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自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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関西フィルハーモニー管弦楽団 第189回定期演奏会

2006-12-10 | コンサート・音楽・宝塚
11月30日(木) ザ・シンフォニーホールで関西フィルハーモニー管弦楽団 第189回定期演奏会

曲目は
大澤壽人◆小交響曲 ニ長調
ラヴェル◆左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調
 ピアノ/舘野 泉さん
リムスキー・コルサコフ◆交響組曲「シェエラザード」
指揮/飯守泰次郎さん

おもしろいプログラムです。
あまり聴くチャンスのない、日本人作曲家のシンフォニー、片手で弾くピアノコンチェルトと交響組曲です。

小交響曲を作曲した大澤壽人さんは神戸出身。1953年に46歳という若さでなくなっています。暗い戦争を乗り切って、やっと欧米で学んできた西洋音楽を日本で花開かせようという矢先のことでした。生前、彼は時代を先取りし過ぎて簡単には受け入れられないようなところがあったようです。

ピアノの舘野 泉さんはフィンランド在住。2002年、ご自身のリサイタルの終了間際に脳溢血で倒れ、右半身不随となりました。
ところが、息子さんのアドバイスなどを受けながら、2004年には左手だけの演奏で驚異的な復活を遂げました。もちろん、左手だけでの演奏「なのに」素晴らしいなどという評価は舘野さんにはふさわしくありません。舘野さん「だから」できる演奏なのです。
ステージの上での立ち居振る舞いはご不自由だと思って見なければ、それと分からないほど回復されています。
あきらめないことがどれだけ大事かが伝わってきます。

交響組曲「シェエラザード」はアラビアン・ナイトが素材です。
繰り返し出てくるヴァイオリンのソロがさながらおしゃべりをしているようで、私の好きな曲です。




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