ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

明日は東日本大震災7年目の日

2018年03月10日 17時25分37秒 | 日常

 私の飼い猫ハッチは、大熊町で保護された被災猫です。だから、大熊町のことは、気になっていました。今も帰還困難区域です。7年経っても、何も変わらない。原発事故のせいです。いまも、放射線量が高いのです。お隣の双葉町もそうです。

 人々の暮らしを奪い、分断し、地元のつながりをめちゃめちゃにした。それが原発事故です。

 先日は、赤宇木の森のNHKスペシャルを見ました。被爆の森は100年経っても、戻らないかもしれません。

 日本が国を挙げてやっていたことの結果がこれですよ。悔しいです。こんな目に遭っても、賠償金もらっているだのなんだのって、非難されるというのです。信じられません。

 日本の中に、日本人の移民がいるのと同じこと。それを、誰も何とも思わないとしたら、なんとさもしい国民なんでしょうか。

 東京電力は、十分すぎるほどの重い責任と罪があります。もちろん、福島の原発の電気を使っていた首都圏の私たちにも責任と罪があります。でも、電気料金の値上げはいいけれど、東京電力はもっともっと責任を果たして、自らが弁償しなくてはならないところがいっぱいあるんじゃないの?

 核を平和利用も武器も、絶対に使ってはいけないのです。廃炉の道は、永遠に遠いのですから。今、弁償して済む話ではないのです。ずっとずっと先まで、被害が及ぶのです。

 それでも、人間は避難できるから・・。動物たちは取り残され、何が起こっているのかもわからない。ましてや、森は、木々は、絶対に動けないのです。貴重な森を壊した日本の人たち、私たちです。何百年の伝統を、一瞬にして壊すものを作ってしまった私たち。

 ハッチがビビりなのは、きっと怖い思いをたくさんしてきたからだと思います。

 私たちは、絶対に忘れてはいけない。あの大地震と、今も続く原発事故の処理のことを。来週ですね、大杉漣さんが吉田所長役の再現ドラマに出たドキュメンタリーは。

 東京オリンピックなんて言って浮かれていて、いいのかと思います。

 地縁を壊して、これからこの大熊町と双葉町の未来は、どうなってしまうのでしょうか。気がかりでなりません。

コメント (2)
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