ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日歌壇8月21日

2022年08月22日 17時45分30秒 | 短歌

永田和宏選

ラジオから古いユーミンの曲流れ脳の奥から歌詞が染み出る    尾道市 森浩希

「時刻表覚えんでええんやで」東京に進学したる哲っちゃん言いき 東京都 岡 純

 一首目、きっとNHKFMの今日は一日ユーミン三昧を聴いたのではないでしょうか?私も大好きです。青春時代を思い出しますよね。私は俳句で「ユーミンの歌がきこえるうろこ雲」と詠みましたっけ。二首目、地方の電車は本数が少なくて、時刻表を覚えておかないといけない日常から、東京の電車の本数の多さで覚える必要がなくなったのですね。私の地域では、青梅線はそんなに覚えなくてもいいけれど、八高線は覚えておかないと30分に1本だから大変。先日は、全国のJRの赤字路線が発表されましたが、大人以外、通学で必要な場合は電車がなくなると本当に困りますもの。四国でしたっけ、世界で初めてのバスが線路も走れるという車両が運航されてとても重宝しているとか。線路はそのまま生かしてほしいですよね。

馬場あき子選

病身の歩みは遅し人去りてインターホンに夏の雨聞く       和泉市 長尾幹也

小松菜にストレスによる斑点出づ生くる苦しみ人のみにあらず   柏市 正野貴子

 一首目、病気で体がすぐには動かない状態で、訪問を知らせるインターホンが鳴って、諦めて訪問の人が去ったあとに、雨の音がしたという、ちょっと寂しくもコミカルな描写にいいなあと思いました。でも、そんなに急がなくていいんですよ。自分の体を優先させて。本当に必要なら、相手は待っているはずです。二首目、野菜もストレスでおかしくなるんですね。かわいそうです。モーツァルトを流せばストレスも減るのかもしれません。

高野公彦選

みんみんのにぎやかに鳴く水辺にて合ひの手入るる牛蛙あり   熊谷市 内野修

オンラインの後遺症かな無反応な学生を前に対面講義す     千葉市 岡部統子

 一首目、ジブリの世界のようですね。夏のさなかのミンミンゼミとウシガエル。自然が残っている証拠です。私の住んでいることろでは、蛙はあまり見ないのですが、玉川上水沿いの木々に蝉が合唱しています。蝉しぐれっているのでしたっけ。蛙の声は、好きですねえ。昔、高尾山ろくに住んでいた両親の家に行く途中、田んぼがたくさんあって、蛙の声がしきりにしていました。今は圏央道などで田んぼもなくなり、親の家も売却してしまいました。駅からの長い道のりを、蛙の声を聴きながら歩くのは楽しかったなあ。二首目、オンライン授業ばかりで、対面の講義の受け方を忘れちゃったのでしょうか。リモートの枠付きの習慣が抜けないとか。リアルな対面に早く慣れてほしいですね。

コメント (4)
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