3月24日(土) うはらホール(東灘区民センター)で、うはらの郷コンサート
曲目は―
グリーグ◆組曲「ホルベアの時代より」
前奏曲、サラバンド、ガヴォットとミュゼット、アリア、リゴドン
シベリウス◆カンツォネッタ
グリーグ◆2つのノルウェーの旋律
牛寄せ歌と農民の踊り
シューベルト◆5つのドイツ舞曲
メンデルスゾーン◆「無言歌曲」より 春の歌、甘い思い出
メンデルスゾーン◆弦楽のための交響曲 第6番
アンコールで―
メンデルスゾーン◆歌の翼に
この日(3/24)は春のお彼岸も過ぎたというのに冷たい風が吹きつけて、毛糸の帽子をかぶりたいような一日でした。
コンサートのテーマの、春への憧れ~北欧の名曲と中欧の若き天才たち~を身をもって感じました。
このごろ演奏者本人が上手に司会をすることが多い中、決してうまいとは言えない作曲者、曲目紹介がありました。時代や作曲の背景のレクチャーを受けて演奏を聴くと、少しは理解が深まるような気がして、私は簡単な解説を聞くのは好きですね。
プログラムにも書いてはあるのですが、読んでもなかなか頭に入ってきませんから。
事前に解説を聞いたことで、先入観になってしまうといえばそれまでですが、ノルウェーのグリーグ、フィンランドのシベリウスの曲だと思いながら耳をすますと、音自体がひんやりと透き通った感じに聞こえるのが不思議です。
プログラム後半の天才たちの作品で「5つのドイツ舞曲」はシューベルトが16歳のとき、「弦楽のための交響曲6番」はメンデルスゾーンが12歳のときの作品だそうです。
そんなことを知ると、まだやわらかな肌をした少年が取り立てて苦悩もせず、わいてきたメロディーをそのまま譜面に書き込んだような若々しさ、明るさをイメージしてしまいます。
演奏会が終わってホールを出ても、やっぱり外には冷たい風が吹いていました。