ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

病院への往復

2010年10月06日 13時03分23秒 | 日常

 今日ははじめから、車で病院に行く予定でした。朝早く、夫から電話があり、治療のことで医師と相談したいから早めに来てくれとのことでした。

 車というのは、時間がわからないものです。朝の渋滞がどの程度だか・・・。結局、甲州街道での八王子駅近辺は、バス専用道路になって1車線のみの時間帯なので、とても渋滞していました。その後も、なかなか進まず、彼が予定していた時間帯には到着したのですが・・。

 洗濯物をもらって、言われていた衣類とコンサートのチケットを渡し、夫の訴えを意思とともに聞きました。

 先のことはわからない。先のことのために、今、無理してでもやっておかないとという医師のアドヴァイスは、彼には届かなかったようです。でも、それで自分で決めたことだから、後悔することはないでしょう。

 治療をはじめるにあたって、同意書を書きますが、そこに、本人の意志でいつでも治療を辞めることができると書いてあります。でも、実際には、夫のようにそれを実践する人は滅多にいないのかもしれません。

 書類なんて、実際、形式的ですべては流れ作業になってしまう。

 この先、どうなるのでしょうか。今の病院から転院を余儀なくされるのか、わかりません。私も、平然と今までどおりに仕事を続けられるのか、それもわかりません。

 帰りも、同じ道を帰りました。行きには気がつかなかったけれど、甲州街道八王子駅近くで、小動物か何かが轢かれっぱなしになっているのを見ました。私はよけました。そして、じっと見ることができませんでした。死は残酷です。

 夫が昨日、別の病院への通院途中で買った、アラーキーの愛猫チロの最後を撮った写真集を受け取り、帰宅後に見ました。

 去年のごまこの最後を思い出します。涙がぼろぼろ出てきました。

 急に、いたざわししまの「くずかごに頭を」の猫の話を思い出しました。私は、いつか一人になっちゃうんだろうか。ひとりにしないでほしい・・・。

コメント
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