ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日歌壇10月11日

2020年10月11日 13時56分05秒 | 短歌

馬場あき子選

人間が熱き想ひを秘めし時強くなりゆく大坂なおみ          横浜市 滝妙子

殺すぞと連呼する生徒(こ)を殺されてやるからおいでと教室連れ出す 八尾市 吉谷往久

 一首目、大坂なおみを讃えた歌です。今回は、他にも大坂なおみを詠ったものがいくつかありました。警察官に殺された黒人の名前をマスクに表示して、7つのマスクで優勝というその過程と彼女の力に、だれもが感動しました。二首目、学級崩壊のような教室、思春期は訳もなく暴れる生徒がいるのでしょうね・・。先生も大変だ。

佐佐木幸綱選

落ち鮎の簗に時折コロリンと鮎に混じりて鬼胡桃入る         山形市 佐藤春洋

解説者コメンテーター専門家提灯持てど責任持たず          大阪市 石田貴澄

 一首目、情景が浮かんで素敵だと思いました。多摩川近くに住むようになり、鮎の簗など、よくわかるようになりました。江戸時代は、多摩川の鮎を将軍に献上してましたからね。二首目、具体的に最近のことなのか(日本学術会議の6名の問題?)よくわかりませんが、そういう人は多いですよね。自分の発言が電波に乗るということの影響力を考えて、無責任な発言はしないでほしいです。先日、ホリエモンのマネージャーがマスクをしないで飲食店で入店拒否されたことを非難して、その飲食店を追いつめてしまったというのも、私はホリエモンが嫌いじゃなかっただけに、残念でした。食べる時にはマスクを外しますが、その店に行くまでマスクをしていないというのは、常識に欠けると思います。飲食店が拒否するのは、当然だと思いました。マスクをつけられない理由があるのなら、それを表明する何かを身につけるべきでは?それ以外は、コロナが終息するまではマスクは必須です。最近、していない人を見かけるけれど、やはり無神経だと思います。ホリエモンさん、飲食店の窮状がわかっているのか、私は非常にがっかりしました。

高野公彦選

コロナ禍で仕事削がれし人々にまづ自助せよと新首相言ふ      京都市 畑中朝子

箸使いきれいな夫を思い出すひとり夕餉に秋刀魚食むとき      磐田市 海山綾子

 一首目、コアベの菅総理、あべさんと同じように自己責任とするのでしょうかね。新型コロナという思ってもみないダメージは、通常でも厳しい生活者に、本当に生死の境に追い込んでいるのに。ずるがしこい人たちは給付金をだまし取るのにね。二首目、亡夫もそうでした。まるで標本のようにきれいに食べるんです。私は魚を食べるのは苦手です。

永田和宏選

「うちのこと知らない癖に・・」ぽつり君だから知りたい君を知りたい 筑後市 近藤史紀

それぞれの部屋を背にしてだんだんに無防備になる小画面の顔     可児市 前川泰信

 一首目、いいなあ、青春だねえ!恋の相手のことは、そりゃもう、どんなことだって知りたいわけだから。どんと胸を叩いて、何でも相談にのるからと言ってみましょう。二首目、リモート会議やリモート飲み会、自分のプライヴァシーを見せるってことだから、私はやったことないですよ。昔、友人とスカイプで話したことはあるけど。私はデスクトップだから動かせない・・。リモートでうっかり、画面切らないで立去った男性がパンツ姿だったという笑い話、テレビで見ました。やっちゃったら大変ですよね。慣れは怖い。気をつけましょう。リモートと言えども、職務中なんですから。

 

コメント (2)
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