先日、録画しておいたNHKスペシャル「終わらない人 宮崎駿」を見ました。そこで、彼がCGに興味を持っていろいろ試行錯誤をしているとき、ドワンゴという会社の人が、CGのプレゼン?をしているときの宮崎駿氏の発言を、私はその通りだと思いました。
CGで体の動きを奇妙に動かして、ゾンビみたいだとかゲームに使えるという見せ方で、宮崎氏が、知り合いの障がい者と、彼が体を自由に動かせないので時間をかけてハイタッチをする話をして、異様に不気味に動くものを面白いとかいうのが不愉快だと強く言ったことなのです。私もその通りだと思いました。不自由で苦労している人を笑うというのは、尊厳を傷つけることです。でも、この騒ぎに対して、宮崎氏のほうがおかしいという意見もあるようです。
私は、そういう人たちには、あの相模原事件の犯人と同じものがあるような気がしてならないのです。
先日、通販生活に載っていたおすすめの本の1冊を、地元図書館に予約して番が回ってきて読んでいます。加藤直樹著「九月、東京の路上で 1923年関東大震災 ジェノサイドの残響」という本です。実は、その現場となった地域、東京の下町に私は生まれ住んでいました。
90年前、流言飛語に惑わされて、罪もない朝鮮人たちを、組織ぐるみで民間人や警察や軍隊が、虐殺したのです。人を殺す、人を殴る、人に暴力を、危害を加えるということを平気でするのが、信じられません。大震災の直後の狂気や不安を利用した、組織的なものだと思います。戦前は、それだけ人の命が軽かったのか、ぞっとします。今も、同じことが起きかねない社会です。
日本人は、相当な野蛮人だったんです、加害者だったんです。自覚しましょう。ゲームで平気に人を殺すのと、現実は違うんです。CGで何でもできるからって、それでいいんですか?傷つけられれば血が出るし、痛い。殴られれば、とても腫れてあざもできる。想像してみてください。人に殺されるということを。何もしていないのに、何も悪いことしていないのに。
どざくさで、中国人労働者も大勢殺されたそうです。当時は、朝鮮は日本の植民地だった。朝鮮人も中国人も、労働賃金は日本人より低かった。日本人労働者があぶれるからと、暗にそういうことで一掃しようとされたようです。まるで、アメリカのトランプ氏が大統領に当選したのが、白人労働者や、仕事にあぶれた白人たちが支持したからだとしたら、同じような状況ですよね・・・。
何も起こらないことを祈ります。
そもそも、相手の命を奪ってまで守らなければならないものって、あるんですか?
私は戦うより、逃げる!逃げて逃げて逃げて、だめならあきらめる。人を殺してまで生きるなんてこと、どうしてできるのか、わからりません。