太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

幻のわらびもち IN ハワイ

2018-08-24 06:53:18 | 食べ物とか
トロピカルストームのおかげで、丸2日休みになった初日の今日。

キャットフードを買いに行ったついでに、スーパーに寄った。

話に聞いたとおり、水もカップヌードル系も缶スープも、棚はガラガラだ。

特に非常用というのではないけど、パンとツナ缶、チーズと果物などを買う。

帰ってきて、ゴロゴロしながら本を読んでいたら、小腹がすいてきた。



永谷園のお茶漬けが食べたいナアー。



食品庫の1番上の、コンテナの中にあったかもしれない。

そこで食品庫をあけ、目指すコンテナを開けてみた。

永谷園はなかったが、わらびもち粉がある。

夏のおやつといえばわらび餅、さっそくメニュー変更だ。

と思ったのだが、



2016年6月9日って・・・・・

2年2ヶ月前か。

いやぁー、迷う、迷うぞ。

一緒に入っていた、2014年が賞味期限の粒アンは捨てたが、これは迷う。

迷った時は匂いを嗅ぐ。

それで何かがわかるのかはさだかではない。何がよくて何が悪いのかもわからない。

けれど、匂いを嗅がずにおれないのは人間にかすかに残った野生の本能ではあるまいか。

封をあけて、匂いを嗅ぐと、古い家屋の壁の匂いがかすかにする。

わらび餅ってこんな匂いだった?


数分迷った末、半分だけ作ることにした。



砂糖を加えてかきまぜる。



だんだん糊っぽくなってきた。でも、わらび餅ってこんな色だった?

あらかじめ作っておいた氷水に、一口大ずつ入れて、試しに少し食べてみた。

やっぱり古い家屋の壁の匂いがする。

それに、黄な粉もなけりゃ、黒蜜もない。

わらび餅はわらび餅だけでは、たいして美味しいものでもない。

後先考えずに行動する、これが私の泣き所。

袋全部8人前を作らなかったのは、唯一エラかったところ。




結局、捨てた。




4年越しのすりゴマには勝利した私だが(その辺の記事はコチラ)、古い家屋の壁の匂いには負けた。

永谷園のお茶漬けも消え、わらび餅も消えた。

後片付けをしたらどうでもよくなって、ヨーグルトを食べた。

食品庫をあけたついでに、中を整頓したら、「松茸ご飯の元」が出てきた。

もち米も一緒に入っている便利なやつで、賞味期限は2018年2月になっている。

半年前なら新品同様じゃないか。

明日はこれを炊いてお昼にしよう。


・・・

なんか私の食べ物記事、こんなのが多いのは悲しい限り。












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トロピカルストームの名はレイン

2018-08-23 08:05:13 | 日記
トロピカルストームがハワイ諸島に迫っているらしい。その名はLane(レイン)。

日本だと台風には番号がつくが、ここじゃ女性の名前がつく。

このレイン、カテゴリーが4だというので、ハワイの人たちは大騒ぎ。

30年以上前にやってきて多大なダメージを与えたイワというハリケーンが、カテゴリ-5で

レインもそれに近いのではないかというのだ。

スーパーからは水やカップヌードルやスパムの缶詰やトイレットペーパーが消えているらしい。

ガソリンスタンドも、みんながこぞって給油するのでガソリンがない。

いつだって、ストームがくるといえば、こうなのだ。

そして、それらが必要になったことはない。

トイレットペーパーがなくなるのは島国ならではで、もし本当に大きなダメージがあって

しばらく物資を乗せた船が入れなかったら、すべてを輸入に頼っている島は孤立する。


我が家はいつもどおり、何も用意していない。

あ、ランタンの乾電池は買ったか。

ハリケーン・イワの時は、3日間停電したといってた。

ハワイ在住の日本人の人たちは、口をそろえて言う。

「災害慣れしちゃってる私達が暢気すぎるのか、ココの人たちが騒ぎすぎるのか・・・」

どっちだろう。

どっちもか。




午前6時の我が家の前の景色。

山の上半分以上が雲の中。




東の空はちょっとだけ明るい。


まだ雨は降っていない。

今日は島のすべての学校が休みになった。

そして、そして、そして、


なんと私も今日(木曜)と明日(金曜)が休み!!なのだ。


昨日は3時に店を閉めて、大雨に備えてすべての商品を高い場所に避難した。

夫は、今日が休みになるかどうか、朝5時半までにテキストが来る。

「今日は休みだ、かみさまありがとう!!」

と念じながらテキストを開けたが、『ヘイ!大雨になる前に一仕事やっちゃおうぜ!』というメッセージで、

がっくりと肩を落としながら出かけた。



何が嬉しいって、あたしゃ2日の休みがほんとに嬉しい。

無給だけど。

たいして食料の備蓄もないけど、庭にバナナもあるし、アボカドもパパイヤもある。

いざとなったら、それを食べてしのぐか。

あとでキャットフードを買いに行こう。











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信じられなくなっちゃった人

2018-08-22 07:56:20 | 日記
職場でレジスター担当の日。

中国系アメリカ人と思われる初老の男性が、商品をひとつ持ってやってきた。

片手に携帯電話を持っていて、電卓の画面になっている。

レジスターに商品を打ち込むと、自動的に消費税が加算されるので私はそれを読み上げた。

「10.14Cent」

すると男性は、片手でそれを制して

「もとの値段が9ドル69セントで・・・」

と言いつつ、電話の電卓に数字を打ち込む。

「ハワイの消費税は何パーセント?」

「4.7%」

「ということは、9.69に・・あ、間違えた、えーと・・何パーセント?」

「4.7%」

「9.69に、0.047を・・」

「1.047を掛けないと」

しかし男性は私の言うことなど聞いておらず、電卓と格闘している。

男性の背後には、既に長い列ができており、私のイライラ光線が届いたのか、

男性が電卓を見ながら言った。


「私は誰のことも信じない」


結局、男性は9.69を10.14で割り、

「0.47か」

と言い、それをまた9.69に掛けるということをやって、ようやく10.14になった。

「ああ、10ドル14セントか」



だーかーらぁーーーっ 消費税は4.7%で10ドル14セントだってさっきから何度も言ってるだろがぁッ


信じないなら、なんで消費税を聞いた。

男性は現金で支払い、お釣りを渡すと、それをまたじっくりと数え始めた。

それまでに後ろの人たちを相当待たせているので、

私は男性をわざとらしく脇によけ、これでもかの笑顔で「お待たせしましたー」と言った。



いったい何があって、なにも信じられなくなっちゃったんだろうか。

あれじゃあ生きづらかろうに。

まあ、私の態度も、おとなげないといえばおとなげない。













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暑さもプラバーまで

2018-08-21 08:33:31 | 日記
8月の半ばを過ぎると家族内で

「見た?」

「まだ」

という会話が出てくる。

プラバーという渡り鳥が、ちょうどその頃アラスカから戻ってくるのである。

ハワイにいるプラバーは、PACIFIC GOLDEN PLOBERという種類であるらしい。

プラバーが車にはねられているのを見たことがない。彼らはとても利口なのだ。

彼らはけして群れず、いつも一羽だけでいて、自分のテリトリーを離れない。

しかし6月の、ある決まった日に、彼らは1箇所に集まってアラスカに向けて旅立つ。

羽根の模様か変わるので、旅立つ日が近いのがわかる。



普段はこんな模様



旅立つ時にはこんなタキシードになる。

こんな小さな体で、4800kmを3日から4日でノンストップで飛ぶという。

アラスカで繁殖したプラバーは、また4800kmを飛び続けて、以前とまったく同じ場所に戻ってくる。

群れない彼らが、どうやって旅立つ日時と場所を知るのか、

どうやって以前と同じ場所を正確に覚えているのか。

どんなにテクノロジーが進んだといえども、私達人間にわかっていることなど

宇宙全体からみたら、まったく塵にもならないほどではないかと思ってしまう。



おととい、ウォーキングに行こうとしたら、角にプラバーがたたずんでいた。

「帰ってきた!」

私は走って家に戻り、家族に知らせた。

日本では、暑さ寒さも彼岸まで、という言葉があるが、

ハワイでは、プラバーが帰って来る頃には、朝夕の空気が涼しいと感じる。

タキシードだった羽毛が、だんだん元の模様に戻ってゆく。

ハワイも少しずつ冬に向かっている。









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ハワイ的多忙につき

2018-08-20 15:42:01 | 日記
このところ、余裕がない。

週に5日働き、日曜と月曜が私の休日だ。

日曜日は唯一、夫と過ごせる日なので、私の予定は入れない。

月曜日は隔週で絵を売る仕事が入るので、予定が入れられるのは月に2日だけだ。

その2日に、人と会う、絵の仕事の準備のためにホノルルに行く、絵の創作、郵便局などに行く、

クロゼットや屋根裏の片づけ、窓を拭く、手のこんだ料理をする、などといったことを詰め込むわけだが

当然、全部はできない。

自然、片付けや料理や掃除はリストから省かれていく。(という言い訳)



ある月曜は、朝7時に家を出てホノルルに行き、絵の準備の用事を済ませ(平日しか店があいてない)

10時にジュディスの家に行き、一緒に絵を描いてお昼を食べ、郵便局と銀行に行き、

2時にミレナと会ってお茶をして、ミレナを家に送りがてら買い物をして帰ったら、もう5時すぎだった。

ホノルルに行くついでに、マイクに会う時もあって、そうなると予定はもっと詰まってゆく。

楽しいけれど、1日の終わりにはどっと疲れる。

もし今日、郵便局に行けなかったら、次に行けるのは2週間後の月曜日。

隔週に絵を売り出してから半年、こんなふうにいつも余裕がないと感じる。



週5日勤務を、4日にしてほしいと願い出たが、却下された。

私は「良い社員」なので日数は減らせない、というのだ。

クソ真面目に働いてきたおかげで、本来なら社員は個人的な販売ができないところを売らせてもらえて、

クソ真面目に働いてきたばかりに、働く日数を減らせない。

子育ての終わった専業主婦の友人たちや、自分が楽しいと感じる程度にゆるゆる働いているミレナには

私はぱつぱつに生きているようにみえるらしい。

彼らには「忙しいのよねー」と言えても、ほかでは言わないようにしている。

私よりもずーーっと忙しい人はいっぱいいる。

私の妹は、いっとき仕事を3つも掛け持ちしていたし、今も昼も夜も働いている。

私は家に帰れば、自分のことだけすればいいが、子供がいたらそうはいかないだろう。

夕飯の買い物も支度も、おおかた夫がやってくれる。

私が料理するのは和食だけで、夜8時までにはベッドに入って本を読む。

こんな暮らしをしていて、忙しいもへったくれもあるもんか、と思う。




二十歳で社会に出てから27年、1日のブランクもなしにフルタイムで働いた。

最初の結婚時代は、仕事を終えて買い物して、7時近くに帰宅して、

ショルダーバッグを肩に下げたまま、家の中を片付け、洗濯物を取り込み、風呂掃除をし、食事の支度。

夕食のあとは、相手のワイシャツのアイロンがけ。

あの頃、仕事のストレスもあって、何度、専業主婦になる夢をみただろう。

実際、少なくとも3回は仕事を辞めると言い、1度は辞表まで書いた。


日本に住んでいた頃に比べたら、今の私は余裕しゃくしゃくのはずなのだけれど

これじゃあいやだ、と私の心が言う。

今でも日本に行くと、きついジーンズをはいたようにギュッと締められるような感覚があり、

ハワイに帰ってくると、それが一気にゆるむ。

ハワイという土地が、人をゆるくさせるのだろうか。





今日は、ひさびさに、本当に久々に何の予定もない月曜休み。

先週から、もうそれが嬉しくてわくわくしていた。

朝からラム肉で、じっくり煮込むキーマカレーと、かぼちゃのポタージュを作った。

ブログを書いて、オーガニックのマーケットに行き、マカダミアナッツのミルクを買い、

帰りに生地やに寄って、ソファのカバーにする布を買った。

壁の色がベビーブルーなので、空色地にモンステラの模様が入ったハワイアンな生地だ。

帰ってきて、ミシンを出して生地を縫い(直線縫いだけ)、猫と遊んで、

ココナツオイルで髪をパックしてからシャワーを浴びた。

絵も描こうと道具を出したけれど、結局なにもしないまま、夫が帰宅。

先週から楽しみにしていた、なにも予定のない休日は、悲しいほどあっというまに過ぎた。



昔、専業主婦に憧れるたび、

「でも休みを指折り数える生活も、捨てガタイ」

と自分に言い聞かせてきた。

子供に恵まれたら仕事を辞めるだろうと思いつつ、結局誰も生まれないまま働き続けてきた。

そして今、時々、仕事も絵もなにもかもぜーんぶやめてしまいたい、と思うことがある。

絵を売るようになってから、趣味だった絵が、そうではなくなって、ストレスにもなるのだ。

「60までは、やってみよう」

私は自分にそう言うことにしている。

たいして忙しくもないのに余裕がない自分を責めずに甘やかすのは、案外図太くないとできないことである。













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