ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日俳壇11月24日

2019年11月24日 23時29分31秒 | 俳句

 1週間があっという間でした。来月はもっともっと早く時間がたってしまうのでしょう。さて、今週の朝日俳壇、鑑賞しました。忙しいので、心がすさんでいるのかなあ、あまり心に引っかかる句がありませんでした、鑑賞力不足です。

高山れおな選

口裂けし土嚢の砂に草の花        富津市  三枝かずを

 台風の被害を受けた地域の方の句です。情景がありありと浮かんで、つらい・・。心からお見舞い申し上げます。早く元の生活ができるようになることを願っています。

 

長谷川櫂選

首里城が鮮血を噴く碇星(いかりぼし)  長崎市  里中和子

 

 この句は、大串章さんも選んでいます。ニュースで見たときは本当にびっくりしました。なんでこんなにも沖縄がひどい目にあってしまうのか、悲しいし悔しい・・。なんとか復元してがんばってほしいです。

 

大串章選

絆はや柵(しがらみ)となり冬隣り    町田市  佐藤隆市

逆縁を怺(こら)へし庭の松手入     仙台市  柿坂伸子

 

 絆絆とやたら言っていたあの東日本大震災の頃を思い出しました。押しつけではない、そっと寄り添ってくれるような絆ならいいけれど、ちょっとしたボタンの掛け違いで、柵にもさらに諍いにもなってしまうことがあります。でも、孤立してしまうのは、絶対によくないです。ほどよい関係って、なかなか難しいですね。

 2句目は、お子さんを亡くしたのでしょう、そのつらい気持ちを抱えての庭の手入れの様子が思い浮かびます。時間がつらさを和らげてくれるのを待つしかないのでしょう。

 逆縁ではないけれど、7年前に夫を亡くし、その辛さもだいぶ?癒えてきました。「年金もらうまでは生きたい!」と悔しがっていたのが忘れられません。この年齢になると、そのうちそっちに行くからね、とのんきに構えられるようになりました。生まれてきた以上、誰もが必ず死ぬのですから。それまでは、好き勝手しようぜっ!!

 

コメント
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