昨日の夜のことです。家の電話が鳴りました。娘あてにです。
大人と電話で話す経験はあまりなさそうな若い女性の声です。
そこですでに油断してしまったようです。
「○さんと高校で一緒だった△△ですが……」
「あの~○は今、家にはいませんが、お名前は?」
「あっ、北海道の大学に行った△△△△です」
(確かにそういう子の話は娘から聞いたことがあります。でも今まで何回か、卒業後の進路調査と称して、高校の事務からという、声をきいただけで怪しいと感じる男声の電話がありました)
「どんなご用件ですか?」
「実は私、来月からアメリカに留学するので、その準備に実家(神戸)に帰って来ているんです(新学年のつじつまも合います)。○さんはいつ帰省されますか?」
「あさって、短期間帰省しますけど」と私。
「ケータイをもう解約してて、それでつながらなくて、実家の方に電話くれたみたいなんですが……」
(帰省してくる娘と留学する友人が会おうとするのはしごく当たり前のことです)
「ケータイの番号を言いますね。090―xxxx―xxxxです。疑うみたいな話し方してごめんなさいね」
「いいえ、ありがとうございます」
すごくほがらかな感じのいい笑い声とともに電話は切れました。
今朝、おはようメールに「△△さんと連絡ついた?」と付け加えました。
娘からは「何、それ」という反応です。
返メールを見て、あわてて電話しました。
すぐにはつながりませんでしたが、少しあとで連絡がつきました。
「△△さんの実家になんて電話してないよ。とにかく北海道に電話してみる」
「△△さん北海道にいるよ。ケータイも通じてる。神戸の実家にもこのこと言っといてもらった」
「ごめん、お母さんだまされたみたいだね。でもすごくほんとっぽかったんだよ」
ねえ、家に電話してきたあなた。なんのためにこんなシナリオつくってまで電話してきたの?そこまでして電話番号集めてどうする気?何に利用するの?
物騒な世の中です。オレオレ詐欺で、200万円、500万円、いやもっとだまし取られています。自分は絶対大丈夫、ひっかかるはずがないと思っていても、こんなに簡単に電話でだまされました。
もう一度、ねえあなた。
おばさんが「疑うようなことしてごめんなさい」と言ったことばを聞いて、良心が痛まなかった?