ありました。最近、遠い昔のことを思いだします。
結婚前は、私は姉と二人で永福町の駅近野アパートに住み、姉と喧嘩別れして私一人、世田谷代田のアパートに一人暮らしを始めました。そのころ、大手予備校勤務で夫と知り合い、よく下北沢の飲み屋で飲んだくれていました。彼は代々木の実家に住んでいて、まあ小田急線沿線も中央線沿線も好き勝手に移動できる飲んだくれでした。 私のアパートにも入り浸っていましたねえ。よく、下北の飲み屋から連れ戻ったわけでした。そんな時代に、世田谷代田の私のアパートから飲んだくれを迎えに行ったのが、環七通りの「バケツハウス」という飲み屋でしたが、今となっては、どこにその店があったのかもわからず、オーナーもなんとなくは覚えているのですが、探し出すことができませんでした。昔の思い出の欠片となってしまいました。
阿佐ヶ谷だったかなあ、亡夫の同僚に紹介してもらった元力士の店がありました。今となっては店の名前も覚えていなくて。光圓寺では、「味くらべ」という居酒屋に行っていました。
もう、40年も経っていれば、店があるのかどうかもわかりません。ただ、私と亡夫の思いでの中では今でも生き続けているのです。例えば下北沢の桃屋や陣太鼓、新宿のリフレイン、大陸などなど。終活として、もし今もあるのなら、一人で訪ねて飲みに行った方がいいのかもしれませんね。そう考えると、亡夫だけではなく、亡父や亡母のなじみの店にも行った方がいいのかもしれません。
そして、自分の思い出の店は、最優先です。ああ、早くコロナ禍が終息してくれなくちゃ!急に思いだしたのは、下北沢のベリーズバー。住宅地の中にあるひっそりとたたずむバーで、夫のお気にいりでした。そのうち、ふらっと行ってみようかな。