ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

4か月ぶりの熱海!

2014年05月14日 22時06分06秒 | 日常

 1月に行って、2月は大雪、3月4月は異動でドタバタしていたので行かれず、ようやくストレス解消のために熱海に行くことができました。

 季節が変り、熱海の朝日を存分に浴びることができなかったのですが、今回はいつもと違ってさらに上階の部屋になり、波打ち際が見られるので、うれしかったです。

 ベランダからの眺めは最高!

 常宿としているのが、熱海シーサイドリゾート&スパ。

 9階の部屋は、リーズナブルできれいで、よかったです。

 ごきげんですよ。

 この旅で、文庫本も一冊持参しました。沼田まほかるの「猫鳴り」です。導入部はとっても残酷で動物好きには悲鳴を上げそうなほどの描写で、読み進めるのに躊躇しましたが、読み進むうちに引き込まれ、第3部は、自分自身の老猫との日々を思い出し、涙涙でした。帰りの横浜線では、最後のところを読んでいたので、しきりに涙を拭いていました。彼女の作品を初めて読みましたが、すごかったです。

 私は両親をがんで亡くし、最後を見ていたので、死ぬことに恐怖はありません。でも、最後まで、猫はそばにいてほしい。子供の頃から猫のいない日はなかった人生でしたから。仕事を辞めて里親になり、老猫、それもメス猫を引き取ろうと思います。最後まで面倒みられる猫。私は後10年生きていればもう十分ですから。

 小説のモンという雄の老猫の最後は、本当に長く飼い主にとってはつらいものでした。思えば、老猫ごまこもそうだったのかもしれません。私たちが受け入れられるまで、がんばってずっと一緒にいてくれたのかもしれません。あそこまで痩せて、あそこまで力がなかったのに、最後までがんばって生きてくれましたから。ずっとそばにいたかった、お互いに同じ気持ちだったと思います。それを思い出して、ぼろぼろ泣いてしまいました。

 いつかまた会えるよね。ごまこも、毛並みがきれいで、とてもいい匂いがしました。ジャコウネコってこういうのかもねって、夫と話していました。猫臭くない猫。

 あーあ、明日から、早番4日連続です。仕事だー。波長が合わない、仕事だー。私は今の職場ではいつまでも異邦人のままのような気がします。そうじゃなくなると、自分が受け入れられない自分になるような気がするのです。慣れるということが、必ずしもいいことではない気がするのです。

 自分の血をすべて変えられてまでそこで生きていく気はしません。今は、職場も、国も、自分の血ではないような気がするんです。

コメント (2)
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