太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

プリン ~最終回

2023-07-20 16:28:28 | 食べ物とか
正しいプリンを目指して苦節11年。
とはいっても、11年ぶりに作ったからなんだけど。
安心していい、これで最終回だから。

日本ならどこでも買えるプリンが手に入らないために、手作りするしかないと挑戦した11年前。
あまりにハチャメチャだったのでプリン作りは封印していたのだが、10年周期ぐらいでプリンが食べたくなる衝動が起こるらしく、友人に教えてもらった電子レンジでできるプリンを作った。
そしてみごとに玉砕。(ことの顛末はコチラ

失敗しようがない行程で、どうして失敗するのか、ちょっと落ち込んだ。
しかし私は諦めなかった。
ケーシー高峰プリンと同じレシピで、もう一度作ってみたのだ。


アメリカの電子レンジは強力なのかもしれず、カラメルを作るのに2分のところを1分にした。
前の時は、1時間冷やしてもカラメルが固まらなかったので、熱いうちにマグカップを揺すって、砂糖をなるべく溶かしてみた。
冷やしたら、まあまあ固まった。
ちょっと表面がゆるかったけど、最初の時よりずっと固まってるので良しとする。(この辺の甘さがすべての料理の敗因となっている)

卵液を注いだら、やっぱりちょっとカラメルが混ざった感じがした。が、むろん続行。

マグカップをレンジに入れ、2分20秒のところを1分
出してみると、まだ液状だったので、20秒追加
表面は固まりつつあるけれど、中がわからない。
さらに、8秒追加
念のため、もう10秒追加
これ以上やるとケーシー高峰になると思い、中が固まったということにしてラップをして、タオルで包んでおいた。
粗熱をとってから冷蔵庫にいれた。


所用から戻ってシャワーを浴びて、準備万端。さあ、プリンはどうなった。

どどーん!

これ、プリンじゃない?プリンだよね?お肌のキメもほどほど揃ってる。
ちなみに昨日のケーシー高峰はこちら。

ぐっつぐつに煮えきった感がキメの粗さに出ている。

食べてみると、舌触りが昨日よりもずっといい。
昨日のは、プリン味の、思い切り濃い木綿豆腐を食べているようだった。
今日のは、かなり上品にできた。
上手な人が作るものには及ばないけれど、一人で食べるぶんにはこれで充分。
レシピは書き直して、レシピ箱に入れた。
これでいつでも食べたいときにプリンが食べられる!うれしいーーー!





煮えプリン ~ケーシー高峰~

2023-07-20 07:54:37 | 食べ物とか
プリン、プリンとかしましい。(その記事はコチラ
この記事を読んだ友人が、電子レンジで作るプリンのレシピを教えてくれた。
『レンジでプリン、なかなか美味しいよ』
と友人。
行程を見たら、ものすごくシンプルで失敗のしようがない。マグカップで作るので、ひとつだけ作れるのもいい。
どれだけシンプルかといえば、

①カップの底にカラメルを作る
②卵液を作って、その上に流し、レンジにかける。以上。

ね?これのどこに失敗する要素があるというのだ。
まずは牛乳を買ってきた。

10年前はアメリカの牛乳の種類の多さにめまいがしたが、今は慣れた。(名前が美味しそうだと思ってバターミルクを買ったら、牛乳からバターをとった残りのカスだったことが判明したりしたもんなぁ)
このホールミルクが、1番日本の牛乳に近い。しかも、手ごろなサイズで売っていて助かる。

①カラメルを作る。
マグカップを温めてから、砂糖大匙1と水小匙1を入れて、レンジで2分。
それに、小匙1のお湯を少しずつ入れる(跳ねる)
固まるまで冷やしておく。

私はカップの粗熱をとって、冷蔵庫に入れた。
30分ぐらいして、出してみたら、カラメルが固まっていない
さらに30分置いてみたが、まだ固まっておらず。

いや、まさかこの時点で問題勃発するとは思わなんだ・・・・・

1時間放置しても固まらないなら、もうこれ以上置いても同じだと思い、そのまま続行。

②卵1個に砂糖大匙2と牛乳120ccを混ぜたものを、濾しながらカップに注ぐ。

やっぱりね・・・
注いだ途端、底のカラメルと混ざってマーブル状になった。
レシピには、カラメルが固まってから、とあるけど、それはわかってる。わかってるけど、固まらないんだよー!


さ、気を取り直して次。
ラップをかけないで、レンジで2分20秒。

はいはい、2分20秒ね。
出してみたら、このザマ・・・・

思いっきり煮えてるじゃないか。

レシピでは、まだ中はゆるいので、すぐにラップをかけてタオルで包んで10分おく、とある。
どう見ても芯まで煮えてるが、一応その通りにやってみる。


仕事に行き、帰宅してから冷やしておいたプリンをお皿にあけてみた。



なんというか。
お肌のキメが、すごいことになってる。
これはケーシー高峰。(若い人は知らないだろうなぁ)
ぐっつぐつに煮えてる、煮えプリン。

レシピをみたとき、これのどこに失敗する要素があるのかと私はせせら笑った。
今でもわからん、いったい何がどうしたというのだ。
アメリカの電子レンジは強力なのか。

味は、まあまあプリンだった。
カラメルも私が好きな焦げ味だったし、85℃で買ったプリンよりは好きな味。
ただ、舌触りと見た目が最悪。
人さまには出せないシロモノだ。

この様子を、くだんの友人に報告したら、別のレシピを教えてくれた。
牛乳もまだ残っているし、懲りずにもう1度挑戦してみるつもり。
どこまで続くプリン道。


ゲーム嫌い

2023-07-18 07:46:24 | 日記
ゲーム全般が、苦手である。
コンピューターゲームは、インベーダーゲームを1回試しただけで、一切かかわっていない。
インベーダーゲームが流行ったのは1978年で、私は中学生だった。
従兄弟といった喫茶店のテーブルがゲーム機になっており、従兄弟に言われるままに試してみたのだったが、数分で飽きた。

なにがおもしろいのかわからない・・・

その後、任天堂のスーパーマリオブラザーズがブレイクしたのが1985年で、私は既に社会人として働いていた。
子供だけかと思いきや、いい大人も夢中になっている。
夫が大学生のときのルームメイトが、ニンテンドーばかりやっていて授業に出ず、退学になったという。
ゲームソフトがすごい勢いで進化を遂げていくのを横目で見つつ、夢にもやってみたいとは思わなかった。
単純なテトリスも、ストレスが溜まりこそすれ、発散などできそうにない。
たまごっちに至っては、私は30歳を超えていて、「餌を忘れて死んでしまったぁー」と言う同世代の同僚に適当に相槌を打つしかなかった。

そんな話をしたら友人が、

「バーチャルな世界で遊べないタイプなんだよ、きっと」

と言った。
それも一理ある。
ディズニーランドで夢の国を楽しもうと思うほど、バカバカしくなってしまって楽しめないのと似ているかも。

「だから、トランプとかオセロとかだったら楽しめるんじゃない?」

いや、そうでもない。
人生ゲームのように、ほぼ運で勝ち負けが決まるゲームは、いい。
トランプも、手持ちのカードの運不運があるから、まあ、いい。
しかし、オセロはダメだ。
やり方は知らないが、将棋や碁も絶対にダメ。麻雀も、ダメ。
運より頭脳・実力を試されるゲームは、負けるとものすごーーーーーーーく悔しいから嫌なのだ。

「それってただの負けず嫌いやーん」

友人が笑う。
そういや5,6歳の頃、親戚の家で坊主めくりをやって負けて大泣きした。
あんなん、100%運でしかない。子供だったし、ということで。


結論。バーチャルはもともと向いておらず、頭脳を使うゲームは自分の頭脳の出来が露見するから嫌だ、ということであろう。






風が吹けば

2023-07-12 07:20:03 | 日記
私の仕事のスケジュールが変わって、週に1日しかビーチに行けなくなった。
一人で来ている人もいるけれど、私は一人で行ったってつまらない。一人で黙って車を運転して、黙ってボードを取り出して、黙って浅瀬で波に乗り、黙ってシャワーを浴びて帰って来るなんて、張り合いもへったくれもありゃしない。
これは、私が同じ理由で一人旅ができないのと関連しているのだろうか。
一人旅が好きな人は、一人でビーチに行ける人なのかも。
とにかく、ビーチに行くには連れがいなくちゃ始まらない。

というわけで、先週末も勇んで夫とビーチに出かけた。


いい天気だ。


ああ、こんなにいい天気なのに、風が強すぎる。
これじゃあ海に入れないじゃないか。
なぜって・・・

マナウォー

波打ち際には夥しい数のマナウォーが打ち上げられている。
これは毒クラゲで、長い尾に毒があり、絡みつかれると赤くなって痛い。
身体の一部が浮き輪のようになっていて、水面に浮かんでいるのだが、風が強いと浮きながら一斉に打ち上げられてくる。
こんなときに海に入ったら、どうぞ刺してくださいと言わんばかりだ。
日本だと、お盆を過ぎるとクラゲが出ると言われているけど、これは季節関係なし。

せっかく来たのに、そのまま帰る。
こんなふうに、行けば必ず海に入れるわけではないから、週に1日とはいっても、結局は月に数えるほどしか泳げない。
家に直行するのもアレだし、シェイブアイスでも食べて帰ろう。

風が吹くとシェイブアイス屋が儲かる

おあとがよろしいようで。







プリンよ、プリン

2023-07-11 16:17:45 | 食べ物とか
私はプリンが好きだ。
プッチンプリン風よりは、手作りぽい素朴なプリンがいい。
ハワイでプリンを探すのは難しい。
ここでプディングといったら、ブレッドプディング。パンでできた、やたらと甘いお菓子だ。
先日、友人と出かけたフレンチ風カフェで、デザートに「フラン」があった。
どんなものか聞いてみると、ミルクと卵を使ったお菓子というではないか。
これはまさにプリンであろうと喜んで頼んだら、タルトのような焼き菓子が出てきた。
食べてみると、確かにプリンを固くして焼いたような味だが、プリンには程遠かった。


ああ、日本の、プリンアラモード。
主役の真ん中のプリンを、生クリームや果物が脇を固めている。
コンビニに行けば、いろんな種類のプリンが買える。
日本にあって、ハワイにない二大食文化のひとつが、プリンなのだ。(私調べ)ちなみに、もう一つは栗。
和栗のモンブランだとか、栗のパイなど、見たら絶対に素通りできないのに、こちらの人は栗のありがたみを知らない気の毒な人たち。


とにかく、プリン。
買えないとなると、よけいに食べたくなる。
じゃ、作ればいいんじゃない?簡単なんだし、と思ったそこのアナタ。
私についている料理の神様をあなどってはいけない。私だってそう思ったさ。そして11年前に実際に作ったこともある。
で、とんでもないことになった。詳細は下の記事を読んでもらえばわかる。
最初の2つは、ただのアホ全開。


卵と砂糖と豆乳と無脂肪乳をあわせた何か液体のようなスライムのようなものを作ってしまった私は、心が折れた。
心が折れたあとに、気を取り直して、なんとかプリンといえなくもないものができたことで、かろうじてプリン作りの封印は解いたものの、作ろうとは思わない。
あの時に買った、マフィン用の型(プリン型など売られていない)も、とっくにどこかにいってしまったし。


今日、アラモアナに行く用事があって、85℃に行ったら、プリンがあった!
カラメルプディング

容器といい、名前といい、これこそ憧れのプリンだろう。やっぱり台湾は日本に近いのよね。500円以上という値段に一瞬「う・・」となったが、買った。
家に帰り、あけてみた。
やたら白い

生クリームがたっぷり入ったプリンという感じ。食べ進めていき、いつカラメルが出て来るかとわくわくしているうちに食べ終わってしまった。
よく見ると、うっすら色のついた液が底にあって、それがカラメルだったのかも。
プリンのカラメルといったら、苦いぐらい濃いに決まってるでしょうが。
ゆるくておしゃれなプリンとしてはいいのだけれど、私が食べたいプリンとは違う。

確かに私は、大昔にプリンを作ったことがあり、栗原はるみさんのレシピのゆるいおしゃれなプリンだって、若い恋人の気を引くために何度も作った。そしてそれらはそれなりに美味しくできた、と思うのだ。
あの時の私はいずこへ・・・・?それともあれは夢か幻だったというのだろうか。