1週間があっという間でした。来月はもっともっと早く時間がたってしまうのでしょう。さて、今週の朝日俳壇、鑑賞しました。忙しいので、心がすさんでいるのかなあ、あまり心に引っかかる句がありませんでした、鑑賞力不足です。
高山れおな選
口裂けし土嚢の砂に草の花 富津市 三枝かずを
台風の被害を受けた地域の方の句です。情景がありありと浮かんで、つらい・・。心からお見舞い申し上げます。早く元の生活ができるようになることを願っています。
長谷川櫂選
首里城が鮮血を噴く碇星(いかりぼし) 長崎市 里中和子
この句は、大串章さんも選んでいます。ニュースで見たときは本当にびっくりしました。なんでこんなにも沖縄がひどい目にあってしまうのか、悲しいし悔しい・・。なんとか復元してがんばってほしいです。
大串章選
絆はや柵(しがらみ)となり冬隣り 町田市 佐藤隆市
逆縁を怺(こら)へし庭の松手入 仙台市 柿坂伸子
絆絆とやたら言っていたあの東日本大震災の頃を思い出しました。押しつけではない、そっと寄り添ってくれるような絆ならいいけれど、ちょっとしたボタンの掛け違いで、柵にもさらに諍いにもなってしまうことがあります。でも、孤立してしまうのは、絶対によくないです。ほどよい関係って、なかなか難しいですね。
2句目は、お子さんを亡くしたのでしょう、そのつらい気持ちを抱えての庭の手入れの様子が思い浮かびます。時間がつらさを和らげてくれるのを待つしかないのでしょう。
逆縁ではないけれど、7年前に夫を亡くし、その辛さもだいぶ?癒えてきました。「年金もらうまでは生きたい!」と悔しがっていたのが忘れられません。この年齢になると、そのうちそっちに行くからね、とのんきに構えられるようになりました。生まれてきた以上、誰もが必ず死ぬのですから。それまでは、好き勝手しようぜっ!!