原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

「国際ロマンス詐欺」、現在“コロナ禍”下で被害急増中らしい

2021年05月20日 | 時事論評
 今回のエッセイは、2本前に公開した「国際ロマンス詐欺」に関するエッセイの続編の形となるが。


 昨日2021.05.19付朝日新聞内に、「国際ロマンス詐欺」を取り上げた記事があった。
 早速、以下に要約引用しよう。

 「運命の人」だと思っていた相手からのメッセージは、投資への誘いだった。 送金すると、連絡はそれっきり。 そんな「国際ロマンス詐欺」がコロナ禍の今、国内外で増えている。
 大手企業で管理職を務める40代女性は、ロマンス詐欺で200万円を失った。 きっかけはスマホアプリだった。 これは、「世界規模のソーシャル系マッチング(出会い系)アプリ」をうたう。 位置情報をもとに、世界の人と知り合い、メッセージ交換できるの売りだ。
 同世代でそう遠くない場所にいる相手を希望して、“香港在住のイタリア人・チャーリーに目を引いた。 甘いマスクで筋肉質の体型。プロフィール写真はモデルのようだった。 LINEのID交換をして趣味や日常のメッセージを交わした。 知的な話題も魅力的だった。 ただなぜか、場所表示が女性の住まいから20キロ。 男性は居場所を調整したと説明した。
 裕福な生活の一端が垣間見える画像も送ってきた。 写真付き身分証も届き、医療機器メーカーの役員を自称し、趣味は暗号資産(仮想通貨)の投資と語った。
 「君も投資をしたら?」  出会いから1週間ほどすると、こんな誘いを繰り返すようになった。 不審に思い、顔写真をネットで検索すると、ある英国人モデルのものだった。 LINEで問いただすと、男は質問には答えず、「50日後に訪日する」と返した。 疑いつつも会える嬉しさが勝った。
 投資の誘いは続いた。 酔った勢いで案内された「取引所」のサイトを通じて200万円を送金した。 それから数日後、男とのやり取りは突然消えた。

 (以下略すが、以上朝日新聞昨日の朝刊記事より一部を要約引用したもの。)


 この被害女性は、「在宅ワークが続き、寂しさを埋める相手が欲しかった」と語っている。 ただ、悲しいことに最後に送ったメッセージには「既読」が付かなかった、とも書かれている。
 この女性の場合はその後、仕事で情報システムに精通している知識を活かし泣き寝入りはせず、詐欺師を割り出す考えを実行に移したらしい。
 残念ながら追跡は叶わず、香港の警察や日本の警察・警視庁にも相談したが捜査されるかどうかは分からない。 との現在の結末であるそうだ。


 私見に入るが。

 投資ねえ。
 その言葉が出た段階で、私ならばチャーリーとの関係をすぐさまバッサリ!と切り捨てただろう。
 いくらチャーリーに恋をしたとて、そもそも「投資」にはまったく興味がない私としては、その話題が出たとたんに“100年の恋”も冷めそうだ。
 しかもこの被害女性の場合、チャーリーの写真が実は英国人モデルであるネタも既に掴んでいるはずなのに…
 更には、請求金額が200万円との大金だ!
 私が2本前に公開した事例の場合、あちらからの請求金額はたったの6万円とショボかった。😖  それもあちらは“必ず返すから貸して欲しい”との表現を使用してきた。
 そうだとしても、そもそも女にカネを貸して欲しいなどと言ってくる男など“最低感”がある。 そんな男とは近づきたくない感が、(既に自己の預貯金をかなりの額貯めていた)中高生の頃よりしっかりと我が根底にあった。 (まあ、男女差の問題でもないのだろうが…)

 
 それでも、確かに被害女性の恋心の程は理解できるなあ。

 “まだ見ぬ君”に、ネット上に書かれた文章に触れ写真を見たのみで心を揺り動かされることを、私はこのgooを通じてだけでも複数回経験している。
 幸いなことに誰からも“金銭請求”をされた経験は一度もなく、そのすべてが月日の流れとともに自然消滅の運命を辿ったかな……


 「国際ロマンス詐欺」に話題を戻そう。

 いくらネット上で見知らぬ相手と知り会い、恋心を抱いたといえども。
 “お金”の話題が出た時点で、必ずや「詐欺」! と判断する習慣をつけるべきだろう。
 送金してしまったら最後、と肝に銘じて行動して欲しいものだ。