この「半島へ、ふたたび」は新潮社のHPに連載された蓮池薫さんのブログ「My Back Page」に加筆、修正を加えたものです。
図書館にリクエストしていたのが、やっと届いて、映画「クロッシング」と半島つながり^^になりました。
イムジン河の清らかな水 とうとうと流れゆく
鳥の群れは自由に飛び交い 渡っていくけれど
わが故郷 南の地は 行きたくても行けないところ
イムジン河よ その恨(はん)を乗せ 流れゆくのか
鳥になって自由に南に飛んでいきたい
北朝鮮に24年間拉致されていた蓮池薫さんが訳した「イムジン河」です。
蓮池さんが帰国して8年、うち、始めの1年7ヶ月は2人の子どもを北朝鮮に残したままでした。
現在は翻訳と、大学に勤務して、留学生相談などの仕事に携わっているとのこと。
むりやり身につけざるを得なかった韓国(朝鮮)語を逆手にとって、精力的に翻訳活動を続けています。
いつの日か、北朝鮮の文学者の著作も翻訳することになるかもしれませんね。
ところで、昨日記事にした映画「クロッシング」は配給権を持っていたシネカノンが倒産、太秦(うずまさ)という会社が引き継ぎ、公開が実現したのだそうです。
その太秦の代表者が柏崎出身で、小・中・高と蓮池さんと一緒だったそうなのです。
半島ではまだ戦争は終わっていません。
韓国では朝鮮戦争までに8824名、朝鮮戦争期間に15万2279名、ベトナム戦争で4770名、休戦後韓国に侵入してきた北朝鮮武装ゲリラとの戦いで4712名の韓国兵が命を失ったそうです。
蓮池さんの本で犠牲者の多さを知り、驚きました。
隣国でおこっていることとは思えません。戦争も拉致も他人事と思っていたらバチがあたります。