太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

家に入る職人さんたちに

2023-07-08 07:03:22 | 日記
ここのところ、近所の家々が家に手を入れていて、日中は賑やかだ。
昨日から向かいの家が、家全体の窓枠を取り換えるという作業に入っており、職人さんたちが来ている。
だいたい、音楽を聴きながら作業することが多いのだが、彼らは大きな声で歌いながら仕事をしている。
何の歌か知らないが、立派な歌い方で、おおらかな声が響いてくる。


子供の時分、家に職人さんが入る時、母や祖母はお茶菓子の心配をした。
夏なら冷たい麦茶、冬なら熱いお茶、お昼時にはお弁当を広げる職人さんたちにお茶を出し、10時と3時には甘い物を出す。

「昨日はどら焼きだったから、今日はおせんべいにしようか」
「今日は若い人が来てるけど、餡子なんか食べるんだかどうだか。あんたちょっと何か若い人が好きそうなもの、買ってきてよ」

そうして使いはしりをすることもあった。

そういう風習は日本だけなのかと思っていた。そう思う理由はないけれど、なんとなく日本ぽいように思う。
9年前に、我が家を建てたとき、義両親はまだ仕事をしていたし、私たちも仕事で家にはあまりいなかったから、ガレージだけあけておいて、勝手に入って仕事をしてもらっていた。
シュートメが在宅のときに、何か出していたのか記憶にない。


夫が職人さんの立場になって、日本と似たようなことはあるものなのだということがわかった。
オーナーが家にいても、何も関与しないこともあるし、お昼にピザをとってくれる家もある。今、夫がいる現場では、オーナーは留守だが、隣家の人が親切で、ピクルスを漬けたからといって持ってきてくれたり、氷を差し入れてくれたりするのだそうだ。

なんかそういうの、いいなァ。



年内に、義両親側の家を増築する予定がある。
ただでさえ部屋が有り余っているのに、これ以上増やしてどうする、て話なんだけど、
現在、義両親の主寝室が2階にあり、いずれ階段の上り下りがおぼつかなくなるであろうという予測から、1階のゲストルームを改造したうえに広くして主寝室にしようということなのだ。
最初のプランでは、エレベーターを設置するつもりだったのが、図面と完成予想図ができてみたら、シュートメの

「Ugly(醜い)」

の一言で却下。
階段の手すりに取り付ける、椅子型の昇降機か手軽でいいんじゃないかと言っても、それも「醜い」からダメ。
で、結局、増築ということになったのだ。
我が家を建てた会社に、再び頼むことになった。
あの時は、シュートメが工期の矢の催促、何かといっては電話をしてくる、で、ベテランの監督さんが(女性)、うちの夫に、

「あなたのお母さん、ほんと、かなりのもんね・・・」

と、引き渡しのときにこぼしたという。
またあの家かよ!と先方では誰が担当するかがたらい回しになったのではと想像する。ごめんねー。
工事が始まったら、休みで家にいるときにはお茶菓子を出そう、と思っている。