あなたの頭の上に蓮の花が見えるよ」
鳥肌が立った。
なぜなら、レイナの帰りにキャンバスを買って、蓮の花を創作しようと決めていたから。
そこに母が、いた。
私が感じていたように、母は若い魂で、母親を一生懸命にやろうとしていた。
人生を終えたあと、反省することが多く、今度はもっとじょうずに私の母親になりたいと思っている。
数日前、母の誕生日に夢をみた。
母の喋り方が、歩き方が、所作が懐かしく、あとで寂しくなった。
蓮の花が胸の真ん中にあって、
私は照度調節のレバーを、一息にMAXまで上げてゆくのをイメージした。
泥の中にはもう戻らない。