原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

受け手側の気持ち次第で“ハラスメント”が成立してしまうのか?

2018年03月17日 | 人間関係
 (写真は、本日2018.03.17付朝日新聞別刷「be」の漫画 「部きっ長さん」を転載したもの。)


 今の世の中、何でもかんでも “ハラスメント” “ハラスメント” と実に世知辛い時代と成り果ててしまっている。
 この“ハラスメント”概念こそが、現世の「人間関係の希薄化」現象に大いに拍車をかけている元凶と言っても大袈裟ではなかろう。
 本エッセイ集バックナンバーに於いて、このハラスメント概念がもたらす“弊害”に関して幾度が取り上げてきている。


 冒頭から私事の事例を挙げよう。

 来る4月から社会人3年目に突入せんとしている我が娘が、昨年春頃、職場の上司より“服装”に関する注意を受けたらしい。
 それには、そもそもの事情がある。 娘は現在自分の勤務先より大手企業へ出向している身分だ。 当該大手企業の女子職員は全員制服着用が義務づけられているのに対し、出向者である娘は私服で業務に当たっている。 このちくはぐ状況下に於いて、どうしても少数派の私服女子職員が“目立ってしまう”ようだ。
 
 それはそうとして、何もあえて事を大袈裟にせずとてよかったものを、わざわざ娘の大元の勤務先より女性先輩が出向先へ訪れ、娘に服装指導をしたのだと言う。 
 何故ならば…。  出向先上司・先輩が皆男性であり、若き娘に対して“服装指導”をするとの行為が“セクハラ”に当たる事を恐れた様子だ。
 娘は別室に呼び出されその女性先輩より服装指導を受けた訳だが、当初(一体私が何をしたのか!?)と実際とてつもなく怯えたらしい。
 単に一言、男性上司が「服装が華美にならないように」と指導すれば済んだ話であろうに。
 それ程までに、現在の職場とは男性側が“セクハラ”を筆頭とした“ハラスメント概念”に神経質になっている様子だ。
 
 
 上記写真の、漫画「部きっ長さん」に話題を戻そう。

 どうやら、世に発生した「Me too事件」を受けて、漫画主人公の部きっ長さんがセクハラ委員に任命されたが。
 結論として導かれたのは、「セクハラになるかどうかはすべて受け取る人の気持ち次第!」との結末のようだ。

 ここで、私見だが。

 確かに、そういう事なのだろう。
 受け手が「これはセクハラだ」「これはパワハラだ」「これはマタハラだ」「これはソーハラだ」と受取り、それを主張すれば事案のすべてが“ハラスメント”として成立してしまう現世である感を抱かされる。 
 (参考だが、アルコールを受け付けない相手にそれを強要する種の“アルコールハラスメント”のみは別枠で考察したいのが私論だ。 何故ならばこの種のアルハラの場合、個々人が持って生まれたDNAに由来する資質が絶大故だ。 命をも失いかねないアルハラのみは、絶対的に撲滅するべきだ!

 ただ私が現役社会人だった時代は、今よりもずっと人間関係が潤っていた記憶がある。
 我が職場にも、何だかんだ色々とちょっかいを出してくる男性陣が必ずや存在した。 少なくともこの私は、その男性陣の言動を“ハラスメント”と受け取った事はただの一度も無い。 むしろ、その“ちょっかい”こそがきっかけとなって人間関係を発展させ、ひいては職場関係を充実させていたようにさえ振り返る。
 要するに、元々職場内での人間関係が成り立っていたのだろう。 たとえ職場であれ、多少セクハラっぽい言動であろうと、それが許容されるがごとくの皆が“人間としてのかかわり”を楽しめた時代背景だったという事であろう。


 1ヶ月程前になるが、私は“とある朝日新聞記事”が大いに気にかかり、そのスクラップを保存していた。
 2018.02.17付朝日新聞記事「わたしの紙面批評」ページより、東工大准教授 西田亮介氏による「Me Too運動 型にはまった男性的紙面打ち壊して」と題する記述より、一部を要約して以下に紹介しよう。

 リベラルな風潮で知られるハリウッドにおいてさえ、非対称的な権力関係の前に沈黙を強いられる女性達と苦悩の存在が浮かび上がった。 「Me too」運動だ。 日本にも広がった「Me too」運動は、朝日新聞記事等により、日本社会の随所に非対称的な関係性に依存したハラスメントが現存する事が突き付けられる。 これらの記事を「気分良く読み通した」という男性読者は筆者を含め多いとは思えない。 女性が同席する場所で何の気なしに性的表現を含んだ軽口をたたいたことはなかったか? どんな冗談を発したかさえ思い出せない飲み会はなかったか? もしも背後に、それに対して気分を害したり、我慢している人がいたりする事実はあっと言う間に忘れてしまいがちで、やましさを一切抱えない聖人君子のような男性はそれほど多くはあるまい。
 他者に不愉快な思いをさせたり、他者の権利を侵害したりしないという至極当然の配慮が自明視される時代になった。
 「細かいことを気にせずに済んだ昔は良かった」とはいかない。 二度とそういう時代が戻ってくることもないはずだ。 そのことを認めつつ、ポスト平成生まれ世代が形成した男性的ステレオタイプを打ち崩したり、揺さぶったりする企画と紙面を(朝日新聞には)作り続けて欲しい。
 (以上、朝日新聞2月の記事より要約引用したもの。)


 最後に、原左都子の私論でまとめよう。

 東京工業大学准教授の西田亮介さん。
 貴方のような若手大学教官が現世に存在する事実に、私は安堵させて頂ける気がする。
 とりあえずは若き年代にして、「Me too」運動に参加している女性陣にお詫びの言葉を述べておられる事実を評価させて頂くべきだろう。

 ただ貴方が真に指摘したかったのは、歪み切ったまでの“セクハラ概念”に対する反論ではなかろうかと、私は受け取らせていただいたのだが、どうだろうか?…
 中年域に差し掛かりつつある貴方が、酒の場に於いてすら性的発言により女性が不快な思いを抱かざるを得ない事態に関して、男性の立場で何故それ程までに神経をすり減らさねばならないのだろう?? と私は大いに気にかかる。

 私は女性の立場として、今現在に於いて“不必要なまでに”男性陣から受けた行為に対し“セクハラ”概念を過剰に抱く若き世代の女性達の心理こそが理解出来ないでいる身だ。

 それはまさに上記西田准教授が指摘されているがごとく、「昭和生まれ世代が形成した男性的ステレオタイプ」に迎合した一女としてこの世で男女関係を謳歌した我が身に特異的な現象なのだろうか??

 そうだとしても私は断じて“セクハラ”など受けた経験は一切無く、常にこの世を男どもと対等に渡って来ていると、今現在言い切れるのだけど…

長過ぎた “デタラメ安倍政権” をこれ以上続行させないために!

2018年03月15日 | 時事論評
 数日前の事だっただろうか?

 新聞を読みながら、我が亭主がつぶやく。
 「何で、“デタラメ安倍“”は長い期間首相をやりたいのだろう…」
 
 応えて、私曰く 
 「結局は人間として何らのポリシーも無いからじゃないの?? 政治家の立場に於いて真に確固たるポリシーがあるならば、それをやり遂げとっとと首相の地位を退くのが筋道だろうが…。 そもそも人格面でも、知能指数の程も疑わしい奴だし…」

 亭主、応えて
 「まったく困ったものだ。 安倍が居座る限りこの国は滅亡への道を辿る。 遠い未来にそれを誰が引き継いだとて、国家破綻は救いようがないなあ。」

 
 本日(2018.03.15)朝程見たネット情報によれば、自由党代表の小沢一郎氏も安倍首相による権力の私物化・乱用を嘆いておられる。 (参考だが、私は決して小沢氏を好意的に捉えている訳ではないが、以下の発言には同意する。)
 早速、その小沢氏の発言を紹介しよう。

 (安倍晋三首相の)昭恵夫人の名前が(財務省の決裁文書に)いろいろとちらついているという一事をもってしてもね、それこそ忖度(そんたく)だけれども、最高権力のところから指示が直接的であれ間接的であれ出ていなければ、財務省の役人がいくら落ちぶれたとはいえね、こんなばかげたことしませんよ。 役人でこんなことできる度胸のあるのいないよ。こりゃもう上から言われたからしょうがない、その言われた震源地は昭恵夫人なのか旦那さんなのかわかりませんが、そこらあたりの権力の私物化、乱用以外にない。
 (立憲民主党など野党6党が国会審議に応じていないことについて)あとは総理なり財務大臣なり政治家がどういうけじめをつけるか。 我々はまずそれが先でしょうということで、審議を拒否とか何とかという問題ではなくて、それ以前の問題だろうと思いますね。 (野党の行動には)絶対、国民の支持があると思いますよ。 ですから、正々堂々と大義をかざして攻め込むことだろうと思います。(記者会見にて)


 次に、少し前のネット情報より、立憲・枝野氏「国家や社会がぶっ壊れる」 森友文書問題  と題する文面を紹介しよう。

 (森友学園問題をめぐって)公文書を改ざんするという、とんでもない疑惑が出てきた。 民主主義とか国家とか社会というものがぶっ壊れてしまいます。 役所はそういうことをしないと思っているから、例えば、皆さんも納税の通知書がくれば、「正しいだろう」と思って税金を納めるんじゃないですか。
 改ざんなんてあってはいけないことだから、(国会で質問されれば)「そんなことあるはずがありません」と普通は答えますよね。(政府が)そう答えられないと見ざるをえない。 5年続いたおかしな政治が、ようやく「おかしい」と気づかざるをえないような状況に追い込まれつつある。 しっかりと今の政権のおかしなところにメスをいれて、政治をまっとうな方に戻していくために全力を挙げる。(3月4日、横浜市内の党会合で)


 更に、昨日(2018.03.14)朝日新聞記事「改ざん 政治的な圧力か」及び、「デモ『首相も財務省も辞任を』」より一部を要約して以下に紹介しよう。

 財務省の公文書改ざん問題では、行政を取り仕切る各地の知事からも厳しい声が上がった。
 静岡県知事は旧大蔵省の官僚と親交があるが「公文書を改ざんするとは想像できない立派な人たち。政治的な圧力があった可能性は否定できない」とみる。 省庁出身の知事からは「国会に対する冒瀆。財務省の組織自体のあり方というか、改ざん行為は極めて悪質だ」 「誰が指示をし、どこまで情報が共有されていたか。事実関係を明らかにして。 

 市民らも全国各地で怒りの声をあげている。
 「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動委員会」が主催したデモでマイクを握った弁護士氏は「公文書の改ざんはあってはらない。一刻も早く国民に民主主義を返してください」と声を上げた。
 札幌市でも市民らが「安倍首相と麻生財務相は退陣を」「安倍内閣のうそを暴いて民主主義を守ろう」と声を上げた。 「役人の処分だけで終わらせてはならない」と語る市民もいた。 静岡市では「安倍内閣は総辞職」と訴えた。

 (以上、朝日新聞記事より一部を要約引用したもの。)


 最後に、原左都子の私論でまとめよう。

 安倍さんて、究極“天然質”なのだろうか?

 安倍政権発足後数年間、国政選挙の都度、確かに貴方が率いる安倍政権はあくまでも表向き「勝利」している訳だが。 それを自己の“真の勝利”と勘違いし切って、自己満足する日々なのだろうか??
 これぞ貴方が“天然質”である証拠だし、(言い過ぎ、かつ差別発言であることは承知の上で)我が判断では、貴方は人格面で何かが欠落しているし“IQが低い”としか思えないのだが…
 
 朝日新聞が少しでも貴方に対する批判記事を公開すると、すぐさま「誹謗中傷だ!」と騒ぎ出す事態も、一国の首相が取るべき方策として何をどう考えた上での行動なのか??


 とにもかくにも、この度の「森友学園に関する財務省決済文書改ざん問題」に関して、世論は安倍政権批判に傾いているのは揺るぎない事実だ。
 しかも、自民党内からも“安倍続投”に関し反論があるとも聞く。
 
 しばらく国政選挙が無い事を良きこととして、うだうだと政権を続投するのではなく…

 安倍氏ご本人が今一度ひとりの人間としての“良心”を取り戻し、当該文書改ざん問題に於ける国家トップとしての責任の重大さを冷静に振り返って欲しいものだ。
 

東京池袋“B-gallery"にて開催中の「ハビエル・マゼオ展」行ってきました!

2018年03月12日 | 芸術
 (写真は、2018.03.18まで東京池袋 自由学園明日館西隣、美術家 長はるこ氏が主宰する"B-gallery"にて開催中の「第2回ハビエル・マゼオ展 "ALL THAT I HAVE"」会場にて撮影したもの。 中央が私。 左隣がハビエルさん。 右隣はハビエルさんご友人のグスタボさん。)


 まずは、私と美術家長はるこ氏(以下、はるこ先生と呼ばせていただく)との出会いについて紹介しよう。
 事の初めは、東京芸大ご出身のはるこ先生が主宰・指導者をされている造形スタジオに、当時小3だった我が娘を通わせた事に遡る。 その後も引き続き油絵をご指導いただき、娘が中3になった時点で美大受験を志した暁には、美大受験予備校のご紹介等々、美大受験に際する詳細の相談に乗って頂いた人物だ。 (結果としては娘がデッサンにとことん挫折するとの我が家の事情故にその甲斐もなく、娘高2の終わり時点で進路を大幅に変更した事に関しては、当エッセイ集バックナンバーにて幾度か述べたが…。)

 私が美術家のはるこ先生ともっとお近づきになれたきっかけとは。
 国際美術賞を毎年のように数々受賞され頻繁にその授賞式出席のため諸外国を巡られているはるこ先生が、何とインドにての授賞式に私をお誘い下さった事なのだ!
 それも、インドご出発直前期だった。 何でも同行者が見つからないとの事で急きょ私などに白羽の矢を立てて下さったのだ。 「行きます!」と即答するなり、インド大使館へビザを取りに急いだ事を思い出す。
 慌ただしく旅行準備をして、はるこ先生と2人で出かけたインド旅行が何とも印象的だったこと! あんなにも思い出がキラキラ煌く印象的な旅行は二度と出来まいと今尚振り返る。 その話題は、昨日ギャラリーでも再度花開いた。 (7年程前にはるこ先生と二人で出かけたインド旅行記は当エッセイ集バックナンバーにて綴っておりますので、ご参照下さい。)

 その後もう一度、はるこ先生より今度はアルゼンチン・ブエノスアイレスにての国際美術賞受賞式への同行依頼を頂いた。 2012年末の事だ。 
 当時、ちょうど義理姉が膵臓癌に罹患し余命宣告を受けたばかりと実にタイミングが悪かった。 にもかかわらず、我が家族は「だからといって〇子(私の事)が日本にいても何ら役に立たないだろうから、思い切って行ってくれば。」と後押ししてくれた。
 そしてはるこ先生と共に出発した地球の反対側へのアルゼンチンへの旅立ち。 これぞ過酷な旅だった。 何分アトランタ経由でブエノスアイレスまで片道35時間の道程だ!
 いやそれでも昨日、はるこ先生とそのブエノスアイレスまでの"長き道程”を再び嘆き合えた。「もう2度と行きなくないね」と。
 いえいえ、ブエノスアイレスの旅自体は素晴らしかった。 はるこ先生と二人で連日街中を歩き回り、飲み食いしつつ実に充実・凝縮したブエノスアイレスの日々を過ごせたものだ。


 そのブエノスアイレスにて出会ったのが、今回はるこ先生が主宰するギャラリーにて展覧会を開催しているハビエルさんとそのご友人のグスタボさんだ。

 実はこのご両人は、ブエノスアイレスにて大いにお世話になった人物でもあられる。
 はるこ先生ご自身もその時が初対面だったらしいのだが、とにかくはるこ先生の世界を股にかけたグローバルな芸術活動により世界中に知人がおられる故に、何処へ行ってもメール一本すれば駆けつけてくれるお仲間がいるのだ!
 ブエノスアイレスにて、ハビエルさんとグスタボさんには(単にはるこ先生の附属で付いて行った)私も大いにお世話になった。
 特に印象的なのは「アルゼンチンタンゴ劇場」へ誘って下さったことだ。 本場で見る「アルゼンチンタンゴ」が素晴らしかったこと! ただ、テーブルに出される料理の量が多過ぎ、私のみならずハビエルさんも困惑されていた事実を、昨日懐かしく振り返ったりもした。
 更には、ハビエルさんのご自宅マンションへもご招待いただいた。 これは感激だった。 数多くのご自身の作品群に囲まれて日々芸術活動に精進されているハビエルさんの生活を実体験させて頂けたものだ。
 (参考だが、ハビエルさんは美術家であると共に、現在アルゼンチン国立美術大学教授でもあられる。) 


 最後になるが、ハビエルさんが現在はるこ先生主宰"B-gallery"にて開催されている展覧会に関して、私が分かる範囲で説明・記載させて頂こう。
 (とは言えども、お互い「英語ネイティブ」ではない関係に於いての英会話とは、実に困難なものであることを付け加えての上での話にならざるを得ないのだが…)

 "ALL THAT I HAVE"
 この題名をハビエルさんご自身が今回の展覧会の題名として名付けられたことを、理解できたような気がする。
 どうやらハビエルさんの説明によれば、ご自身が20年程前に指導した生徒達がモデルとなっているらしい。 その時に撮影した生徒達のネガフィルムを題材として、ご自身が何らかの手段(これが私の英語力ではどうしても理解不能だったのだが)で色を付けられ、今回の展覧会の作品群として完成されたとの事だ。

 ハビエルさん、大いなる我が聞き間違いでしたなら、お詫び申し上げます。
 今回のハビエルさんの展示作品に関し、私自身の語学力不足のため中途半端な理解力しか無かった事実も我ながら残念でもあります。

 それでも、ハビエルさんとグスタボさんに東京にて我が人生に於いて三度(みたび)お会い出来たのも、はるこ先生がB-gallery"を主宰されているが故でしょう。

 はるこ先生、今後またハビエルさんがギャラリーにて展覧会を開催される時には必ずや我々母娘をご招待下さいませ。

 そして、ハビエルさんとグスタボさん。 今後共Facebook上でのお付き合い、よろしくお願い申し上げます!

国税庁佐川長官辞任の前に、さっさと還付金を返してくれ!

2018年03月10日 | 時事論評
 冒頭より、先程見た国税庁佐川亘寿長官辞任に関するネット情報を以下に要約引用しよう。

 学校法人「森友学園」への国有地売却問題で批判を受けていた財務省前理財局長の佐川宣寿(のぶひさ)・国税庁長官(60)が9日、麻生太郎財務相に辞表を提出し同日辞任した。 「交渉が適正だった」とする国会答弁の正当性が揺らいでいるほか、決裁文書を書き換えた疑惑も報道され、国会が混乱している責任を取ったとしている。 佐川氏を昇格させた安倍政権に対して、野党は追及を強める構え。
 佐川氏は記者団の前に姿を現し「(疑惑が報じられた)決裁文書の提出時の局長だったことで、国会の混乱の責任を感じた」と述べた。 さらに「国会対応に丁寧さを欠き、(所得税の)確定申告中に混乱を招き申し訳なかった」と頭を下げた。
 麻生氏は記者会見で「行政文書の管理についてさまざまな指摘をうけている」などを理由に佐川氏が辞表提出したと説明。同時に行政への信頼を損なったとして減給処分にした。 退職金は支給する。 麻生氏は、自身の進退については「考えていない」と否定。 書き換え問題についても「来週早々に調査結果を公表する」と述べるにとどまった。
 佐川氏は理財局長時代、国有地を約8億円値引きして売却した経緯について、事前の価格交渉を否定し、森友学園との取引手続きは「適正だった」と繰り返し説明していた。 だが、昨年7月に国税庁長官に昇進後、交渉経過を示す内部文書や音声データが次々見つかり、野党は佐川氏の更迭を要求してきた。しかし、安倍首相は「適材適所」、麻生財務相は「極めて適切な人物」と擁護してきた。
 森友問題を巡っては朝日新聞が森友学園との土地取引の決裁文書が国会議員に提出される際に書き換えられていた疑惑を報道。 9日には近畿財務局の担当者が神戸市内の自宅で自殺していたことも発覚した。
 (以上、ネット情報より一部を要約引用したもの。)


 一旦私見だが。
 「森友問題」に関しては今後も引き続き野党には国会にて力強く追及し、麻生財務相ひいては安倍首相退陣まで持ち込んでもらいたいものだ!


 それはそうとして。

 今年の確定申告程、私にとって腹立たしいものはない。
 既に「確定申告時期に税務署が改築工事とは断じて許し難し!!」と題する本エッセイ集バックナンバーにて、その怒りの程は述べているが。

 その一節を、以下に改めて紹介しよう。
 物事をさっさとやり遂げたい性分の私は、自宅パソコンにて作成した「確定申告書」を提出する目的で、昨日(2月16日)早速管轄税務署へ出向いたところ…
 何と、税務署が改築中ではないか!?!   これ程の“非常識”に対面させられるのも滅多にない人生経験ではなかろうか!?  国税庁は一体何を考えているんだ!! との腸が煮えくり返る程の怒りは一夜過ぎた今尚収まらない。
 しかも。 現場には改築工事担当者しかおらず、その人物が入口で税務署を訪れた区民に無言でチラシを配っている。
 それを受け取る区民の思いは私と同じだろう。  皆が口々に「えっ? ここで確定申告を受け付けていないのですか??」「一体どこへ行けばいいんですか!??」等々と怒りをあらわにしている。
 それに対し、工事担当者は「チラシを読んで下さい」と応えるのみだ。
 せめて税務署の職員をその場に配置させて、区民に代替会場説明とお詫びを述べるべきだろうに…

 やむを得ず、確定申告書を郵送にて提出することとし、その2日後の2月18日に近くのポストへ投函した。 未だ返されないということは無事に税務署へ到着していると考えて間違いないだろう。


 次なる怒りとは、未だ「還付金」が指定銀行口座に振り込まれない事だ!
 亭主定年退職後は必ずや「還付金」が発生するのだが、前年まではその「還付金」は3月1日(遅くとも3月4日まで)には指定銀行口座へ振り込まれている。 (厳しく家計管理を実施している私は、その実態も把握している。)
 ところが、本年は昨日(3月9日)時点で未だ振り込まれていない。
 その理由として考えられるのは、例年税務署へ直接提出しているが、今年は上記のごとく税務署改築中に付き「郵送」提出としたことだ。 「郵送」提出の場合、税務署が処理を後回しにしているのかもしれない。  
 ただ、何故「郵送」とせざるを得なかったのかを思い起こすにつけ、腸が煮えくり返る怒りに襲われる私だ。

 そして本日(3月10日)午前中、私は本年の「還付金」振り込みが何故遅れているのかをどうしても税務署に問い正したく、電話を掛けた。 そうしたところ、我が怒りに更に火を付けられた。
 自動音声曰く、「本日は電話の受付を行っておりません。 平日何時から何時までの間にお電話を掛け直して下さい……」

 あのなあ。 国税庁さんよ。
 何処の民間企業が、年に一度の“一番の書き入れ時”に営業を休んでいると思っているんだ?!?  皆、売上高を上げるために必死なんだよ。 過労死してでも(これは極論だが)休日返上で頑張っているのが実態なんだよ。

 それに比し、どうしたんだ、国税庁さん。
 「還付金」とは、取り過ぎた税金を国民に返す制度のはずだ。 
 そもそも、何故貧乏人の国民から「税金を取り過ぎる」制度を平然と実施しているんだ? そこから改善するべくスタートし直すべきだろう?
 国税庁内の税務専門職員が今一度知恵を絞り、貧乏人国民から元々「税金を取り過ぎない制度」作りを早急に考案したらどうなのか?!
 
 そして取り過ぎている税金に関しては、「早期に利子を付けて返して欲しい!」と考える私の思いも正論だろう?
 少なくとも、毎年真面目に税務申告している国民の立場にもなって欲しいものだ。


 最後に、冒頭の国税庁佐川長官辞任の話題に戻すが。

 全国各地の税務署にて、現在確定申告の終盤を迎えている。
 
 国税庁職員である貴方達の上司が佐川氏だった訳だが。
 その佐川氏が、元理財局長時代に上記のごとくの灰色疑惑を抱えていた。
 それを以下に繰り返す。
 国有地を約8億円値引きして売却した経緯について、事前の価格交渉を否定し、森友学園との取引手続きは「適正だった」と繰り返し説明していた。 だが、昨年7月に国税庁長官に昇進後、交渉経過を示す内部文書や音声データが次々見つかり、野党は佐川氏の更迭を要求してきた。 しかし、安倍首相は「適材適所」、麻生財務相は「極めて適切な人物」と擁護してきた。
 森友問題を巡っては朝日新聞が森友学園との土地取引の決裁文書が国会議員に提出される際に書き換えられていた疑惑を報道。 9日には近畿財務局の担当者が神戸市内の自宅で自殺していたことも発覚した。

 そんな上司の下で仕事をせねばならない部下の立場とは如何なるものなのか? 
 少し知りたい気もするのが、現在の我が正直な感想でもある。

 えっ? 民間人が下手な“嫉妬”をするな!  お国の官僚である僕らは一生労働環境で底辺のお前らよりも恵まれた立場だよ~~~、だと!??

ビジネス成功の秘訣とは“話題力”だね、あゆむくん!

2018年03月08日 | 仕事・就職
 あゆむくんは、私が加入している外資系保険会社 個人年金の ライフプラン・コンサルタント氏だ。

 今年から私が住む地域の顧客担当になったとのことで、昨日自宅まで挨拶にお越し下さった。
 
 約束時間の10分程前に自宅に到着したあゆむくんに、「上へあがりますか?」と尋ねると、「いえ、本日は挨拶のみですので玄関先で結構です」とのご返答。
 それではと、早速玄関先での会合が始まる。

 まずは、あゆむくんが先に自己紹介をして下さる。
 (“あゆむくん”だなどと保険専門家を掴まえて失礼な表現をお許しいただきたいのだが、今回何故馴れ馴れしい名称表現を用いさせて貰ったのかには、理由がある。)

 あゆむくんの自己紹介を拝聴して、その命名の由来に大いに感銘を受けたが故だ。 何でも、ご両親が名付けて下さったお名前だそうだが、読みは「あゆむ」と柔らかいのに対し、その漢字が男の子らしく精悍と、その対象比が素晴らしいのだ。 
 そんなご両親の思いを一身に受けて、27歳になられた今尚ご自身の名前を誇るあゆくむんがこれまた素晴らしい。
 (参考だが、この私も娘の命名にはとことんこだわった人間だ。 我が娘があゆむくん程に自分の命名に誇りを抱いてくれていると嬉しいのだが…

 あゆむくんの簡単な自己紹介の後、今度は我が自己紹介の番だ。
 あゆむくんが、色々と問うて下さる。 
 私が加入している個人年金保険は、公益財団法人 日本教育公務員共済会が契約者となっている「新教弘年金保険」なのだが、元々某中小保険会社がそれを取り扱っていた時期に私は加入している。
 ところが経済バブル期崩壊後、無残にも当該中小保険会社が経営破綻してしまったのだ。
 加入当初の試算では、私はこの個人年金保険のみで月々6万円程の保険金が得られる計算だったのに、まさにそれがバブルと消え去り…  現在実際振り込まれる保険料はまさに“雀の涙”以下…
 その後、あゆむくんが勤務している外資系保険会社の買収により我が個人年金は運営されている。
 当然ながらその成り行きをご存知のあゆむくんが、過去の経営破たんを一緒に嘆いて下さり…

 そんな訳で、私が過去に教職経験がある事実をあゆむくんは把握している訳だ。 
 通常の教員とは新卒で学校配置となり定年まで勤めあげるのが一般的なのだろう。 ところが、私の場合、まったく異なる経歴の持ち主であり教員歴が短い事実から自己紹介を展開した。

 それをじっくりと聞いて下さった後に、あゆむくんの口から出た質問とは。
 「で、今現在は何をされているのですか?」
 おっとっと。 そう問われてみて苦慮するのは年金生活者に共通の“苦悩”ではなかろうか?
 少しうろたえた後に、我が口から素晴らしい一言が出たのだ! その回答とは!
 「“自由人”をやっています!」 (我ながら上出来回答だと自己満足!)
 それに応えてあゆむくんが、「お友達等と何かサークル活動でもされているのですか?」
 これには即刻反発出来る私だ! 「いえ、単独行動派を貫いています!」
 「どんな活動を?」とあゆむくんも容赦無い。
 「マラソン大会出場に、フルート練習に……」と応えていると、「一番のメインは何ですか?」とのあゆむくんからの無情なまでの事情聴取。

 やむを得ない。 「原左都子エッセイ集」をここで語るか…  と考え10年来「エッセイを綴ってネット上で公開しています」と言い終わる間もなく、あゆむくんは上着ポケットからスマホを取り出し「検索していいですか?」と来る。 (まったくもって、あゆむくんの力強いまでのプッシュ力に根負けの私だが。)
 「う~~~んと。 社会時事問題論評中心の“敵を作る”エッセイ集なんですよ。 下手をすると誹謗中傷に袋叩きに遭いますし、ここで公開していいのやら…。 一つだけ言いますと“反安倍”に徹しているエッセイ集ですが、それに合意して下さるならばスマホ検索してもいいですけど。」
 そうしたところ、これまたすぐさま返って来たあゆむくんの回答が「ボクも“反安倍”派です。友達など“反安倍デモ”に参加しています!」
 そこまで聞いたなら我が「原左都子エッセイ集」の名刺を手渡せない訳も無い。 それを手渡しながら、「お仕事がお忙しいでしょうから、あくまでも時間がある時に検索して下さいね。 ただ、“反安倍”以外にもあくまでも私自身のオピニオンを前面に出したエッセイ集ですので、深読みをしない方がいいかも…」等々と応えておいた。


 この会話以前にあゆむくんが提供してくれたのが、ご自身の趣味の一つとして「動物占い」があるとの事だ。
 (なんだよそれ、と内心思いつつ、確かに顧客を大勢抱える営業職に於いて、その種の努力は欠かせない事とも判断した。)
 「もしよければそれをすぐさまスマホにてしますが。」と申し出てくれるあゆむくん。
 こんな健気なあゆむくんの要望を受けなくてどうする?? と考えた私はそれを実行してもらった。 それに先立ち、「私の希望としては“ウサギ”だの“ねこ”だのとの軟弱動物結果が出るのは不本意だなあ」とつぶやいたところ。
 あゆむくんのスマホによる「動物占い」によれば、私は「チーター」だそうだ。 そして、様々な細部分野に於ける部門動物として「黒ひょう」「たぬき」「ライオン」等も出たとの事だった。
 娯楽としては面白いじゃないか! そう考えた私は「私は“チーター”程のすばしっこさは一切無いが、突進型との意味合いでは近いものがあるかもしれない。 ただ、「たぬき」の無計画性は絶対的に外れている、私はとことん計画派だ。 ライオンいいじゃない。 まあ、7割合っているというところかな。 私が好まない“小動物類”が一切でなかったのはお気に入りだなあ。」などとあゆむくんに応えておいた。 
 若くして人間が出来ているあゆむくんも、「7割受け入れていただきありがとうございます!」と応えて下さった。


 いやはや、この子(などと最後まであゆむくんに対し失礼な表現を披露して申し訳ない次第だが)凄いなあ!、と感動させられた昨日の玄関先にてのあゆむくんとの40分間の“個人面談”だった。

 いろいろな方面の営業マンが様々な目的で我が家を訪れる機会がある。
 その中で、あゆむくん。 貴方は27歳にして、昨日我が家の玄関先にてこの還暦過ぎた原左都子と“対等に渡り合えた”貴重な人材であることには間違いない。

 今後共その持ち前の「話題力」を武器にして、ビジネス界で邁進されますように!!