♪ ホーーー ホケキョ ♪♪
ゴールデンウィークが終わった頃のある朝、ベランダで洗濯物を干している私の耳に聴こえてきたのがこの素晴らしい“音色”である。
(さては近くの小学校の“物真似自慢”児童が得意の喉を鳴らしつつ登校してるのかな? あるいは、近隣に住む往年の江戸家猫八師匠のごとくの声帯模写芸能の専門家が朝の練習に励んでいるのだろうか??)
長年都心に暮らす者としては、こういう音声を聴くとそういう発想しか湧いてこないのが実情ではなかろうか。
そうしたところ、折りしも5月21日の朝日新聞「声」欄に同様の投稿を発見した。
東京に住む会社員男性が仕事で長崎の離島にある小さな町を訪れた際に、緑が広がるのどかな風景の中ウグイスの鳴き声がずっと響いていたそうだ。 その男性もウグイスとは本当に 「ホーホケキョ」 と鳴くのだと改めて感心しつつ、自分だけ楽しむのがもったいなくて東京の妻へ携帯でその鳴き声を送信したらしい。 妻は喜んでくれると思っていたところ「どうせ、オモチャかなんかでしょ」との返答であったためがっかりであったとのことである。 妻曰く、鳴き声があまりにも上手過ぎる……
(以下、省略。)
まさにこの投稿者の奥方がおっしゃる通り、ウグイスの鳴き声とは聴き慣れない者にとっては“上手過ぎる!”ことにまずは驚かされるのである。
冒頭の話に戻って、ベランダで洗濯物を干していた私はその後半時間程ウグイスの鳴き声“らしき”音に魅了されつつその音源を捜して周囲を見渡したのだ。
誰かの物真似か声帯模写としては、その鳴き声は余りにも長時間一定の方向から一定の発信力を持って続いている。
これは“本物”のウグイスが鳴いているに違いない!
そう確信して周囲を探索した結果、我が家から数十メートル離れた竹薮の雑木地帯で本物のウグイスが鳴いていると私は結論付けたのである。 (参考のため我が家は都心に位置しているとは言え、ベランダに面した南側一帯が閑静な低層住宅地であるため緑が多く、普段より四季を問わず多種の鳥が空を行き交っている地域である。)
その後も何度か“本物のウグイス”の鳴き声を楽しみつつベランダで洗濯物を干す私である。
一昨日より2日程続いた悪天候の後、久々に晴れた今朝もウグイスの鳴き声を数十メートル離れた雑木地帯ではないもっと我が家に近い地点の別方向から耳にした。 どうやらこの地域は都心にしてウグイスの繁殖地であるようだ。(今年のみに限った現象なのかもしれないが。)
本日聴いたウグイスのさえずりは、我が家から距離が近いこともあってずい分と明瞭なサウンドで響いてくる。
とにもかくにもウグイスのさえずりとは穢れなくピュアで澄み渡っていて、人間の聴覚に何とも心地よい。
古きは「古今集」の和歌にも詠われ、多くの音楽にも引用され、そして日本の子どもなら誰しも知らない子はいないウグイスの鳴き声。 こんな素晴らしい自然の音声を都心にして間近に享受できる喜びを堪能する原左都子の今年の初夏である。
私だけが鳥類にして類稀なピュアで済んだ音色のさえずりを堪能していては申し訳ない思いもあって、ウグイスはなぜ鳴くのか等ウグイスの生態を少しネット上で調べてみることにした。
ウグイスとはほぼ全国に生息している“留鳥”(“渡り鳥”などのように季節により移動する部類ではない鳥のこと。ただし、寒冷地のウグイスは暖地へ移動するようだ。)であり、全国の森林や農耕地そして市街地でも生息しているとのことである。 それ故に私が住む都心に生息していても不思議ではなかった訳である。
どうやら、ウグイスを「自治体指定の鳥」とする地方公共団体も北は北海道から南は九州宮崎まで全国各地に多く存在するようだ。 東京都大田区もその一自治体であるように、ウグイスとは日本全国で昔から愛されている鳥なのである。 (それにしても、田舎出身の私がウグイスの生の鳴き声を間近に聴いたのは、今回が我が人生において初めてのことであるのが不思議なくらいだなあ。)
♪ホーー ホケキョ ♪♪ のいとも美しい音色を発しているのは動物世界には例外のない“雄”である。 そして雄が何のためにその美声を発しているのかと言うと、生物界における“種の保存の原則”になくてはならない「生殖」「繁殖」目的であるのもこれまた例外ではない。
その美しい音色で雌を呼び込み“巣作り”をすると同時に、敵である他の雄を寄せ付けない“縄張り”や“威嚇”の効果も発揮しているのである。
発情期のウグイスの雄には脳から男性ホルモンが分泌され、それが精巣に達して喉のさえずりに繋がりあの美声を発するしくみとなっているそうなのだ。
人間の男性も、時代を超えて語り継がれているウグイスの美声に相当するようなピュアな芸術性で女性にアピールしたらどうなのよ、と言いたくなるほどの麗しき雄ウグイスのさえずり力であるなあ~~。
♪ホーー ホケキョ ♪♪
ゴールデンウィークが終わった頃のある朝、ベランダで洗濯物を干している私の耳に聴こえてきたのがこの素晴らしい“音色”である。
(さては近くの小学校の“物真似自慢”児童が得意の喉を鳴らしつつ登校してるのかな? あるいは、近隣に住む往年の江戸家猫八師匠のごとくの声帯模写芸能の専門家が朝の練習に励んでいるのだろうか??)
長年都心に暮らす者としては、こういう音声を聴くとそういう発想しか湧いてこないのが実情ではなかろうか。
そうしたところ、折りしも5月21日の朝日新聞「声」欄に同様の投稿を発見した。
東京に住む会社員男性が仕事で長崎の離島にある小さな町を訪れた際に、緑が広がるのどかな風景の中ウグイスの鳴き声がずっと響いていたそうだ。 その男性もウグイスとは本当に 「ホーホケキョ」 と鳴くのだと改めて感心しつつ、自分だけ楽しむのがもったいなくて東京の妻へ携帯でその鳴き声を送信したらしい。 妻は喜んでくれると思っていたところ「どうせ、オモチャかなんかでしょ」との返答であったためがっかりであったとのことである。 妻曰く、鳴き声があまりにも上手過ぎる……
(以下、省略。)
まさにこの投稿者の奥方がおっしゃる通り、ウグイスの鳴き声とは聴き慣れない者にとっては“上手過ぎる!”ことにまずは驚かされるのである。
冒頭の話に戻って、ベランダで洗濯物を干していた私はその後半時間程ウグイスの鳴き声“らしき”音に魅了されつつその音源を捜して周囲を見渡したのだ。
誰かの物真似か声帯模写としては、その鳴き声は余りにも長時間一定の方向から一定の発信力を持って続いている。
これは“本物”のウグイスが鳴いているに違いない!
そう確信して周囲を探索した結果、我が家から数十メートル離れた竹薮の雑木地帯で本物のウグイスが鳴いていると私は結論付けたのである。 (参考のため我が家は都心に位置しているとは言え、ベランダに面した南側一帯が閑静な低層住宅地であるため緑が多く、普段より四季を問わず多種の鳥が空を行き交っている地域である。)
その後も何度か“本物のウグイス”の鳴き声を楽しみつつベランダで洗濯物を干す私である。
一昨日より2日程続いた悪天候の後、久々に晴れた今朝もウグイスの鳴き声を数十メートル離れた雑木地帯ではないもっと我が家に近い地点の別方向から耳にした。 どうやらこの地域は都心にしてウグイスの繁殖地であるようだ。(今年のみに限った現象なのかもしれないが。)
本日聴いたウグイスのさえずりは、我が家から距離が近いこともあってずい分と明瞭なサウンドで響いてくる。
とにもかくにもウグイスのさえずりとは穢れなくピュアで澄み渡っていて、人間の聴覚に何とも心地よい。
古きは「古今集」の和歌にも詠われ、多くの音楽にも引用され、そして日本の子どもなら誰しも知らない子はいないウグイスの鳴き声。 こんな素晴らしい自然の音声を都心にして間近に享受できる喜びを堪能する原左都子の今年の初夏である。
私だけが鳥類にして類稀なピュアで済んだ音色のさえずりを堪能していては申し訳ない思いもあって、ウグイスはなぜ鳴くのか等ウグイスの生態を少しネット上で調べてみることにした。
ウグイスとはほぼ全国に生息している“留鳥”(“渡り鳥”などのように季節により移動する部類ではない鳥のこと。ただし、寒冷地のウグイスは暖地へ移動するようだ。)であり、全国の森林や農耕地そして市街地でも生息しているとのことである。 それ故に私が住む都心に生息していても不思議ではなかった訳である。
どうやら、ウグイスを「自治体指定の鳥」とする地方公共団体も北は北海道から南は九州宮崎まで全国各地に多く存在するようだ。 東京都大田区もその一自治体であるように、ウグイスとは日本全国で昔から愛されている鳥なのである。 (それにしても、田舎出身の私がウグイスの生の鳴き声を間近に聴いたのは、今回が我が人生において初めてのことであるのが不思議なくらいだなあ。)
♪ホーー ホケキョ ♪♪ のいとも美しい音色を発しているのは動物世界には例外のない“雄”である。 そして雄が何のためにその美声を発しているのかと言うと、生物界における“種の保存の原則”になくてはならない「生殖」「繁殖」目的であるのもこれまた例外ではない。
その美しい音色で雌を呼び込み“巣作り”をすると同時に、敵である他の雄を寄せ付けない“縄張り”や“威嚇”の効果も発揮しているのである。
発情期のウグイスの雄には脳から男性ホルモンが分泌され、それが精巣に達して喉のさえずりに繋がりあの美声を発するしくみとなっているそうなのだ。
人間の男性も、時代を超えて語り継がれているウグイスの美声に相当するようなピュアな芸術性で女性にアピールしたらどうなのよ、と言いたくなるほどの麗しき雄ウグイスのさえずり力であるなあ~~。
♪ホーー ホケキョ ♪♪