コラムニストの勝谷誠彦さんがメディアで熱く紹介していた韓国映画「クロッシング」を観てきました。
北朝鮮とその周辺の国が舞台で、登場するのは貧しくて自由もぜいたくとも縁はないけれど、家族を思い遣る父親、病弱だけれど必死で家を守る母親、聡明な息子ジュニ。
彼らがもつ、精神の清らかさが伝わってくる映画です。
たくさんの脱北者からの取材をもとに、ていねいに作られているようで、映像はむごいところが多いのですが、誇張と感じることはなく、これが真実なんだろうと、すんなりと受け止められます。
目をそらすむごさではなく、見て、知っておかなければいけない現実なのです。
豆満江とか脱北とか収容所とかいう言葉から、悲惨さ暗さだけを思い浮かべそうですが、私は意外と「希望と明るさ」を感じました。
最後に少年ジュニを包み込む大地と空と星が泣きたいほど美しく、それだけでも観てよかったと思いました。
(写真は公式HPから借用しました)