盆暮れと5月の連休程、主婦にとって憂鬱な期間はない。
昨日をもってやっとこさゴールデンウィークが終了して肩の荷が下り、本日久しぶりにある程度まとまった自分の時間が確保でき我に返ることが可能となった私である。
とにかく、我が家の場合“混雑ほど鬱陶しいものはない”という観点では家族全員(とは言っても3人だが)の認識が一致しているため、よほどの差し迫った事情でもない限り連休中の“ビッグバカンス”は避けることにしている。 そうなると連休中は必然的に皆が家でうだうだと過ごす時間が多くなり、結果として「料理嫌いな女」(バックナンバーを参照下さい)として世に“名高い”原左都子にずっしりと“飯炊き女”等のストレスフルな負荷がかかる定めとなるのだ。
先だってより「連休分散化」政策案が新政権より提出されているようだ。
既に観光庁は “春と秋に5連休を設け地域ごとに西から順に休む” などとする「連休分散化」政策に対する具体案を提示し、その実現に向けて9自治体で実証事業を始めているとの報道である。
この案には、“休日を分散すれば混雑が減る → 観光しやすくなる → ワーク・ライフ・バランスや経済活性化につながる” なる論理的背景があるのだそうだが……
朝日新聞5月1日別刷「be」“between”の今回のテーマは 「連休分散化に賛成? 」であったのだが、読者のその回答結果は 賛成が31%、反対が69%とのことである。
上記朝日新聞の記事内容を交えつつ、私論を展開していくことにしよう。
「連休分散化」案自体に対しては、原左都子は大いに賛成である。
国土が狭く人口密度が高い日本で皆が一斉に連休をとれば、現在のごとくの道路の大渋滞を引き起こし観光地の混雑も招く。 それと平行して観光料金や航空便等各種交通、及び宿泊代金等の高騰をもたらす結果となる。
ならば海外で連休を過ごそうと意図しようが結局発想は皆同じであるため空港は混雑するし、海外ツアー参加者がその時期のみに殺到しやはりパックツアー料金は大いに高騰する。 たとえ個人旅行を欲しようとその波及を受けるはめとならざるを得ない現状である。
上記朝日新聞記事を垣間見るに、観光庁の“地域ごとの連休分散案”はどうやらドイツに真似ているようである。 ドイツにおいてはこの“地域ごと分散案”が功を奏し、親子等の家族単位で長期休暇を安価で楽しめる時間が確保され、この案は成功を収めている様子である。
ただ、未だに“集団志向”が根強い日本において“地域ごとの連休分散案”は如何に評価されるのであろうか?
上記朝日新聞のアンケート結果によると、親族や友人等の“団体のまとまり”を志向する日本人の場合、やはり “それらの人々の休みがばらばらになる” という理由が政府の「連休分散化」政策案反対意見の圧倒的多数を占める結果となっているようだ。
そんな中、私論とほぼ同様の観点からの意見も朝日新聞記事内に掲載されている。
「連休分散より有給休暇取得の促進が先」 「どんな職業の人でも休める体制を作らないと…」 これらの見解は私論に近いのだが、どこの職場においても自由に有給休暇が取れるシステム作りが政治主導による「連休分散化」に先行して欲しい思いである。
ところが、これが至って困難なことは原左都子はもちろん認識できている。
労働者の有給休暇を確保しようなどという議論は、不況のどん底の現実社会においては一部の“恵まれた”労働者間でしか成り立たない議論であるのかもしれない。 この問題の根源を直視すると、少なからずの国民が現在就職にあえいでいる実態なのだ。
5月の連休が終わり皆が職場に戻った今、職を欲してありつけない人々の重苦しい心情を察するに、政府が提案している「連休分散化」案には“砂上の楼閣”感が漂う気もする…。
「連休分散化」政策案を顕在化させるためには、そもそも労働者の雇用問題を早急に解決するべくこの国の経済情勢を立て直す事が先決問題であろう。
それを承知の上で「連休分散化」に対する私論をさらに展開させていただくならば、政府が意図するところの“地域ごと分散化案”はやはり回避するべきかとの結論に辿り着くのだ。
ドイツが現在どのような人口分布状態であるのかは残念ながら私は心得ないのだが、東西に分断されていた過去の地理的歴史を考慮した上で日本の現状の人口配置と比較した場合、その人口分布図が大いに異なるのではないかと推測する。
しかも本記事の上部に既述のごとく、この国の国民の今に至って尚根強い“集団帰属志向”を政府はもっと認識するべきであろう。 「連休分散化」案作成に当たっては、国民の慣習や思考的特性を最大限考慮せずして改革など出来るはずはないであろう。
それはそうとして、昔から“集団帰属”よりも“個人行動”を志向しつつ生きている原左都子としては、今回の記事の表題に掲げた通り、 個々人が欲する時期に自由に休暇が取れるような「個人連休取得制度」の確立による「連休分散化」の充実を本当は望んでいるのだけどね…
昨日をもってやっとこさゴールデンウィークが終了して肩の荷が下り、本日久しぶりにある程度まとまった自分の時間が確保でき我に返ることが可能となった私である。
とにかく、我が家の場合“混雑ほど鬱陶しいものはない”という観点では家族全員(とは言っても3人だが)の認識が一致しているため、よほどの差し迫った事情でもない限り連休中の“ビッグバカンス”は避けることにしている。 そうなると連休中は必然的に皆が家でうだうだと過ごす時間が多くなり、結果として「料理嫌いな女」(バックナンバーを参照下さい)として世に“名高い”原左都子にずっしりと“飯炊き女”等のストレスフルな負荷がかかる定めとなるのだ。
先だってより「連休分散化」政策案が新政権より提出されているようだ。
既に観光庁は “春と秋に5連休を設け地域ごとに西から順に休む” などとする「連休分散化」政策に対する具体案を提示し、その実現に向けて9自治体で実証事業を始めているとの報道である。
この案には、“休日を分散すれば混雑が減る → 観光しやすくなる → ワーク・ライフ・バランスや経済活性化につながる” なる論理的背景があるのだそうだが……
朝日新聞5月1日別刷「be」“between”の今回のテーマは 「連休分散化に賛成? 」であったのだが、読者のその回答結果は 賛成が31%、反対が69%とのことである。
上記朝日新聞の記事内容を交えつつ、私論を展開していくことにしよう。
「連休分散化」案自体に対しては、原左都子は大いに賛成である。
国土が狭く人口密度が高い日本で皆が一斉に連休をとれば、現在のごとくの道路の大渋滞を引き起こし観光地の混雑も招く。 それと平行して観光料金や航空便等各種交通、及び宿泊代金等の高騰をもたらす結果となる。
ならば海外で連休を過ごそうと意図しようが結局発想は皆同じであるため空港は混雑するし、海外ツアー参加者がその時期のみに殺到しやはりパックツアー料金は大いに高騰する。 たとえ個人旅行を欲しようとその波及を受けるはめとならざるを得ない現状である。
上記朝日新聞記事を垣間見るに、観光庁の“地域ごとの連休分散案”はどうやらドイツに真似ているようである。 ドイツにおいてはこの“地域ごと分散案”が功を奏し、親子等の家族単位で長期休暇を安価で楽しめる時間が確保され、この案は成功を収めている様子である。
ただ、未だに“集団志向”が根強い日本において“地域ごとの連休分散案”は如何に評価されるのであろうか?
上記朝日新聞のアンケート結果によると、親族や友人等の“団体のまとまり”を志向する日本人の場合、やはり “それらの人々の休みがばらばらになる” という理由が政府の「連休分散化」政策案反対意見の圧倒的多数を占める結果となっているようだ。
そんな中、私論とほぼ同様の観点からの意見も朝日新聞記事内に掲載されている。
「連休分散より有給休暇取得の促進が先」 「どんな職業の人でも休める体制を作らないと…」 これらの見解は私論に近いのだが、どこの職場においても自由に有給休暇が取れるシステム作りが政治主導による「連休分散化」に先行して欲しい思いである。
ところが、これが至って困難なことは原左都子はもちろん認識できている。
労働者の有給休暇を確保しようなどという議論は、不況のどん底の現実社会においては一部の“恵まれた”労働者間でしか成り立たない議論であるのかもしれない。 この問題の根源を直視すると、少なからずの国民が現在就職にあえいでいる実態なのだ。
5月の連休が終わり皆が職場に戻った今、職を欲してありつけない人々の重苦しい心情を察するに、政府が提案している「連休分散化」案には“砂上の楼閣”感が漂う気もする…。
「連休分散化」政策案を顕在化させるためには、そもそも労働者の雇用問題を早急に解決するべくこの国の経済情勢を立て直す事が先決問題であろう。
それを承知の上で「連休分散化」に対する私論をさらに展開させていただくならば、政府が意図するところの“地域ごと分散化案”はやはり回避するべきかとの結論に辿り着くのだ。
ドイツが現在どのような人口分布状態であるのかは残念ながら私は心得ないのだが、東西に分断されていた過去の地理的歴史を考慮した上で日本の現状の人口配置と比較した場合、その人口分布図が大いに異なるのではないかと推測する。
しかも本記事の上部に既述のごとく、この国の国民の今に至って尚根強い“集団帰属志向”を政府はもっと認識するべきであろう。 「連休分散化」案作成に当たっては、国民の慣習や思考的特性を最大限考慮せずして改革など出来るはずはないであろう。
それはそうとして、昔から“集団帰属”よりも“個人行動”を志向しつつ生きている原左都子としては、今回の記事の表題に掲げた通り、 個々人が欲する時期に自由に休暇が取れるような「個人連休取得制度」の確立による「連休分散化」の充実を本当は望んでいるのだけどね…