夫婦漫才のかつみ❤さゆりのさゆりちゃんがなぜか好きなんですね。
かわいいし、スタイルいいし、やさしそうで、いつも明るいし、小ざかしくないし。
あらっ、誰かさんとまったく対照的です。
「あ~、ボヨヨ~ン」のギャグとともに、引っ張る髪飾りもさゆりちゃんの手作りなのだそう。
さゆりちゃんは大借金を抱えた太平かつみさんのせいで、貧乏を余儀なくされても全然動じません。
おっと、さゆりちゃんばかりほめましたが、この本の著者はかつみ❤さんでした^^。
京都の大実業家の3人目の愛人の子として産まれたのに経済的な援助はまったく受けなかった――実は援助もあったと、あとで知るのですが――こと、資産作りに失敗したこと、副業でも借金だけ残ったこと。金には縁がなさそうなかつみさんです。
でも、高校野球の名門、箕島高校野球部に3年在籍した(3年生でもアルプススタンドにいました)根性。番組で獲得して2人で楽しんでいた「パリ旅行」中に、阪神・淡路大震災が起こり、さゆりちゃんの家族が住む、神戸市長田区めざして必死にもどったかつみさんのやさしさ。電気、ガスが止められても「水が出る」ことを喜べる負けてへん2人です。
夏休みの課題図書にはまず選ばれないだろう本ですが、かつみ❤さんが書いた読みやすい^^文章だし、中・高生が読んだら「生きることっておもしろそうやん」と考えられるんじゃないかな。