先日から読み始めた芭蕉の「奥の細道」、ようやく読み終わりました。北陸の旅、面白かったです。最後の方に出てきた、むやむやの関というのには、笑っちゃいました。面白い地名があるんですね。そして、漢語の語源なのか、難しい語句も多く、昔の人は博識だったんだと、感心しました。
おそらく、この古文書は芭蕉が書いた原文を写したものだと思います。自筆ではなく、版木があって製本したものだと思います。今までの解読実践とは違い、候文ではないけれど、共通の面白い書き方があるのがわかりました。
現代の私たちは、活字が当たり前になっているから、一行に何文字とだいたいは決まっているものですが、毛筆で書くとそれがばらばら。一行の頭から、バランス考えて均等に書けばいいのにと思うのですが、全くそうじゃないです。「に」という文字は元の字が「尓」だったり「耳」だったりするのですが、耳の時は、とても長い字になります。そして、行の最後に、すごく詰めて書いたり、最後だけ2行にして押し込んだりと、なんでだ?と思う書き方をしています。
文字を読むのはけっこう楽しいです。さて、解読実践の継続を申し込んだら、もうテキストが届きました。でも、しばらくは休憩します。毎年4月からテキストが新しくなるので、1年かけてじっくり取り組まないと、同じテキスト使って同じ課題を提出するわけにはいかないですもの。今度はゆっくり勉強します。
この前、最終回を迎えた「ツバキ文具店」、原作を読み始めます。とても素敵な話です。今度は、鎌倉に行きたくなりますね。