原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

公共施設にての市民参加競技会のあるべき姿

2019年11月11日 | その他オピニオン

 (写真は、昨日出場したロードレース会場の都立公園内にて撮影した風景。) 

 

 絶好の秋晴れに恵まれた昨日のロードレース会場だった都立公園内は、ご覧のごとく木々が黄緑色に輝いていた。

 猛暑続きの今夏を通り過ぎ10月に入ってもかなりの暑さが続いたせいか、公園内の樹木は未だほとんど紅葉が見られず、まるで新緑と見まがうごとくの素晴らしい光景だった。

 

 さて、毎年(昨日のロードレースに限らず他の大会も含め)公共施設内で市民と共用の形式で実行される競技会に参加する都度、私が違和感を抱く事項がある。

 既にバックナンバーにても2,3度述べているが。   これ、ランナーと市民とどっちが偉いんだ!?! なる感覚だ。 (へぼランナーの私の結論としては、市民に決まっているだろ!! なのだが……)

 例えば、公園内に放送が響き渡る。 「本日は、ロードレースを開催中です。 園内にお越しの市民の皆さんは、ランナーの走路を塞ぐ等の障害ににならないように道をお譲り下さい。」 その旨の「立て看板」もあちこちに目立つ。

 ある時には、「箱根駅伝出場選手も等ロードレースに出場しております。 ランナーの進路妨害とならぬように行動して下さい。」   この指示に関しては、5㎞レース出場者にも発せられる。 「ハーフマラソンの選手が通過しますので、5㎞出場ランナーは左に寄って下さい!」  そう言われても私など既に息が上がってヘトヘト状態で周囲に配慮する余裕すらない身にして、下手に左へ寄ったりすると左のランナーにぶつかりそうだ!

 昨日も、この種のシーンがあった。 ベビーカーに子供を乗せた家族連れに、係員が「ランナーが通過します! 危ないですから端へ寄って下さい!!」と叫びつつ注意を促す。   その言葉を受けて、ベビーカーを引いていた母親女性曰く「この公園は公共施設でしょ! 端へ寄れと言うが、市民が憩う公園内を休日の家族がゆったりと散歩して何が悪いと言うの! こんなところでロードレース大会を開催する自治体の神経こそが問われるべきだ!」 (多少原左都子調子にデフォルメしたことをお詫びしますが。)

 私は5㎞レースの終盤頃だったが、ベビーカーを引いた母親女性の主張こそが“正論”と結論づけた!  この私こそがレースを中断して、「お母様のおっしゃる通りです! 市民が憩う場で一部市民が身勝手にロードレースなど開催して誠に申し訳ございません!」と平謝りしたかった程だ。  実際そうしてもよかったのだが、何分レース終盤は息絶え絶え状態にしてその行動がとれなかった事を今更ながらお詫びしたい。 

 公園入り口に信号機があるのだが、以前「ロードレース大会委員会」がこの信号を無視して「歩行者は数百メートル先の陸橋を渡って下さい!」と指示していたのにも直面した。 これ、如何に考察してもロードレース大会委員会の ”道路交通法違反” 行為だ!  さすがにその過失は1年のみで解消されたのだが… 

 実際問題、都内とはいえども零細区のいい加減な判断に任せた競技会を実行する場合、このような落ち度はやむを得ないのかもしれない。

 

 それを承知の上で、今後ともランナーとして出場したい身にして主催者に対して要望がある。

 少なくとも「道路交通法」には従おう。 そして我が思いとしては、出場素人ランナーよりも、休日を公園で楽しむ市民活動こそを優先するべき発想で市民競技会を開催してはいかがか? 

 その場合、もしかしたら箱根出場等の記録を目指したいランナーには物足りない大会となるやもしれない。 そうした場合、他の大会を目指してもらえば済む話ではなかろうか??

 あくまでも公共施設の果たす役割とは、”市民にとっての憩いの場” であるべき事には間違いないだろう。