自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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河原泰則さん~世界一うまいコントラバス

2004-07-15 | コンサート・音楽・宝塚
7月14日、神戸新聞松方ホールへ。
コントラバスの河原泰則さんとヴァイオリンのラファエル・オレグさんのコンサートだ。

曲目はボッテジーニの「ヴァイオリンとコントラバスのためのパッショーネ・アモローゾ」、「哀しみのロマンス」、「華麗な奇想曲」、シュトラウスの「ヴァイオリンソナタ」、イザイの無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番「バラード」ほか。

河原さんは音楽評論家、渡辺和彦さんに「河原泰則ほどこの楽器に深い感情を込めて歌う心と技を持つ人は他にいない~世界一うまいコントラバス」と評される方。
とにかく、すごいテクニックだ。

ラファエル・オレグさんは’86年、チャイコフスキー国際コンクールで優勝した方。
実力は折り紙つきのお2人だ。

コントラバスは言うまでもなく、オーケストラで弦の一番低いパート。ソロの演奏を聴く機会はあまりない。河原さんは長い腕と指で大きな楽器を背面から抱くように演奏している。落ち着いたゆったりとした音色が響いてくる。

2人の名手とライナー・ホフマンさんのピアノ伴奏で静かで澄み切った空気の世界に飛び込ませてもらった。

それにしても、楽器のための温度調整ということもあるらしいけれど、ホールの寒さにはまいった、まいった。


(書くタイミングがずれたが……)
7月11日、吹田メイシアターホールへ。
大阪大学交響楽団の第83回定期演奏会だ。
曲目はメンデルスゾーンの序曲「フィンガルの洞窟」、ドリーブのバレエ組曲「シルヴィア」、ドヴォルザークの「交響曲第7番」。

前半2曲は仕上がってはいるけれど音に厚みがなかったかな。
ドヴォルザークのシンフォニーは演奏するのも、聴くのも日本人好み。
7番はあとの8番9番につながる壮大なイメージの曲。
力強く、広がりもあってよく練習できていたと思う。

ホールに向かう道すがら女子学生らしき2人連れ。
「シルヴィア、好きなんだ。早く聴きたい」
演奏できる平和、聴ける平和。大事にしたいね。


コメント
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