私の本名は、某故著名超美人女優氏と同姓同名である。
(「原左都子エッセイ集」開設初期頃からの読者の皆さんはご存じのことであろう。)
27年前の晩婚により、この氏名を得た。
それはそれは周囲の反応の程がもの凄かった!
当該女優氏は現役引退こそしていたがご存命で、熱烈ファンが世に未だ少なからず存在していた時代背景だった。
当時私は高校教諭をしていたのだが、婚姻の挨拶にて新姓を発表するなり職員室内がざわついた。
実は奇遇にも私以外にもう一名、某芸能人と同姓同名の男性教諭がおられたのだが。 学校玄関口の職員下駄箱に貼られた氏名を見て、「ここは芸能事務所か??」と冗談を言う職員も多発したりした。😵
現在お世話になっている歯科医病院を最初訪れた際にも。
歯科医先生がカルテをみるなり、「〇〇〇さんなのですね! 私もファンなのですが、我が恩師が後援会に入るほどの熱烈ファンなのですよ。」等々と楽しそうに話して下さった。
病院等々の待合室にて「〇〇〇さ~~ん」と呼ばれて立ち上がったものならば、必ずや皆の視線が一斉に刺さってきたものだ…
時が流れ、大女優ご本人が亡くなった頃からだろうか?
そんな世間の反応が寂しくも徐々に少なくなっていき…
今となっては、昭和の大女優・〇〇〇氏を知る庶民が激減してしまった感がある。
さて、昨日の事だが。
母の日が近づいていることもあり、私は高齢者介護施設に暮す義母宛に定形外郵便物にささやかなプレゼントを入れて、封筒の裏に住所氏名を記載して投函しておいたところ。
義母から電話がかかってきた。
義母の耳の聞こえが悪く電話での私の声が聞き取れないとのことで、いつも亭主が義母電話の担当をしているのだが。
珍しくも亭主の大きな笑い声が聞こえて来るではないか!
後で判明したのだが。
我が郵便物を、義母施設のホーム長がわざわざ義母の部屋まで持参してくれておっしゃるには、「差出人の〇〇〇さんとはどなたですか?」
義母応えて、「長男の嫁です。」
ホーム長氏曰く、「実は私は昔から今に至るまでずっと女優〇〇〇さんの大ファンなんです!! お嫁さんが同姓同名とは、これまた素晴らしいですね!」
このホーム長氏は、この4月に義母の施設へ転勤して来られたばかりなのだが。 4月に一度私もお会いしている。
その際の我が感想だが、(今までの歴代ホーム長氏は皆若くてイケメン揃いだったのに、今回来られた方は若くないしイケメンでも無いし、がっかりだなあ… )失礼ながら、それが第一印象だった。😖
義母とは如何なる関係を築いているのか、まったく知るよしもないが。
もしかしたら、ホーム長氏は義母とコミュニケーションをとる目的でわざわざ我が氏名が記されている郵便物を自身が義母の部屋まで持参し、話題のきっかけ作りをしたのかもしれない。
そのホーム長氏のご配慮が大成功だったようだ。
義母はホーム長氏との女優〇〇〇氏談義が叶い、一気に親しくなれた様子だ。
いやいや、現在の我が氏名〇〇〇が、私自身も大のお気に入りだ!
もしも今後亭主と離縁するような事があろうと、私は旧姓に戻す気など毛頭無い!
晩婚後有り難くも授かったこの素晴らしい我が本名を誇りに思いつつ、その名に恥じぬ人生を今後共力強く歩み続けたいものだ。😃