私はプリンが好きだ。
プッチンプリン風よりは、手作りぽい素朴なプリンがいい。
ハワイでプリンを探すのは難しい。
ここでプディングといったら、ブレッドプディング。パンでできた、やたらと甘いお菓子だ。
先日、友人と出かけたフレンチ風カフェで、デザートに「フラン」があった。
どんなものか聞いてみると、ミルクと卵を使ったお菓子というではないか。
これはまさにプリンであろうと喜んで頼んだら、タルトのような焼き菓子が出てきた。
食べてみると、確かにプリンを固くして焼いたような味だが、プリンには程遠かった。
ああ、日本の、プリンアラモード。
主役の真ん中のプリンを、生クリームや果物が脇を固めている。
コンビニに行けば、いろんな種類のプリンが買える。
日本にあって、ハワイにない二大食文化のひとつが、プリンなのだ。(私調べ)ちなみに、もう一つは栗。
和栗のモンブランだとか、栗のパイなど、見たら絶対に素通りできないのに、こちらの人は栗のありがたみを知らない気の毒な人たち。
とにかく、プリン。
買えないとなると、よけいに食べたくなる。
じゃ、作ればいいんじゃない?簡単なんだし、と思ったそこのアナタ。
私についている料理の神様をあなどってはいけない。私だってそう思ったさ。そして11年前に実際に作ったこともある。
で、とんでもないことになった。詳細は下の記事を読んでもらえばわかる。
最初の2つは、ただのアホ全開。
卵と砂糖と豆乳と無脂肪乳をあわせた何か液体のようなスライムのようなものを作ってしまった私は、心が折れた。
心が折れたあとに、気を取り直して、なんとかプリンといえなくもないものができたことで、かろうじてプリン作りの封印は解いたものの、作ろうとは思わない。
あの時に買った、マフィン用の型(プリン型など売られていない)も、とっくにどこかにいってしまったし。
今日、アラモアナに行く用事があって、85℃に行ったら、プリンがあった!
カラメルプディング
容器といい、名前といい、これこそ憧れのプリンだろう。やっぱり台湾は日本に近いのよね。500円以上という値段に一瞬「う・・」となったが、買った。
家に帰り、あけてみた。
やたら白い
生クリームがたっぷり入ったプリンという感じ。食べ進めていき、いつカラメルが出て来るかとわくわくしているうちに食べ終わってしまった。
よく見ると、うっすら色のついた液が底にあって、それがカラメルだったのかも。
プリンのカラメルといったら、苦いぐらい濃いに決まってるでしょうが。
ゆるくておしゃれなプリンとしてはいいのだけれど、私が食べたいプリンとは違う。
確かに私は、大昔にプリンを作ったことがあり、栗原はるみさんのレシピのゆるいおしゃれなプリンだって、若い恋人の気を引くために何度も作った。そしてそれらはそれなりに美味しくできた、と思うのだ。
あの時の私はいずこへ・・・・?それともあれは夢か幻だったというのだろうか。