正しいプリンを目指して苦節11年。
とはいっても、11年ぶりに作ったからなんだけど。
安心していい、これで最終回だから。
日本ならどこでも買えるプリンが手に入らないために、手作りするしかないと挑戦した11年前。
あまりにハチャメチャだったのでプリン作りは封印していたのだが、10年周期ぐらいでプリンが食べたくなる衝動が起こるらしく、友人に教えてもらった電子レンジでできるプリンを作った。
そしてみごとに玉砕。(ことの顛末はコチラ)
失敗しようがない行程で、どうして失敗するのか、ちょっと落ち込んだ。
しかし私は諦めなかった。
ケーシー高峰プリンと同じレシピで、もう一度作ってみたのだ。
アメリカの電子レンジは強力なのかもしれず、カラメルを作るのに2分のところを1分にした。
前の時は、1時間冷やしてもカラメルが固まらなかったので、熱いうちにマグカップを揺すって、砂糖をなるべく溶かしてみた。
冷やしたら、まあまあ固まった。
ちょっと表面がゆるかったけど、最初の時よりずっと固まってるので良しとする。(この辺の甘さがすべての料理の敗因となっている)
卵液を注いだら、やっぱりちょっとカラメルが混ざった感じがした。が、むろん続行。
マグカップをレンジに入れ、2分20秒のところを1分。
出してみると、まだ液状だったので、20秒追加。
表面は固まりつつあるけれど、中がわからない。
さらに、8秒追加。
念のため、もう10秒追加。
これ以上やるとケーシー高峰になると思い、中が固まったということにしてラップをして、タオルで包んでおいた。
粗熱をとってから冷蔵庫にいれた。
所用から戻ってシャワーを浴びて、準備万端。さあ、プリンはどうなった。
どどーん!
これ、プリンじゃない?プリンだよね?お肌のキメもほどほど揃ってる。
ちなみに昨日のケーシー高峰はこちら。
ぐっつぐつに煮えきった感がキメの粗さに出ている。
食べてみると、舌触りが昨日よりもずっといい。
昨日のは、プリン味の、思い切り濃い木綿豆腐を食べているようだった。
今日のは、かなり上品にできた。
上手な人が作るものには及ばないけれど、一人で食べるぶんにはこれで充分。
レシピは書き直して、レシピ箱に入れた。
これでいつでも食べたいときにプリンが食べられる!うれしいーーー!