原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

安倍元首相の「国葬」中止、今からでも遅くない!

2022年09月16日 | 時事論評
 冒頭から、朝方見たネット情報の一部を引用しよう。



   安倍元首相の国葬を作家・下重暁子が看破「“やってしまえば国民は従う”というのが本音」  2022/09/16 07:00


   © AERA dot. 提供 下重暁子・作家
 「安倍晋三元首相の国葬」について
               *  *  *
 安倍元首相の国葬にかかる費用が十六・六億円だという。最初発表された時は二億五千万円だった。 国葬が終わったあとに確実な数字が示されるというが、どんな結果が出るのだろう。
 やりきれない。いったい誰が国葬にすると提案したのか。麻生副総裁ともいわれているが、岸田首相はやすやすと押し切られた。
 ご本人はほんとうはどう思っていたのだろうか? 声高な主張に押されてのことだろうが、首相には抵抗した跡も見られなかった。
 費用の公表の遅さに比べて、あっという間だった。え、国葬? ずっとそんな言葉を聞いたことがなかった。吉田元首相以来のことで、岸田首相は現在最高権力者なのだから、自分の考えで物が決められないわけがない。なぜあんなに早く、国会にもかけず、国民の意向もきかずに決めてしまったのか。その裏には何があるのか?
 国葬というからには、国家国民のものであるはず。 簡単に閣議決定などで決めていいのか。
 まずなぜやるのか。なぜ国葬なのかの説明がなくて、今頃になって「ていねいに説明」といわれても、そりゃ聞こえませぬ!
 国民の多くが反対を表明していて、その流れはますます激しくなっているのに……。
 その理由は? 他の首相に比べ在任期間が長いといわれるが、長けりゃいいというものではない。長けりゃ迷惑ということもあって、モリカケ問題などは長いからこそ起きたとも考えられる。
 外交面といわれても、トランプ前米大統領をはじめ、首脳らと個人的に仲良くして何の成果があったのか。 歴代の首相で、たとえば田中角栄元首相が成しとげた日中国交回復などは功績は明らかだ。外国首脳との交流といえば、レーガン元米大統領と「ロンヤス関係」を築いた中曽根元首相がいる。
 岸田首相よ。もっと自信を持って国民の声に耳を傾けてほしい。
 若者たちに加えて、年を重ねた人々のデモ参加も目立つ。
 円安に加えて、ウクライナ紛争による世界的物価高騰でみな生活苦にあえいでいる時に。 葬儀費用の多くは国民の血税だ。もはや後にはひけないというが、勇気ある撤退には国民が拍手を送るだろう。
 こんな状態で国葬が行われたとしたら、むしろ安倍氏のご家族が辛い思いをするのではなかろうか。

  (以上、ネット情報より一部を引用したもの。)



 原左都子の私見に入ろう。

 まったくもって作家・下重暁子氏がおっしゃる通りで、追加することも無いのだが。
 
 最後に書かれている「むしろ安倍氏のご家族がつらい思いをするのではなかろうか?」
 この辺のご発言にも全く同感だ。
 遺族であるご婦人の安倍昭恵氏も、特段「国葬」に賛成では無かったと見聞した記憶がある。 身内の意向を完全無視してまで、国葬とは開催せねばならないものなのか不可思議だ。

 下重氏がこの国葬の言い出しっぺは麻生副総裁であると書かれているが、この私もその報道に接したことがある。
 麻生氏の意向を尊重した岸田首相が、すぐさま「安倍氏国葬」を代々的に発表した。
 あれには実際驚かされた。
 未だ安倍氏殺害事件発生から2日程しか経過していなかったと記憶しているが。
 現在では「国葬」に関する法的根拠は何もない時代であるにもかかわらず。 いやだからこそ、「国葬」を利用して自民党政権を今後もこの世にのさばらせようとするトップの魂胆が見え見えだが。
 (それにしても、確かに現首相である岸田氏の態度が軟弱なこと… これでは、内閣支持率が急激に低下して当然だ!)

 それにしても、自民政権と旧統一教会との凄まじいまでの癒着の程が次々と明らかになる中。
 16億円(実際にはそんな金額で済む訳が無く、総額で50~60億円の費用が発生すると憶測されているが)の国費(税金)を費やして実施される故安倍氏の国葬だ。
 せめても国葬後に、実際に要した費用額を公表して欲しいものだが。 おそらく自民政権はそれをすることは無く、うやむやに済ませるのであろう。


 故安倍氏「国葬」当日の来る9月27日には、おそらく国葬会場周辺にて「国葬反対!!市民デモ」が活気づくことであろう。

 せめてそれに参加して、我が「国葬反対!!」意向を表明しようか!?!!