ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

久しぶりのミシン!

2022年07月24日 21時24分33秒 | スローライフ(手作り)

 この暑さで、昔ミシンで縫ったフレンチスリーブの簡単ブラウスを毎日のように着ています。この作り方は、1989年のオレンジページに載っていたものから型紙を起こし、それ以降、度々ミシンで作っていました。最後が、自殺した親友に生前縫ってあげたものだったと思います。この木綿生地で作るブラウスは、パリッとしていて体に密着しないから、ノーブラで十分平気なのです。だからこの猛暑では、外出時にもついつい着てしまいますね。この前も、市の会議にしゃーしゃーと着て行ってしまいました。

  これがこの夏1作目

 2作目、夜写真を撮ったので、ちょっと暗いですね。これは、モリスもどきの生地です。ちいさなうさぎがいるんですよ!

 フローリングに並べました。

 ミシンは久しぶりで、最初はガタガタっていって壊れたのかと思いましたが、機嫌を直してくれて、何とか無事に使えました。もう還暦すぎて、ボケかかっているから、これが最後なのかなあ、なんて、もしかしたら、毎年夏にこれを作るたびにそう思うかもしれませんね。継続は力なり。まあ、この先どれくらいサバイバルできるかわかりませんが、生きていたらの話です。この猛暑で、熱中症やコロナ感染もあるかもしれませんし。私の4回目ワクチン接種は来月だから。

 生きているあかしを、こうしてブログに残すしかないのかもしれませんね。インターネットは、その人その人の足跡が残れば、いつか別の人がその足跡を探してくれるかもしれません。そえはとてもうれしいことです。

 私が子どもの頃に作家になりたいと思ったのも、この世に何かを残したいという願いがあったのかもしれません。わがままですよねえ。そんなに世の中は甘くない。誰もが、主役にはなれないのに。でも、インターネットのSNSは、それを勘違いさせてしまいます。

 私は、昔から、記念撮影が苦手でした。そんなことして残すことよりも、自分がその場で感じたことを大切にしたいと思っていました。何か、残すための無駄な所作だと思ってしまうのです。それが、今はインスタグラムというものになりました。心が入っていないものばかり、この世に残すことがそんなにいいのかって思います。でも、こうして誰もが何かを残すことが出来る世界は、とてもいいことなのかもしれません。誰だって、いつかはこの世界から引退していくのですから。へへへっ、ここで何を思ったのか、教えちゃいましょうか?プーチンはいつ、引退するんだってことです。早く引退しろよっ!

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朝日歌壇7月24日

2022年07月24日 15時36分57秒 | 短歌

永田和宏選

夏空の坂道下り古書街へ何故か海へと向かう気分に   富士見市 星野幸雄

人知らぬ竹橋騒動 刑死者の小さき墓碑は苔に覆わる  さいたま市 石塚義夫

学校は「あだ名禁止」の流れだがあだ名しか思い出せぬ友がいる 東京都 上田結香

 一首目、本の世界は、海のように広いということでしょうか。それと、わくわく感も共通していますね。私も古書街は大好きです。早く、コロナ感染者が減って、自由に都心に行かれるようになってほしいものです。二首目、歴史を学んできたのに、竹橋騒動は知りませんでした。当時の政府も、ひた隠しにしていたのでしょう。情報隠蔽は本来はあってはならないことですが、今もロシアではそういうことが日常茶飯事のようです。悲しいことです。三首目、この歌は馬場あき子氏、高野公彦氏も選んでいます。学校でいじめはもちろん禁止ですが、あだ名禁止って、意味が解りません。子どもの頃のあだ名って、面白いですよね。

佐佐木幸綱選

毎日のように猪来るけれど来ない候補者過疎地の夏よ    大崎市 石上伸一

戦争を知らない人と知る人がウクライナのこと詠みたる歌会 土佐清水市 倉松こずえ

 一首目、痛烈な皮肉を込めた歌ですね。大崎市は、私は今まで知りませんでしたが、宮城県のあの松島の北に位置しています。候補者って、選挙のためだけに頑張る種族ですよ、それも票が取れるところしか回らない、社会の現実を知ろうともしないやからです。霊感商法の旧統一教会の票も分け合うという信じられない人間性の人たちです。まだ猪の方がかわいいのでは?三首目、戦争を知らないけれど、想像することはできます。でも、今回、想像を絶する戦争がウクライナに起きてしまいました。今世紀でこんなことが起こるなんて!小麦などの食料の輸送ルートをトルコが主体で話し合って合意したのに、その港をロシアが攻撃してしまいました。何のための合意だったのか、ロシアの非情さに悔しさが募ります。私たちができることは、この戦争を忘れないことです。事実を知ることです。他人事にしないことです。ウクライナは頑張っています。応援しましょう!

高野公彦選

ウクライナを追われし人らの辛酸を思う浪江町避難中の吾は いわき市 守岡和之

なぜかくも癒さるるのか泳ぐとは羊水の記憶か魚(うお)の記憶か 宝塚市 寺本節子

 一首目、東日本大震災の原発事故から11年経っても住んでいた町に帰れない人たちがいます。その彼らはウクライナ避難民のこれからの苦労を思っています。これからどうなるのだろう。いつ、彼らは住んでいた土地に帰れるのだろう。苦難の道が続きます。原発事故と戦争と。今世紀の恐ろしい出来事です。二首目、私もずっとそう思っていましたよ。羊水の方ですが。泳ぐ気持ちよさって、胎児の記憶じゃないかと思っていました。いちばん安心できる場所です。たくさんの希望を抱えて生れ出るんですから。そう信じたいですよね。せめて、生まれるその瞬間は、祝福されたいものです。20歳の前に兵士として戦って殺されちゃうなんて、誰が想像できますか。どうか、ともに命を大切にしてください。プーチンはどれだけの若者の命を犠牲に、これからも戦争を続けるのでしょうか。

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