さあ張り切って3日目。
昨夜、音をたてて迷惑にならないように小屋の玄関口で翌日の支度をしました。
それで朝ごはんも1番に食べ始め、そしてもちろん1番に終わり、1番に小屋を出る。これがいつもの僕のスタイルです。
えーと、確か小赤沢に下る9合目にチェックポイントがあるはずです。
自分のGPSにチェックしたポイントは通り過ぎてしまいました。
『あれ?道標はなかったよなぁ』
仕方なくもう一度小屋まで戻ってやり直しです。
スノーカントリートレイルの道標が付いていないけどこれから付けるとしたらここかな?というところで、念の為の撮影をして下っていきます。
だいぶ降りてきてから登り返したので暑くなってしまいました。
今日も下山してからのロードが長いです。
心してかからないと。
天候は雨。
さらにずいぶん下って行くと『あら、ここか』という感じで9合目の道標がありました。
やはりチェックポイントの場所の画像はあった方がわかりやすいですね。
ちょっぴり骨折り損的な苦笑いです。
小赤沢ルートは以前登ったことがあります。
その時は白山に登った帰りに寄ったのです。
たしか5年前のことで、その時のコースタイムを調べてみました。
なんと登り2時間10分、下り1時間15分だったと記録してありました。
今日のコースタイムは、山頂ヒュッテまで一度戻っているので正確なタイムは分かりませんが、9合目から駐車場まででも1時45分かかってます。
僕の5年前って凄かったのね。
3合目駐車場にあるトイレで身支度を整え直して、ロード向きに変更します。
どんどん下ります。
途中「大瀬の滝」がありました。
近くまで降りてみます。
『おお、大迫力』
雨で水量が増えているので、音と質感が凄かったです。
10時57分、国道405号線出合。
自販機がありました。
飲みものをゲットしようとしていたら、おばあちゃんが近づいて来ました。
僕『こんにちはー』
婆『ああ、こんにちは。どこから来なさった?』
僕『苗場山の山頂ヒュッテから⋯あ、猿ヶ京から歩き始めて今日は苗場山山頂から来ました』
婆『ずいぶん遠くから来なさって、ここらへんにはバスが来なくなったよ』
僕『あ、そうなんですか。じゃオンデマンドいや乗合タクシーみたいなのが来るんですか?』
婆『そ、なんか予約したり面倒なやつな。そこにバスの休憩所あっから休んでいぐといい』
僕『ありがとうございます、でも津南駅まで歩こうと思ってます』
婆『ああー?遠いでぇー3時間ぐらいかかる』
僕『ははは、もっとかかりますよ。おばあちゃん歩いたことあるの?』
婆『いや、ないけんども』
僕『おばあちゃんありがとうございました。じゃ僕、頑張って行ってみます』
婆『ああ、気ぃつけてな。また来て下さい』
おばあちゃんの『また来て下さい』がなぜか寂しく聞こえてしまいました。過疎化しつつある地域の囁きかもしれませんね。
ここは「秋山郷」苗場山と鳥甲山に挟まれた細長い道筋、国道405号沿いに点在する12の集落の総称です。
独特の文化が今も受け継がれていると聞きましたが⋯。
ルートは一旦国道405号から逸れ「東秋山林道」に入ります。
ここは長野県栄村。そしてさかえ橋を渡って再び新潟県に戻ってきます。
しばらくすると豪雨に見舞われました。
このまま降り続くとこの道は通行止めになりそうです。
ちょうど使われていない雰囲気のバンガローのような施設がありました。その手前に屋根付きの場所がありました。
そこで少々雨宿りしました。
怖いぐらいの雨です。
しばらくすると少し雨足が弱くなったような気がしたので、再スタートしました。
見倉橋に降りる山道で、森に逃げ込む真っ黒いお尻を目撃しました。たぶん、たぶんですよイノシシだと思います。
一応熊鈴を出しておきます。
逃げた方向と自分が進む方向が同じだったので、念の為熊スプレーを構えながら降りていきます。
相変わらず雨はがっかりするほど強く降り続いています。
崖崩れなんかも心配なレベルだと思います。
慌てず速やかに下山し、見倉橋を渡ります。
吊り橋です。豪雨と揺れる吊り橋⋯。
緩く登って行き、逆巻温泉を目指しますが、ちょっと分からなくなってしまいました。
近くにバスの待合所があったので逃げ込もうとしましたが、鍵が閉まっていました。
「逆巻(さかさまき)温泉」に向かう道が分かりづらく右往左往しました。
目の前に郵便局があったので尋ねてみることにしました
『すみません、お尋ねします。さかまき温泉はどっちの方へ行けばよろしいでしょうか』
『さかさまき温泉ね(さかさまきと言うのか)まだずっと向こうです』
うーむ、向こうに行く道は分岐があるんだけど⋯。
そこまで詳しく教えてもらえませんでした。
要所に「秋山郷トレッキングマップ」の看板が立っていました。
ずいぶんこれに助けられました。
どうやら棚田があるらしいです。
雨は少し勢いを弱めてくれています。
3日目その2へ続きます。
昨夜、音をたてて迷惑にならないように小屋の玄関口で翌日の支度をしました。
それで朝ごはんも1番に食べ始め、そしてもちろん1番に終わり、1番に小屋を出る。これがいつもの僕のスタイルです。
えーと、確か小赤沢に下る9合目にチェックポイントがあるはずです。
自分のGPSにチェックしたポイントは通り過ぎてしまいました。
『あれ?道標はなかったよなぁ』
仕方なくもう一度小屋まで戻ってやり直しです。
スノーカントリートレイルの道標が付いていないけどこれから付けるとしたらここかな?というところで、念の為の撮影をして下っていきます。
だいぶ降りてきてから登り返したので暑くなってしまいました。
今日も下山してからのロードが長いです。
心してかからないと。
天候は雨。
さらにずいぶん下って行くと『あら、ここか』という感じで9合目の道標がありました。
やはりチェックポイントの場所の画像はあった方がわかりやすいですね。
ちょっぴり骨折り損的な苦笑いです。
小赤沢ルートは以前登ったことがあります。
その時は白山に登った帰りに寄ったのです。
たしか5年前のことで、その時のコースタイムを調べてみました。
なんと登り2時間10分、下り1時間15分だったと記録してありました。
今日のコースタイムは、山頂ヒュッテまで一度戻っているので正確なタイムは分かりませんが、9合目から駐車場まででも1時45分かかってます。
僕の5年前って凄かったのね。
3合目駐車場にあるトイレで身支度を整え直して、ロード向きに変更します。
どんどん下ります。
途中「大瀬の滝」がありました。
近くまで降りてみます。
『おお、大迫力』
雨で水量が増えているので、音と質感が凄かったです。
10時57分、国道405号線出合。
自販機がありました。
飲みものをゲットしようとしていたら、おばあちゃんが近づいて来ました。
僕『こんにちはー』
婆『ああ、こんにちは。どこから来なさった?』
僕『苗場山の山頂ヒュッテから⋯あ、猿ヶ京から歩き始めて今日は苗場山山頂から来ました』
婆『ずいぶん遠くから来なさって、ここらへんにはバスが来なくなったよ』
僕『あ、そうなんですか。じゃオンデマンドいや乗合タクシーみたいなのが来るんですか?』
婆『そ、なんか予約したり面倒なやつな。そこにバスの休憩所あっから休んでいぐといい』
僕『ありがとうございます、でも津南駅まで歩こうと思ってます』
婆『ああー?遠いでぇー3時間ぐらいかかる』
僕『ははは、もっとかかりますよ。おばあちゃん歩いたことあるの?』
婆『いや、ないけんども』
僕『おばあちゃんありがとうございました。じゃ僕、頑張って行ってみます』
婆『ああ、気ぃつけてな。また来て下さい』
おばあちゃんの『また来て下さい』がなぜか寂しく聞こえてしまいました。過疎化しつつある地域の囁きかもしれませんね。
ここは「秋山郷」苗場山と鳥甲山に挟まれた細長い道筋、国道405号沿いに点在する12の集落の総称です。
独特の文化が今も受け継がれていると聞きましたが⋯。
ルートは一旦国道405号から逸れ「東秋山林道」に入ります。
ここは長野県栄村。そしてさかえ橋を渡って再び新潟県に戻ってきます。
しばらくすると豪雨に見舞われました。
このまま降り続くとこの道は通行止めになりそうです。
ちょうど使われていない雰囲気のバンガローのような施設がありました。その手前に屋根付きの場所がありました。
そこで少々雨宿りしました。
怖いぐらいの雨です。
しばらくすると少し雨足が弱くなったような気がしたので、再スタートしました。
見倉橋に降りる山道で、森に逃げ込む真っ黒いお尻を目撃しました。たぶん、たぶんですよイノシシだと思います。
一応熊鈴を出しておきます。
逃げた方向と自分が進む方向が同じだったので、念の為熊スプレーを構えながら降りていきます。
相変わらず雨はがっかりするほど強く降り続いています。
崖崩れなんかも心配なレベルだと思います。
慌てず速やかに下山し、見倉橋を渡ります。
吊り橋です。豪雨と揺れる吊り橋⋯。
緩く登って行き、逆巻温泉を目指しますが、ちょっと分からなくなってしまいました。
近くにバスの待合所があったので逃げ込もうとしましたが、鍵が閉まっていました。
「逆巻(さかさまき)温泉」に向かう道が分かりづらく右往左往しました。
目の前に郵便局があったので尋ねてみることにしました
『すみません、お尋ねします。さかまき温泉はどっちの方へ行けばよろしいでしょうか』
『さかさまき温泉ね(さかさまきと言うのか)まだずっと向こうです』
うーむ、向こうに行く道は分岐があるんだけど⋯。
そこまで詳しく教えてもらえませんでした。
要所に「秋山郷トレッキングマップ」の看板が立っていました。
ずいぶんこれに助けられました。
どうやら棚田があるらしいです。
雨は少し勢いを弱めてくれています。
3日目その2へ続きます。