太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

愛すべき田舎加減

2022-04-22 08:00:37 | 日記
Vickiと、ガールズデーということで、うちの村にある和食レストランに行った。
そこは長年、別のところに店があったのだが、倉庫のような場所の一角で、
どう見てもきれいとはいえない店構え。
地元民には人気があったが、行くのをためらっていた。
その店が最近、ショッピングモールの中に移転した。
ガラス張りでなかなかきれいな雰囲気で、これなら試してみようという気になったのだ。

店のドアを開けようとしたら、後ろから女性が一人やって来て

「Wow,Oh my gosh!!(うわー、どうしよう・・・)」

と言う。
Vickiと二人で思わず振り向くと、

「こんなにきれいな所だと思わなくて、見てよ、私、パジャマで来ちゃった!」

その人は電話でオーダーしたものを受け取りに来たのだが、移転してから来たのは初めてなのだという。

「だって、前の店はパジャマでまーったく問題なかったからさぁ・・どうしよう、家に戻って着替えてきたほうがいいと思う?」

「だーいじょうぶ、言わなきゃパジャマだってわからないよ。受け取るだけだし、行っちゃいな行っちゃいな」

その人は勇気を得て店に入って行った。

テーブルについてからVickiが

「あー、私この村に住んでてよかったー。この田舎加減がたまんなく好き」

と言った。
まったく同感である。
ホノルルやワイキキが都会だと言ったって、東京に比べたらチンケな田舎都会で、
人が何を着ていようが、靴を履いていなかろうが、ジャッジの視線を浴びることはない。
それだって一応、パジャマでは食事には行かないのではないかと思う。

さすがに私はパジャマでは出歩かないが、このほのぼのとした田舎くさい雰囲気がすごく好きだ。




解禁とホワイトシュリンプ

2022-04-21 07:58:50 | 日記
ハワイは、飛行機内も空港も、マスクをしなくてもいいということになった。
ワクチン接種証明も、検査も、マスクもいらないとなると、パンデミック前の、パスポートだけで旅行できた時と変わらない。
5月からは、日本人もハワイに来れるようになるそうだ。
それなのに、アメリカ人が日本に行くにはビザが必要だという。
ツアーガイドの、日本人の奥さんの親が危篤になり、家族で日本に行きたかったのだけれど、
アメリカ人であるダンナさんはビザがないと入国できないので一人で留守番。

妹が、母の一周忌に来るのかと聞いてきたけど、この状態だったら行かないと思う。
行っても、母に会えるわけでもないのだし。
先日、姉が眠っていたら耳元で
「〇〇ちゃん」
と呼ぶ母の声がしたそうで、思わず返事をしてしまったと言っていた。
夢にはいっこうに出てこない、とぼやいていたけれど、母は日本にもハワイにもどこにでもいるのだ。


半年ほど前に友人がくれた植物の花が咲いた。
正式名は、Justicia betonica というらしいが、ホワイトシュリンプとか、
ハワイアン トーチというニックネーム。
白いエビが集まっているように見える。
この前ピクニックに行った時、State Parkにこれが群生していた。

その友人は、パンデミックで仕事ができなくなり、そのまま解雇という羽目になって、俄然ガーデニングに目覚めた。
ちょうどマノアに素敵な一軒家を買ったこともあって、首の後ろを日焼けで真っ黒にしながら、庭仕事にいそしんでいる。
きゅうりの中にある種からきゅうりを育てたり、パッションフルーツを受粉させてフルーツを作ったり、
ガーデニング仲間うちで、島内の何か所かに植物の種を集める無人場所を作り、
じょうずに需要と供給を満たす、ということもしている。
お菓子作りもプロはだしで、ジャムやクッキーなど、ささっと作って持ってきてくれる。
たとえ時間があっても、私には到底できないことばかり。
私は心底、彼女の行動力をまぶしく眺めているのである。




落ち込んだ時に見る写真

2022-04-20 07:58:51 | 日記
カリフォルニアから来た男性が見せてくれたミリタリーのIDを見て、私は思わず吹き出してしまった。
目をまるく見開いた、つまり驚いた顔。

映画「ホーム アローン」のマコーレー君に酷似(頬の手はないけどね)
髪の毛は寝ぐせまでついていた。

「ほんとにこれでいいの?」

私が聞いた。

「いやー、僕もこれはどうかと思ったけど、いいって言うからさー」
「これ見て笑わない人はいないのよ」

奥さんも笑いながら言う。
失礼ながら、何度も見せてもらい、笑わしてもらった。

確かにアメリカは証明写真が自由だ。
運転免許証の写真を撮るとき、日本のように真面目な顔をすると怒られる。
2回目の更新のときも、
「笑って笑って、もっと笑って。まだまだ。歯が見えないわよ」
「日本じゃ笑うと怒られるから、つい・・・」
「なんで笑っちゃダメなの?」
「さあ・・・・」
頭に大きなハイビスカスを付けて、大口あけて笑っている写真も見たことがあるし、
夫のダイビングのIDなど、斜め上を向いて笑っている。


だいたい、日本で撮る証明写真は、不幸顔か犯人顔にしかならない。
前述のカリフォルニア男性のIDのように、見た人が笑ってしまうような写真のほうがずっといいのにな、と思う。

昔、社内旅行で京都に行った際、映画村で芸者の衣装を着て写真を撮った。
家に持って帰って家族に見せたら、家族全員が腹を抱えて笑いころげた。
滅多に笑わない祖父までが、にやりと笑った。
紫系の着物を着て、かつらをつけて澄ました顔は、どう見てもドリフターズに出てきそうな雰囲気。
着物に合わせて、顔を白く塗ったのが悪かったか。
アイラインを引きすぎて、目つきが悪くなったか。
口紅を赤く塗り過ぎたか。
チークは入れないほうがよかったか。
とにかく、1度見たら忘れられないほどのおもしろい写真で、嫁入り前の私としては封印したかったのだが、

「こんなおもしろいもの、落ち込んだ時に見させてもらう」

と言って、母と姉がどこかに隠してしまった。
あれはどこにあるのだろう。
そのあと、実家は二世帯住宅に建て替えたりして、荷物は整理したはず。
ある時、姉にその写真のことを聞いてみたら、
「うーん・・・おかあさんなら知ってるかも」
母に聞くチャンスもないまま、母は写真のありかを墓場まで持っていってしまった。

いつか日本に行く時があったら、なんとか写真を探し出して思い切り笑おうと思っている。



突発的物忘れの不安には

2022-04-18 08:30:42 | 日記
外出先で、ふと、玄関のカギを締めたかな、とか、アイロン消したよな?という不安に駆られることがある。
いつもじゃないが、突然にその不安が降って来る。

以前、アメリカのWEB記事に、そういう不安解消の極意といって紹介されていたのが、
「出がけに、その不安になる対象のものの写真を撮る」だった。
それを読んだとき、出がけに写真に撮るぐらいの注意力があったら確認すればいいだけで、世話ないよな、と思って鼻で笑っていた。

が、私は今、その極意を考えた人に謝りたい。




出先で私に降りかかってくる突発的不安といえば、キッチンのストーブだ。
なぜなら、ほらこの通り

猫があったかいのが好きで、ストーブの上にタオルを敷いて温め、床暖みたいにしている。
4つある電熱器を全部温めるのだけれど、たまに切り忘れることがあるから怖い。
IHではなく、ただの電熱器なので上に置いたものは何でも加熱する。
1つ切り忘れていて、家炎上の危機になったこともあった。(「危機一髪」の記事はコチラ

家にいて、煙の臭いで気づいてあわてて消したことも1回や2回ではない。
危機一髪のあとは、JRの駅員さんのように、声出し指差し確認をするようにしているのだが、
それでも尚、仕事に出かけてから「あたし、ほんとに消したか?」と不安になることがあるのだ。
義両親が家にいれば電話をして確認してもらえるけど(何度か電話したことあり)、
旅行中だったりしたら、気になって仕方がない。
今にも家が燃えていそうな気がしてくる。
30分のランチタイムに急いで帰宅して確認したことも、2回あった。
(職場に戻ると同僚が「家、あった?」と聞いてきた)


出がけに、ストーブの写真を撮る。
声出し指差し確認してもなお、自分を信じられない私のような人には
これはとても良いアイデアだと思う。





ピクニック

2022-04-15 15:12:02 | 日記
日曜日がイースターで職場が休みなので、金・土曜がレギュラー休みの私は三連休。
日本のような大型連休もないし、あったとしても私は曜日で働いているから関係ないし、三連休など滅多にない。

初日の今日、ピクニックに行った。
ダイエット張り切り中の夫は、自分でランチを作っていたけど、私は日本食スーパーで購入した。
セントラルハイツの住宅地の急坂をひたすら上って行った先にあるパーク。
10年ほど前に、よくセントラルハイツの一角に住む知人の家でペットシッターをしていた。
その頃、ここに来てハイキングをしたこともある。

坂からは、正面にダイヤモンドヘッド


下界よりも10度以上涼しい。風が肌寒いほど。

味噌バターフィッシュ弁当

味噌バターフィッシュは、鰆のみそ焼きみたいな味で大好き。
バターフィッシュは銀鱈のことだと思う。

マノア地区が一望

三連休、あっという間に終わるんだろなあ。