(写真は、3月上旬に写真館にて撮影した我が娘が来年迎える成人式の早撮り写真。 プロカメラマン撮影中に母の私が横からスナップショットしたもの。 着用している振袖一式はレンタルではなく、生地素材を購入して娘用に仕立てました。)
「レンタル」との営利商売が事業として成立し始めたのは、いつ頃の時代からだろうか?
少なくとも私が子どもの頃暮らしていた過疎地では、親族間や地域内に於ける“相互扶助による無料にての物品貸借”は日常頻繁に行われていたものの、その種の業者が営利目的で存在していた記憶はない。
そんな私が一番最初に「レンタル業者」と係ったのは、上京してすぐ海外旅行へ出向くためスーツケースを借り受ける時だった。
既に19歳にして海外短期留学経験がある私は、当時買い求めたスーツケースを郷里に置き去りにして来た。 それを宅配してもらうのも親の手間だし、一緒に旅立つ友人の勧めもあって「レンタル」に頼る事とした。
当時はまだまだ都会においてもレンタル業者が数少ない時代背景であり、私はレンタルスーツケースを借り受けるために自ら電車を何本か乗り継いで新橋駅まで出向いた。 レンタル料金は購入代金の半額程だっただろうか? 決して安価とは言えないレンタル料金よりも、それを自力で自宅まで持ち運ぶ労力の方がよほど辛かった記憶がある。
寒さ厳しい海外旅行を終え、疲れ果てて帰国した私は直後にインフルエンザに罹患してしまった。 40℃近い高熱と体の痛みを独り身で耐え忍ぶ中、心掛かりなのがスーツケースのレンタル期間だ。 帰国後3、4日の余裕を持ってレンタルしていたものの、高熱を出して寝込んでしまった私は、期限超過にかかるレンタル料金ばかりが気に掛かる…
(なんでレンタルなんかしてしまったのだろう… 友人の勧めに乗らずに買い求めればよかった。) 高熱にうなされつつ思い浮かぶのは、不覚にもレンタルなどに頼った後悔心ばかりだ
微熱に戻った日、思い切って私はスーツケースの返却のため新橋まで向かった。 それでも超過料金を何千円か没収されたであろうか?? 金銭的損失は耐え忍ぶとして、私のインフルエンザはその後悪化した。(そもそもインフルエンザ罹患後1週間程度は周囲への感染防止のため外出を控えるべきだが…) 無理がたたって、私はその後腹痛や下痢症状まで発症し体重を何キロか落とし、職場復活まで思わぬ期間を要してしまうとの致命的醜態を晒す結果となったのだ。
上記レンタルスーツケースの大失敗経験を肝に銘じてレンタル利用など全面放棄すればよかったのに、私は性懲りもなくレンタル失策を繰り返すはめとなる。
次なる失敗とは、我が子誕生後の「ベビーベッド」だ。
これとてレンタル料金は新品購入価格の7割程度の高額だったと記憶しているが、不必要となった時点での廃棄処分が面倒と考えレンタルに踏み切った。 加えて上記スーツケースレンタル時代と比較してレンタル事業も多少は進化し、業者が搬入・引取作業を全面的に担当してくれるとのメリットもあった。
さて1年間程ベビーベットを利用した後レンタル企業に“引取”を依頼したものの、何日待てども誰も引取作業に訪れない… 我が家は近々引越しを予定していた事もあり早急に引取って欲しく幾度となく催促電話をかけるのに“なしのつぶて”である。 もしかしたらレンタル会社自体が経営破綻しているのかも!?との事態も視野に入れつつ、「これ、我々が料金支払って処分しなきゃいけないのかなあ?」などと身内で話し合っていた引越し直前期に、やっとこさ引取り業者がやって来た。
我が家のベビーベッドレンタル失敗後20年程の年月が流れた現在に於いては、「レンタル業界」もその使命を確実に果すべく進化を遂げているのだろうか??
と思っていた矢先、朝日新聞3月2日別刷「be」“between”コラムのテーマが「レンタルを利用していますか?」 だった。
おやおや、この記事を読んでみると以外や以外、現在でも“レンタルを使用しない派”に軍配が上がっていると原左都子は解釈した。
参考のため 「いいえ」 の回答内容を紹介すると、「借りたいものがない」 「レンタルの手間が面倒」 「割高な気がする」 等々の順位でその理由が挙がっている。
原左都子の“レンタルを使用しない”一番の理由を発表させていだだくならば、それは上記に記した通りレンタルとは 「トラブルが多い」 故に、後々借りた顧客である消費者側が鬱陶しいはめになる事に他ならない。
実は上記以外にもレンタルを利用して大失敗した経験がある。 それに関しては「原左都子エッセイ集」バックナンバーでも記載済みのためここでは詳細は省略するが、手短に説明するならば、レンタル過程で物品に瑕疵が生じた場合の補償責任負担を、物品自体の元々の劣化度を度外視して全額消費者側に負荷しようとのレンタル業者の“暴利目的魂胆”姿勢が見て取れた事態である。
上記朝日新聞記事内に於いても、有識者の方が「レンタルを利用する際には、不測の事態が起きた場合に備え事前に契約内容を確認することが大切」とのアドバイスをされている。
そんな事百も承知の原左都子ですら、レンタルとは究極の場合業者の破産等々不測の事態を招きやすい事を視野に入れると、金輪際割高のレンタルなど利用しないとの結論となるのだ。
上記写真に披露させていただいた我が娘の成人式振袖一式を、「レンタル」ではなく「仕立て買取」としたのもその理由による。
そもそも今時の成人式にかかわる振袖衣装代金など、トータルで計算すると「レンタル」「買取」両者間でさほどの差が生じないとの結論に達すると私は判断するのだが、如何であろうか?
それもそのはず、「レンタル」に関して後々顧客に対し賠償責任騒動を引き起こす等々の失礼を回避するべく良心的な対応を民間業者が実行するためには、必然的にそれ相応の費用が発生するであろうと私は心得るのだが…。
消費者の皆さんはその辺りを如何に捉えられ、消費行動に走られるのだろうか?
「レンタル」との営利商売が事業として成立し始めたのは、いつ頃の時代からだろうか?
少なくとも私が子どもの頃暮らしていた過疎地では、親族間や地域内に於ける“相互扶助による無料にての物品貸借”は日常頻繁に行われていたものの、その種の業者が営利目的で存在していた記憶はない。
そんな私が一番最初に「レンタル業者」と係ったのは、上京してすぐ海外旅行へ出向くためスーツケースを借り受ける時だった。
既に19歳にして海外短期留学経験がある私は、当時買い求めたスーツケースを郷里に置き去りにして来た。 それを宅配してもらうのも親の手間だし、一緒に旅立つ友人の勧めもあって「レンタル」に頼る事とした。
当時はまだまだ都会においてもレンタル業者が数少ない時代背景であり、私はレンタルスーツケースを借り受けるために自ら電車を何本か乗り継いで新橋駅まで出向いた。 レンタル料金は購入代金の半額程だっただろうか? 決して安価とは言えないレンタル料金よりも、それを自力で自宅まで持ち運ぶ労力の方がよほど辛かった記憶がある。
寒さ厳しい海外旅行を終え、疲れ果てて帰国した私は直後にインフルエンザに罹患してしまった。 40℃近い高熱と体の痛みを独り身で耐え忍ぶ中、心掛かりなのがスーツケースのレンタル期間だ。 帰国後3、4日の余裕を持ってレンタルしていたものの、高熱を出して寝込んでしまった私は、期限超過にかかるレンタル料金ばかりが気に掛かる…
(なんでレンタルなんかしてしまったのだろう… 友人の勧めに乗らずに買い求めればよかった。) 高熱にうなされつつ思い浮かぶのは、不覚にもレンタルなどに頼った後悔心ばかりだ
微熱に戻った日、思い切って私はスーツケースの返却のため新橋まで向かった。 それでも超過料金を何千円か没収されたであろうか?? 金銭的損失は耐え忍ぶとして、私のインフルエンザはその後悪化した。(そもそもインフルエンザ罹患後1週間程度は周囲への感染防止のため外出を控えるべきだが…) 無理がたたって、私はその後腹痛や下痢症状まで発症し体重を何キロか落とし、職場復活まで思わぬ期間を要してしまうとの致命的醜態を晒す結果となったのだ。
上記レンタルスーツケースの大失敗経験を肝に銘じてレンタル利用など全面放棄すればよかったのに、私は性懲りもなくレンタル失策を繰り返すはめとなる。
次なる失敗とは、我が子誕生後の「ベビーベッド」だ。
これとてレンタル料金は新品購入価格の7割程度の高額だったと記憶しているが、不必要となった時点での廃棄処分が面倒と考えレンタルに踏み切った。 加えて上記スーツケースレンタル時代と比較してレンタル事業も多少は進化し、業者が搬入・引取作業を全面的に担当してくれるとのメリットもあった。
さて1年間程ベビーベットを利用した後レンタル企業に“引取”を依頼したものの、何日待てども誰も引取作業に訪れない… 我が家は近々引越しを予定していた事もあり早急に引取って欲しく幾度となく催促電話をかけるのに“なしのつぶて”である。 もしかしたらレンタル会社自体が経営破綻しているのかも!?との事態も視野に入れつつ、「これ、我々が料金支払って処分しなきゃいけないのかなあ?」などと身内で話し合っていた引越し直前期に、やっとこさ引取り業者がやって来た。
我が家のベビーベッドレンタル失敗後20年程の年月が流れた現在に於いては、「レンタル業界」もその使命を確実に果すべく進化を遂げているのだろうか??
と思っていた矢先、朝日新聞3月2日別刷「be」“between”コラムのテーマが「レンタルを利用していますか?」 だった。
おやおや、この記事を読んでみると以外や以外、現在でも“レンタルを使用しない派”に軍配が上がっていると原左都子は解釈した。
参考のため 「いいえ」 の回答内容を紹介すると、「借りたいものがない」 「レンタルの手間が面倒」 「割高な気がする」 等々の順位でその理由が挙がっている。
原左都子の“レンタルを使用しない”一番の理由を発表させていだだくならば、それは上記に記した通りレンタルとは 「トラブルが多い」 故に、後々借りた顧客である消費者側が鬱陶しいはめになる事に他ならない。
実は上記以外にもレンタルを利用して大失敗した経験がある。 それに関しては「原左都子エッセイ集」バックナンバーでも記載済みのためここでは詳細は省略するが、手短に説明するならば、レンタル過程で物品に瑕疵が生じた場合の補償責任負担を、物品自体の元々の劣化度を度外視して全額消費者側に負荷しようとのレンタル業者の“暴利目的魂胆”姿勢が見て取れた事態である。
上記朝日新聞記事内に於いても、有識者の方が「レンタルを利用する際には、不測の事態が起きた場合に備え事前に契約内容を確認することが大切」とのアドバイスをされている。
そんな事百も承知の原左都子ですら、レンタルとは究極の場合業者の破産等々不測の事態を招きやすい事を視野に入れると、金輪際割高のレンタルなど利用しないとの結論となるのだ。
上記写真に披露させていただいた我が娘の成人式振袖一式を、「レンタル」ではなく「仕立て買取」としたのもその理由による。
そもそも今時の成人式にかかわる振袖衣装代金など、トータルで計算すると「レンタル」「買取」両者間でさほどの差が生じないとの結論に達すると私は判断するのだが、如何であろうか?
それもそのはず、「レンタル」に関して後々顧客に対し賠償責任騒動を引き起こす等々の失礼を回避するべく良心的な対応を民間業者が実行するためには、必然的にそれ相応の費用が発生するであろうと私は心得るのだが…。
消費者の皆さんはその辺りを如何に捉えられ、消費行動に走られるのだろうか?