再貸出しをして、ようやく朴裕河(パク・ユハ)の「帝国の慰安婦~植民地支配と記憶の闘い~」を詠み終えました。とてもつらい内容なので、なかなか読みづらかったです。それでも、同い年の著者は、明晰な論理で慰安婦問題を分析し、未来への提言は、私も可能性を見出しました。
ものすごく飛ばして書くと、米軍基地を両国からなくして(あめりかにでていってもらって)日韓の関係を密にするというもの。うやむやの両国の協定は、米ソ冷戦時に、アメリカから決められたようなものだから、それをいまだに引きずるのはおかしい。今、新たに考え直す必要があるけれど、それは過去にとらわれずに、未来に向けて両国で考えようという内容です。
特に、百田尚樹が日本で人気があるように、私としてはゆがんだ歴史観がはびこってしまうようで、とても怖いのです。これを、単純に右と左と分けるのではなく、きちんと歴史を日本人も学ぶ必要があります。韓国を併合して植民地化した日本のしたことを、なかったことにはできません。
慰安婦は軍主導だったかどうかは、なんともいえませんが(敗戦直後、すべての書類は燃やされたんですから証拠隠滅したんです)、実際に運営したのは、業者です。それは日本人も朝鮮人もいたはずです。
その後、朝鮮半島で、例の朝鮮戦争があり、米ソが後ろ盾になり、激しい戦争がありましたし、その後のベトナム戦争では、観光もアメリカと一緒になり、戦争に参加しました。その両方の戦争で、韓国は「従軍慰安婦」を作っています。
日本の慰安婦問題以後にも、自分たちで作っているのに、なんで?
朝鮮半島の少女20万人を拉致して慰安婦にしたというストーリーを作り上げ(たしかにそういうケースもあったかもしれませんが)それを民族の悲運として反日運動に持って行った、それが今の状態です。少女像を象徴として民族運動にしている。
この問題は、女性への性暴力、性犯罪として取り上げ、世界中でこのようなことが起こらないように運動することこそ、必要なんじゃないでしょうか?
戦争さえなければ、男性が「性の欲求」を利用されることもないし、女性が性奴隷になることもない。だからこそ、戦争や紛争があってはならないのです。慰安婦の存在は、絶対にあってはならない。女性の人格を無視して、強引に性行為をすることは犯罪ですよ。あってはならないことです。性衝動をコントロールできないのは、病気です。治療を受けてください。人間として向き合えないなら、恋愛だってできないじゃないですか。
たまにみかける、女性の胸だけ強調しているアニメ画像には、正直げんなりします。馬鹿じゃないの?簡単に洗脳される単細胞の男性には、辟易しますね。これ以上書くと、私自身セクハラになりそうなので、今日はこの辺でやめますが、もう1冊、慰安婦問題の本を入手しました。秦郁彦氏の「慰安婦と戦場の性」です。男性だって、ちゃーんとこういうことを研究しているじゃないですか。男なら女の体を買うのは当然なんて考えは古すぎるし、それ自体が人間性を疑う(橋下徹さんが言ってましたけど)。
もうひとこと。家父長制度を固持するような天皇家の男系指定は、私は間違っていると思います。社会の流れ、変革に対応して、日本の天皇家も変わるべきです。男児を産まなければならないなんて圧力、いい加減なくさなくては、本当の意味での男女平等は実現しません。頭古すぎる国会議員ども、ふざけんなよっ!!!絶対に、イヤだっ。戦前の紀元節みたいで、本当にぞっとします。