私が産まれた唱和32年に、売春防止法ができたのです。つまり、その前までは、女性が体を売ることは合法だったってことでした。だから、従軍慰安婦問題も、当時の社会を考えれば、あって当然という世界だったことになります。
日本ではなぜ、男女同権が機能しないのか、いろいろ考えました。
社会制度、具体的には年金制度が、専業主婦の第3号を認めている限り、男女同権はあり得ないのではと思います。つまり、扶養制度、配偶者控除などを亡くし、すべての人間が自分の年金文はしっかり払い、子育ても妻も夫も同じようにしっかり負担するという社会にならない限り、無理なんではと思うのです。
年功序列、終身雇用の男性中心社会では、女性が専業主婦として家を守るのは当たり前だったし、第3号という、一切払っていなくても年金をもらえるという制度をなんとか負担できたのでしょう。でも、今の社会では無理です。
私は第3号がある限り、男女同権はありえないと断言します。年金制度はすでに破たんしています。払わない人間の年金を用意するのは、おかしいんじゃないですか?養ってやっているという国の態度こそが、差別を生んでいるとしか思えない。日本人には、もともと、男女平等という思想が根っこから生まれにくい体質の国です。正直、イスラム圏じゃなくてよかったと思うくらいしか、喜べない国でしょうね、女性にとっては。