ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日歌壇10月4日

2020年10月04日 17時14分16秒 | 短歌

永田和宏選

振り向いて話しかけくる同僚が慌ててマスクを引き上げて午(ひる) 町田市 村田知子

火葬場で骨に混じってじいちゃんの歩いた証のボルトが二本     さいたま市 丹羽祥子

 先日、電車内で高齢の女性二人が座っておしゃべりしていました。一人は、飲み物を飲むついで化、マスクを外したままのおしゃべりで、ちょっと大丈夫かなあ?と不安になりました。ついつい、マスクをはずしたままになっちゃうんですよね。二首目、そうなんですよ、焼いたら骨以外にもいろいろ出てくるんだ・・。私も左の肩の骨折手術でボルト入っています。焼かれたらそれが出てくるんだなあ、とついついこの歌を選んでしまいました。この歌は馬場あき子さんも選んでいます。

馬場あき子選

犯罪を犯ししごとく感染の個人情報市中を走る           行方市 額賀旭

 感染者の数はなかなか減りません。でも、感染者を犯罪者のように個人情報をあぶり出すのは、おかしくないですか?誰だって、好きで感染したのではないのですから。たとえ、トランプといえども、です。

高野公彦選

客席が半数になったと思えない拍手だ倍の感動を乗せて       東京都 上田結香

 この前、テレビで群馬交響楽団のコンサート再会とそれまでのコロナ禍の様子を見ました。ようやく、音楽を届けることができた悦び、そして私たちはやっと生演奏を聴けるようになった喜び、たとえ人数が少なくても、思い切り拍手しますよ。こういう時こそ、音楽聴きたい!群響は、昔亡父とマーラーを聴いたことがありました。何番だったかな、歌が入る交響曲でした。群響は素敵なオーケストラです。

 昨日、BSで山口百恵のさよならコンサートを見ました。40年前のコンサートですが、あの時から彼女は一切、公で歌を歌うことはありませんでした。とってもいさぎよい生き方、女性ファンが多かったのもわかります。ほんと、かっこよかった!

コメント (2)
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