連日の保護者面談です。
昨日の最終面談は23時半終了でした。
お相手は来年高校受験を迎える中学3年生とその保護者。
いつも思うことですが、こうした受験期の面談では、大げさに言えば平素の生き方というか、人生観というか、そういった諸々の事がいやがうえにも前面に出て来て、さながら人生の縮図を見ているような錯覚を覚えます。
いわば、そうしたものをぶつけ合うようにして受験すべき高校を選択していくわけですが、それにしても残念に思うことの一つに、肝心の当事者達の持つ情報の質と量があまりにも少ないか、或いは誤ったものである、という現実があります。
勿論当事者達自身の情報収集力とその分析力にそもそもの責任があるのですが、しかし、そういってばかりもいられないのは、今の社会の情報伝播のあまりな速さと、しかもそこには殆ど真偽を識別するフィルターがかけられていないことであって、いわば情報の送り手と受け取る側との格差があること、及びそれにも関わらず無遠慮に飛び交い放題飛び交う情報それ自体に問題があるということです。
せっかくの、そしてとても大事な人生の選択肢に直面する場面であるにも関わらず、こうした最中で決断を下さなければならない空恐ろしさ。
これを少しでも全うな方向に押し上げて、より正しい検討と選択が出来るように尽力すること、これもACSの受験指導(情報提供ではありません。「指導」です)の役割の一つです。