戦争の足音 (昭和万葉集より)
はじめより憂鬱なる時代に生きたりしかば
然かも感じずといふ人のわれよりも若き 土岐善麿
大陸主義民族主義語調よかりき
呆然として昨夜は聞ききたり 土屋文明
晩き夕餉をへてよみやる子の本に
戦ひの絵の多きにおどろく 福田栄一
雪道をわれのいそげる夜明け前
ゑみつつ友は引かれゆきたり 松坂二郎
新聞の戦争記事は日をつぎて
大き活字の数ましにけり 竹内 獏
声をとし話来る人はすぎゆけり
灯火のなき街の暗さよ 安永信一郎
満州に新国興れども幾千の
尊き犠牲思ひみるべし 吉川常治
※ 続きの歌は、この投稿の「コメント欄」に載せていきます。
はじめより憂鬱なる時代に生きたりしかば
然かも感じずといふ人のわれよりも若き 土岐善麿
大陸主義民族主義語調よかりき
呆然として昨夜は聞ききたり 土屋文明
晩き夕餉をへてよみやる子の本に
戦ひの絵の多きにおどろく 福田栄一
雪道をわれのいそげる夜明け前
ゑみつつ友は引かれゆきたり 松坂二郎
新聞の戦争記事は日をつぎて
大き活字の数ましにけり 竹内 獏
声をとし話来る人はすぎゆけり
灯火のなき街の暗さよ 安永信一郎
満州に新国興れども幾千の
尊き犠牲思ひみるべし 吉川常治
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