太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

鍋類、一新!

2022-09-28 08:57:27 | 日記
8年使ってきた料理用の鍋類を、全部買い替えた。
1番よく使う直径15センチほどの中鍋が、猫が床に落として縁が歪み、うまく蓋がしまらなくなったぐらいで、あとは使用するに支障はなかったのだけれど、断捨離の余韻なのか、一新することにした。

今回も、セットものを購入した。
セットものはデザインが揃っているので好きなのだが、20セットもあるものもある。
収納には限りがあり、二人暮らしで、しかも料理がアレな私であるから、必要最小限のセットを選んだ。

・小さめのフライパン
・フライパン
・深めのフライパン
・中鍋
・大鍋
それぞれに蓋がついてくる。

中でも嬉しいのは、数年前にこれまた猫の仕業で使えなくなって処分した深めのフライパンがあること。
これはなかなか便利で、揚げ物や、深い鍋を使うこともないような料理のときに大活躍なのだ。

古い鍋類で残したのは、小鍋と、直径38センチの大きなフライパン。
古い鍋類と共に処分したのは、義両親からもらった鉄製のステーキパンと鉄の小さいフライパン、叔母からもらった中華鍋。
鉄のステーキパンとフライパンは、小さいのにかなり重い。ステーキパンには溝があり、ステーキを焼くと美味しそうな焦げ目がつく。
鉄のフライパンは、1度熱くなると熱が逃げずに、短時間で料理ができるのだけれど、重くて使いにくいので何年も棚の肥やしになっていた。
ステーキなら外でグリルを使えばいい。
叔母のくれた中華鍋に至っては、1度も使わずに棚の奥に眠っていた。
中華鍋の丸い底は、ガスレンジにはいいけれど、うちのような平たい電熱ストーブではどうなの?と思う。
そういう叔母の家も、電熱ストーブなんだけど・・・
自分で買ったものはいいけれど、いただきものは、処分に迷う。
けれど、今回は心を鬼にし、

「欲しい人のところにいって余生を過ごしてね」

願いをこめて、寄付に出した。


そんな迷いは、新しい鍋類を前にして吹っ飛んだ。
新しいものって、いいなァ。
気分が盛り上がる。
新しい車が納車したとき。
建てたばかりの家に入ったとき。
新しい服を着たとき。

その気分の記憶はどんどんさかのぼる。
デパートで新しい靴を買ってもらい、履いていた靴を箱に入れてもらって、新品を履いたときのあの高揚感。
母はそれを嫌ったが、父は自分がいつもそうしているから、渋々ながら許していた。
小学校の入学式のあと、教室に入ると、自分の名前の机に「お道具箱」のような紙の箱が載っていて、中には数字の文字盤の時計の模型や、数字のカード、赤や緑に塗られた木製の、5センチぐらいの細い棒といったものが入っていた。
(細い木の棒は何に使ったのか忘れたが、指の湿り気で塗料が指についたのは覚えている)
それらが整然と箱に収まっているのを見たときの、嬉しさ。



ぴかぴかの鍋を見ると、改めて古い鍋類が8年の間に全体的にくすんできて、透明だった蓋も水垢で曇ってきていたのだなと気づく。

「これらはみんな大切にぴかぴかに使おう」

夫も同じ気持ちらしく、二人で誓い合った。