たまたまJRの最寄り駅で見つけたチラシ、これは酒好きにはたまらない内容で、さっそくお酒好きの友人に宣伝しました。
今月から12月末まで、多摩川酒造街道の5つをめぐttゑスタンプを集め、3つ以上だと抽選で銘酒プレゼントがあたるというもの。その5つとは、青梅線沢井の小澤酒造、福生市福生の田村酒造、福生市熊川の石川酒造、あきる野市の中村酒造、そして同じくあきる野市の野崎酒造。最後の野崎酒造は一般公開していないので、最初からスタンプが印刷されています。だから、あと二か所を巡れば応募できるというわけです。日本酒好きの友人にさっそくチラシを渡して誘うと、あと二か所も行ってみたいとのこと。ついでに、青梅のチーズ屋さんも行ってみたいというので、調べました。フロマージュ・デュ・テロワールという、週の半分しか開店していないお店でした。さっそく、今日、下見に行きました。地図で見ると、駅から近そうでしたが、途中には「ハケ」(=崖?)という相当な段差があり、けっこうきつい道でした。私の地元にもそういうハケがあります。多摩川の近くには、河岸段丘のあとなのか、そういうところが多いですね。だから、行きは下り坂だけれど帰りは上り坂でとてもきつい・・・。そういうところを越えて、多摩川を渡った先にその店はありました。9月中旬でもとても暑くて、ふらふらでしたが、さすがに今月に入って日影は涼しくなりました。先客がいて、一組しか店内に入れないので、じっと外で待っていました。小作駅からは20分近くかかりますね。
それにしても、小作駅周辺は、なんというか、平日の昼だからかさびれていてビックリでした。お初の小作と思ったのですが、周辺を探索していたら、60歳前に確かに青梅年金事務所にきたことがあるので、このあたりは知っていたのでした。なんとも不思議な街なのです。もともとは繁華街だっただろうという店がテナント募集など出していますが、なんとも寂しい。あるのは、ちょっといかがわしそうな夜の店ばかり。とにかく、カフェがないのです。あるのは駅前のマックだけ。これはどういうこと?割と近所には大きな工業団地はあるのです。でも、コロナ禍で部品がなくて稼働していないようでした。そもそも、大手メーカーはグローバル化になって安い人件費を求めて工場はみんな海外に移転しましたよね。そもそも、こういうやり方が今の日本の斜陽を招いたと私は思っています。国内の工場で製品を作り続け、人件費は徐々に上げていけば、こんな今の状況を招くことはなかったはずではないですか!これは、大企業の戦略の敗北ですよ。もう、日本は先進国ではありません。円安とインフレで、さすがに戦後の闇市のような急激なインフレではないけれど、これを招いたのは大企業と国の責任です。正社員を減らし、非正規社員に頼った罰です。サイテーな国ですよ。この結果が、哀れなこの青梅線沿線のさびれた風景ではないでしょうか。岸田総理に見せたいですね。これが日本の現実だと。
せめても、お酒どころをめぐって、浮世の憂さを晴らしましょうか。メイドインジャパンが良かった時代は終わってしまいました。できれば、また国内で工場を稼働し、日本人の力で再建したいものです。コロナ禍とウクライナ戦争で、いやといううほど分かったじゃありませんか。国内で物を作ることがどれだけ大事だということが。グローバル化なんて、結局はさらなる分断を生んだってことです。