自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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植草事件の真実(ナビ出版)~植草一秀事件を検証する会/編著

2008-03-04 | 
はがみするほど悔しい。やり切れない。
金子徹平は無罪だ!

スクリーンの手前にいる人間は皆知っている。のに・・・。
・・・有罪だった。やってないのに

土曜日にテレビで放映された「それでもボクはやってない」は痴漢冤罪の理不尽さを、おそろしいまでに表現してくれました。

だったら、もう話題にもならなくなった国際経済学者の植草一秀氏の事件はどうだったのでしょう。

2ヶ月ほど前、「植草事件の真実」という本を読みました。

2004年のエスカレーター上での手鏡のぞき事件の記憶も消えないうちに、2006年9月、植草氏は電車内で「痴漢行為」でつかまります。

高学歴の有為の経済学者がよりによってハレンチな行為を2度も続けてしまう。
もっと以前からあった性癖だと、メディアはおもしろおかしく過去の事件を掘り起こします。

たしかに植草氏のケータイには知人女性の下着姿が保存され、自家用車の中からはわいせつなDVDなど多数、押収されます。

「それでもボクはやってない」の主人公の部屋から押収されたわいせつ図画より多い^^かもしれません。

痴漢行為の被害者にとっては、犯罪としては微罪だとしても、犯人が社会的に抹殺されても当然だと思えるでしょう。

ただそれが、仕組まれたことで国策逮捕だとしたら・・・。

検証する会は植草氏が「米国の言いなりになって、小泉内閣が進める構造改革を痛烈に批判していた」ので口を封じられたと指摘し、目撃談のつじつまの合わないところを検証していきます。

実際に植草氏に会った印象から彼を救いたいという思いもあったのでしょう。

私は何が真実かここで判断はしません。
ただ、植草氏が拘束された時期に、氏が当時の政府にとって不利な情報や意見を公開しようとしていたことを知ることができました。

植草氏は現在も事務所をもって仕事を続けています。
これからの仕事振り、成果が、あの事件が何だったかの答えを出すのかもしれません。





コメント
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