昨年の秋ころにテレビで甘酒が体にいいような話題をやったとか、以来品薄状態が続いております。前々からお客さんにおすすめしてきた身としては嬉しいと言えば嬉しいのですが、急激に注文が増えて造り手はてんてこ舞いだそうでちょっと心配だったりして・・・。
正直に申しますと、健康のために求めるのでしたら細く長く続けることが大事だと思います。
砂糖を使っていないのに甘いのは麹菌のチカラ。米のデンプンを糖化して自然な甘味を感じさせてくれます。出来あがるまでの間にアルコール発酵の工程はありませんので「さけ」と呼ばれていてもノンアルコール飲料なのです。
桃の節句に付きものの「白酒」は別モノ、あちらは焼酎やみりんを使っているものが多いのでアルコール度数はビールよりも高く、完全なるお酒ですのでお間違えなく。もっとも、桃の節句の白酒を甘酒で代用することも増えているそうですけども。
ちなみに、水と酒粕を鍋に入れて火にかけ、キレイに溶けたら砂糖を入れて飲むのも甘酒と言います。こちらも酒粕の効用がありますので人気があるんですよ。 なお、酒粕にはアルコール分が含まれているから・・・とおっしゃるかたも居られますが、鍋の中で溶け切るほど熱されれば ほとんど飛んでしまうと思います。