画像は通過してきた井戸湿原です。
早くも草紅葉となっていました。
長い長い林道を下山し「石割桜」の分岐に出ました。
そこを左折すると集落があります。
そこに「山の〇ドライブイン」という看板と蕎麦屋ののれんを見つけました。
急にお腹がすいてきました。
バスの時間までまだ2時間もあるので、ちょっと食べてみようと思いました。
近づいてみると、奥さんが一人天ぷらを食べようとしていました。
僕『すみません、お店はやってますか?』
奥さん『あ、やってますよ。今ねそろそろおしまいの時間だからお昼ご飯にしようと思っていたの』
僕『あ、それは申し訳なかったです。じゃまた今度寄らせてもらうことに⋯』
奥さん『大丈夫よ。もりそばでいい?』
僕『あ、はい。いいんですか?』
厨房に向かって『もりそば一丁~』
すると奥から『あ~? なにぃ〜?』
やべぇ、怖そうな声。
すると奥から旦那が顔を出しました。
僕を見てます。
僕『す、すみません。だ、大丈夫ですか?』
旦那『あーいいよ、いいよ』
僕『申し訳ないです。ありがとうございます』
僕の格好を見て奥さんが『どこから来たの?』と聞いてきます。
僕『通洞の駅から来ました』
奥さん『へ?なんだって?自転車?バイク?』
僕『歩きです』
奥さん『あ、あぁそう。歩き? あ、歩き〜?』
僕『この道は関東ふれあいの道のコースになっているんですよ。それを歩いています』
奥さん『あら、そうなの。知らなかった』
あっという間に蕎麦が出てきました。
旦那『まず蕎麦だけそのまま食べてくれ。しばらく噛むと蕎麦の味が分かるから、そのあと少しだけつゆを直接すすって。ネギはつゆに入れないで後で蕎麦湯に入れて飲む。ワサビはつゆに溶かずに蕎麦にちょっと乗せて食べてみて』
僕『わかりました』
きた。
蕎麦の食べ方指導のお店です。
僕は言われた通りの作法で蕎麦を食べます。
ちょっと見た感じびっくりするのは、少し水の入ったどんぶりに蕎麦が山盛り入ってドーンと出てきたこと。
下にひかれた水は『そばがくっ付いてほぐれなくなったら水についている方をひっくり返してくれ』と。
なるほど。
旦那『ネギはおかずじゃ無いんだからつゆに入れない。解毒の作用があるから最後に蕎麦湯に混ぜてくれ』
あとからおじさんが1人入ってきました。
通りすがりらしく、同じようにそばの食べ方講座を受けていました。
中には『なんだ、この店は客の食べ方に文句つけるのか』と言われたりするようです。
でも、お話しているとなかなか奥さんも旦那も面白いです。
旦那『どうやって帰るんだ?』
僕『桐生駅に車を停めたので、発光路からバスに乗って新鹿沼から電車で戻ります』
旦那『樅山(もみやま)の方がいいんじゃないか? 樅山の方が駅としては近いぞ。だけど無人駅だからな』
僕『乗り換えが楽な方がいいので』
旦那『そかそか』
その後も色々お話してくれて楽しかったです。
僕『じゃそろそろ行きますね』
奥さん『まだ早いでしょ』
僕『発光路まで行きますから』
奥さん『ここから乗っても同じだよ』
僕『発光路までが指定されたコースなので』
奥さん『まじめだねぇ』
山間部なのでバスは本数がありません。
ちなみに僕が乗るバスは午後たった1本しかないのです。
これを逃したらと思うと気が気ではありませんでした。
ところが、あまりにも早く着いたのでそば屋に入って時間を潰したというわけです。
発光路バス停に着きました。
まだ1時間半もあります。さすがに蚊に刺されながらそこで待つ気にもなれず、その先のバス停まで歩くことにしました。
1つ、2つ、3つとバス停をクリアしていくと5つ目に待合所があるバス停がありました。
『よし、ここで残りの時間を待つことにしよう』
そう決めました。
その4へ続きます。
早くも草紅葉となっていました。
長い長い林道を下山し「石割桜」の分岐に出ました。
そこを左折すると集落があります。
そこに「山の〇ドライブイン」という看板と蕎麦屋ののれんを見つけました。
急にお腹がすいてきました。
バスの時間までまだ2時間もあるので、ちょっと食べてみようと思いました。
近づいてみると、奥さんが一人天ぷらを食べようとしていました。
僕『すみません、お店はやってますか?』
奥さん『あ、やってますよ。今ねそろそろおしまいの時間だからお昼ご飯にしようと思っていたの』
僕『あ、それは申し訳なかったです。じゃまた今度寄らせてもらうことに⋯』
奥さん『大丈夫よ。もりそばでいい?』
僕『あ、はい。いいんですか?』
厨房に向かって『もりそば一丁~』
すると奥から『あ~? なにぃ〜?』
やべぇ、怖そうな声。
すると奥から旦那が顔を出しました。
僕を見てます。
僕『す、すみません。だ、大丈夫ですか?』
旦那『あーいいよ、いいよ』
僕『申し訳ないです。ありがとうございます』
僕の格好を見て奥さんが『どこから来たの?』と聞いてきます。
僕『通洞の駅から来ました』
奥さん『へ?なんだって?自転車?バイク?』
僕『歩きです』
奥さん『あ、あぁそう。歩き? あ、歩き〜?』
僕『この道は関東ふれあいの道のコースになっているんですよ。それを歩いています』
奥さん『あら、そうなの。知らなかった』
あっという間に蕎麦が出てきました。
旦那『まず蕎麦だけそのまま食べてくれ。しばらく噛むと蕎麦の味が分かるから、そのあと少しだけつゆを直接すすって。ネギはつゆに入れないで後で蕎麦湯に入れて飲む。ワサビはつゆに溶かずに蕎麦にちょっと乗せて食べてみて』
僕『わかりました』
きた。
蕎麦の食べ方指導のお店です。
僕は言われた通りの作法で蕎麦を食べます。
ちょっと見た感じびっくりするのは、少し水の入ったどんぶりに蕎麦が山盛り入ってドーンと出てきたこと。
下にひかれた水は『そばがくっ付いてほぐれなくなったら水についている方をひっくり返してくれ』と。
なるほど。
旦那『ネギはおかずじゃ無いんだからつゆに入れない。解毒の作用があるから最後に蕎麦湯に混ぜてくれ』
あとからおじさんが1人入ってきました。
通りすがりらしく、同じようにそばの食べ方講座を受けていました。
中には『なんだ、この店は客の食べ方に文句つけるのか』と言われたりするようです。
でも、お話しているとなかなか奥さんも旦那も面白いです。
旦那『どうやって帰るんだ?』
僕『桐生駅に車を停めたので、発光路からバスに乗って新鹿沼から電車で戻ります』
旦那『樅山(もみやま)の方がいいんじゃないか? 樅山の方が駅としては近いぞ。だけど無人駅だからな』
僕『乗り換えが楽な方がいいので』
旦那『そかそか』
その後も色々お話してくれて楽しかったです。
僕『じゃそろそろ行きますね』
奥さん『まだ早いでしょ』
僕『発光路まで行きますから』
奥さん『ここから乗っても同じだよ』
僕『発光路までが指定されたコースなので』
奥さん『まじめだねぇ』
山間部なのでバスは本数がありません。
ちなみに僕が乗るバスは午後たった1本しかないのです。
これを逃したらと思うと気が気ではありませんでした。
ところが、あまりにも早く着いたのでそば屋に入って時間を潰したというわけです。
発光路バス停に着きました。
まだ1時間半もあります。さすがに蚊に刺されながらそこで待つ気にもなれず、その先のバス停まで歩くことにしました。
1つ、2つ、3つとバス停をクリアしていくと5つ目に待合所があるバス停がありました。
『よし、ここで残りの時間を待つことにしよう』
そう決めました。
その4へ続きます。