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新聞の片隅に載ったニュースから(196)    大西五郎

2015年05月01日 19時16分55秒 | Weblog
日本軍の加害パネル廃棄 「ピースおおさか」改装(15.5.1 中日新聞)

大阪市中央区の戦争博物館「大阪国際平和センター」(ピースおおさか)が三十日、日本軍の加害行為や「侵略」の表現をなくした展示内容で改装オープンし、記念式典が開かれた。リニューアルを機に展示から外した加害に関する写真やパネル数十点が廃棄されたことも判明した。
旧展示内容に大阪維新の会や自民党の府市議らが「自虐史観」と批判。新たな展示は大阪空襲に特化し、戦時下の暮らしぶりや、焼け野原になった当時の大阪など六つのテーマで構成される。次代の担い手が戦争の悲惨さや平和の尊さを理解できるよう「子ども目線」を重視したとしている。
記念式典には松井一郎大阪府知事らが出席し、大阪空襲の犠牲者約九千人の氏名が刻まれた中庭のモニュメント「刻(とき)の庭」で献花した。
松井知事は「いい施設になった。何も得るものがないのが戦争だと実感してもらえるはず。日本の敗戦が見えている中で、無差別に焼夷弾を落とした米国はやりすぎだ」と述べた。
一方、2013年のリニューアルの構想段階から、市民団体や研究者が、アジア諸国に危害を加えた歴史を忘れないとした設置理念にそぐわないと反発。この日も市民団体メンバーらが「世界に通じる歴史認識を」との横断幕を掲げ、反対をアピールした。
日清戦争から太平洋戦争の敗戦までをたどる映像ナレーションを視聴した元博物館職員の常本一さん(57)も「強制連行や従軍慰安婦への言及がなくなり、全体の構成として日本が防衛的に戦争したとのニュアンスがにじみ出ている」と批判した。
廃棄されたのは、中国への侵略や朝鮮の植民地支配を紹介した展示室「十五年戦争」の写真パネル。一九三七年の南京事件で生き埋めにされた市民などの生々しい写真が含まれていた。常設展示にしか使用しないとする著作権上の取り決めがあり、昨年末に廃棄。市民から寄贈を受けた実物資料は、引き続き保管しているという。

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「ピースおおさか」は、大阪府と大阪市の出資で財団法人が作られ、そこが運営していますが、橋下大阪市長は従軍慰安婦は必要な制度だったと主張していますし、維新の会や自民党の府議らが展示内容を「自虐史観」と批判したことや、最近ネットなどで「あの戦争はアジアから欧米の支配をとり除くために、止むを得ず行った」という受身の戦争論も影響しているようです。
戦後レジームからの脱却」を唱える安倍首相は、戦後70年に当たっての総理大臣談話で村山談話、小泉談話の「お詫び」という言葉は使わないつもりのようです。アメリカ議会の上下両院合同の演説会でも、「反省」とは述べましたが、「お詫び」という言葉を避けていました。
そのことがアメリカのメディア(ワシントンポスト、ニューヨークタイムズ、ウォールストリート・ジャーナル)にも指摘されていましたが(1日中日新聞)、諸外国から日本の真意を疑われないように、安倍首相はハッキリした言葉で「お詫び」を述べるべきです。
                                    大西 五郎
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