シャイというか、人見知りが激しいというか、塾に来てもなかなか打ち解けられない女の子がいて、私達も私達なりに心を砕いていたのですが、それでもやっぱりちっとも打ち解けてくれない子がいました。
「いました」というのは、もしかしたら、それが過去形になるかもしれないと思うことが今日あったからです。
私たちが明るく声を掛けても、そういうわけでいつも同じような明るい反応がなかったので、今日も同じだろうなと思っていたのですが、どうしたわけか、今日の彼女は精一杯の笑顔で「こんにちはっ」と返答してくれたのです。
私は一瞬驚きましたが、もしかしたら彼女なりに、こちらのこれまでの態度に応じなければならないという気持ちのようなものがあって、それが今日の態度になって現れたのかもしれません。
私が続けて「この前のテスト結果、どうだった?」と、それ自体は講師たちからの報告もあって知ってはいたのですが、それでも言葉を続けると、そこでもやはり精一杯の努力という感じは漂っていましたが、「はい。数学はこれまでで一番出来たかなって思います」と答えてくれました。
こうした会話が今後も上手く続くかどうかは分かりませんが、この1年間で初めてといってよい言葉と笑顔のキャッチボールに、ほんのりとした温かさを心の中に感じた次第です。
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