ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

傘を忘れた?!

2016年04月05日 17時34分27秒 | 日常

 今日は神田神保町や小川町に買い物に行こうと決めていました。朝、こちらでは雨が降っていたので、折り畳みではなく長傘で行くことにして、亡夫の濃いグリーンのチェック柄にしました。自分のお気に入りを失くしては困ると思ったからです。

 電車に乗っている時間が長いので、まず、最初の目標の神保町の駅のトイレを利用してから、A1出口から地上に出て、山田ハケブラシ店を初めて訪れました。社長さんはとても親切で、私の使用目的(カルトナージュ)で、馬の尻尾の毛を使った刷毛を選んでくれました。そこで幅の違う2本を購入し、それから古書店街に向かいました。その時は、あまり長傘を持っている人が少なくて、困ったものだとは思いましたが、まだしっかりと持っていました。その後、猫の本の専門店や、古文書の勉強のために和綴本の専門店に入り、ちょっと予算より高かったのですが、1冊買ってみました。それから靖国通りをふらふらと歩き、小川町の地下鉄の駅の近くの、住所は駿河台のキハラのお店で、例のビスケット柄に合うクロス紙2枚を購入しました。

 さすがは天下の神田です、サラリーマンが多く、ちょうど昼時だったので、行列のできているお店もたくさんありました。でも、私は今日も昼抜き。帰るだけとばかりに、小川町から、駅のトイレによって地下鉄に乗りました。その時です、傘を持っていないことに気がつきました。一瞬、戻ろうかどうしようかと逡巡し、駅のトイレかキハラの店か、確信がないまま、次の神保町でいったん降り、反対側にまわって小川町に戻りました。

 夫の傘だから、諦めていいとも思えず、とりあえず駅のトイレに入ると、ちょうど高齢の女性が、私の(夫の)長傘を広げているところでした。ハッとして、事情を話してその傘を受け取り、お礼を言って、ようやく帰路につきました。

 思えば、姉が誕生日にとても高価な傘をプレゼントしてくれたのをすぐに電車に置き忘れてからというもの、何十年もの間、傘をよく忘れてしまいます。加齢で余計にそういうことが起こるようになったのか、雨の日で途中で雨がやむという日の外出が恐ろしいです。

 今日は、運がよかった・・・。ごめんね、夫の長傘君。安物で柄がとてもみすぼらしいのですが、やはり、家族みたいなものなのかな、見捨てるわけにはいきませんでした。

コメント (2)
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